西南海観光鉄道
RMライブラリー29「魚梁瀬森林鉄道」

タイトルRMライブラリー29「魚梁瀬森林鉄道」
著者舛本成行
出版年月2001.12
出版社ネコ・パブリッシング
 高知県南東部の山中から沿岸部へ木材を運んだ軌間762mmの森林鉄道の貴重な記録。最盛期には、支線を含めた路線の総延長が250kmに及んだという。戦前から営林署に勤めていたという故寺田正氏が撮り貯めた膨大な写真群が目玉だ。車両写真やストラクチャー単体の写真には鉄道ファンから見れば物足りなさもあるが、それを補って余りある記録性こそがこの本の価値。産業としての林業、それを糧に生活している沿線住民の姿を含めた、最も活動的だった時期の森林鉄道の息吹が伝わってくる。もちろん、野村組鉄工所や谷村鉄工所の珍奇なDLの写真、データも収録。営林署所蔵のものも含め、戦前のシェイやポーターの写真もある。

参考図書に戻る