西南海観光鉄道
O&Kの機関車

タイトルO&Kの機関車
著者金田茂裕
出版年月1987.5
出版社機関車史研究会
 19世紀末から第2次大戦中まで、世界中の軽便鉄道や産業用鉄道に1万3千両余りの機関車を送り出したドイツのメーカー、オーレンシュタイン・ウント・コッペル(O&K)社に焦点をあてた研究書。ドイツやイギリスで出版され、製造番号や軌間、車輪配置、出力、納入先などが記されたリストをもとに、旧植民地を含め513両が輸入された日本向けのコッペルの詳細を追った労作である。コッペル社の歴史を概観した解説、出力別にまとめられた機関車の設計や仕様などの解説からなる。6種類の機関車組み立て図もある。ファンの中でも相当マニアックな人向けといえるが、日本の軽便鉄道の黎明期を支えたコッペルの歴史の全貌に少しでも迫ろうとした本書の内容は、今のところ唯一無二といえる貴重なものである。

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