西南海観光鉄道
自転車に抜かれたコッペルたち

タイトル自転車に抜かれたコッペルたち
著者牧野俊介
出版年月1980
出版社プレスアイゼンバーン
 山陽地方を中心にした戦前の軽便鉄道の貴重なアルバム。著者の地元、西大寺鉄道(1938.2、1939.3、1940.2)では、裸祭りで有名な西大寺の2月の行事「会陽」の日の輸送で、コッペルからボギーGC、単端、客車を総動員した輸送態勢を目の当たりにできる。西大寺の機関区に勢揃いしたコッペルたちの姿は圧巻。当時の時刻表の抜粋もあり、日中は20分間隔の運転でかなり盛況であったことがうかがえる。電化前の姿をとらえた下津井鉄道、ボギーガソリンカーの導入間もない頃の井笠鉄道、ボールドウィンが現役の赤穂鉄道、蒸機列車が砂利道脇を走る鞆鉄道の写真も貴重。数は少ないが、尾小屋鉄道もある。

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