西南海観光鉄道
簡易軌道見聞録

タイトル簡易軌道見聞録
著者湯口徹
出版年月1979.9
出版社プレスアイゼンバーン
 北海道特有の簡易軌道を現役時代に訪ね歩いた貴重な記録。収録路線と訪問日は、問寒別線(幌延町営、1960.11)、歌登線(歌登町営、1957.8、1960.3)、藻琴線(東藻琴村営、1960.11)、標茶線(標茶町営、1960.11)、雪裡線・幌呂線(鶴居村営、1957.8、1960.3、1960.11)、茶内線(浜中町営、1960.3)。現地を訪れ、実際に乗車してこそのエピソードやディテールに富んでいる。例えば、鶴居村営軌道では併用軌道で時速20kmだったのが、専用軌道では時速58km(意外!)も出しているということや、1965年の自走客車の初入線の日に訪れた浜中町営では、試運転にも同乗したところ、単線なので対向してきた定期列車と離合できず、「お前が戻れ」「いや、お前こそ」とすったもんだしたことなどである。路線図や時刻表などもある。簡易軌道ではないが、根室拓殖鉄道も含まれる。

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