西南海観光鉄道
北陸道 点と線・下

タイトルザ・レイル46「北陸道 点と線・下」
著者湯口徹
出版年月2003.11
出版社プレスアイゼンバーン
 湯口氏によるローカル私鉄めぐりの北陸版の下巻。尾小屋鉄道を35ページにわたって収録。1954、58、64、69、72年の写真を収録。54年では車体の塗色が一色のキハ2などの姿も。朝の通勤通学列車では、キハ3+PC2両、DC122+PC5両の編成を収め、高校生が客車のデッキからはみ出すほどの混雑ぶり。軽便鉄道が地域の貴重な足として機能していた時代を偲ばせる。ほかに三井金属鉱山(神岡鉄道)も20ページ掲載。こちらは58、66年の訪問時の写真。
 筆者の好みか、あるいはフィルムがまだまだ高かった時代のせいか、いずれも車両中心で、ストラクチャー類の写真が乏しいのが残念だが、軽便鉄道の現役時代を知らない者にとっては貴重な記録に違いない。

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