西南海観光鉄道
RMライブラリー37「九十九里鉄道」

タイトルRMライブラリー37「九十九里鉄道」
著者白土貞夫
出版年月2002.8
出版社ネコ・パブリッシング
 「潮騒の浜へゆくキドー」と副題にあるように、千葉県東金市から九十九里浜へ向かっていた全線9キロ足らずの軽便。丸山製、雨宮製のボンネット型の単端が廃止(1961年2月)まで活躍していたことで知られる。廃止後も東金駅構内に車輌が放置され、朽ち果てて行く姿を惜しみながら目にしたファンも多いという。会社の沿革、竣工図も付された車輌解説、列車運行図表などで構成され、九十九里鉄道の概要が要領よくまとめられている。著者や中川浩一氏、園田正雄氏らによって1950年代から廃止の日までの間に撮影された写真は、車輌に偏ることなく、駅での乗降や車内風景などもあり、地域の生活に溶け込んだ軽便鉄道の息づかいが伝わってくるようだ。

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