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 ナマステー・インド(最終回)

   アショク・ホテルの部屋にあった宣伝
  
   部屋の小机の上に日本ならマッサージとかルームサービスの案内があ
  ったりしますね。その1つにこんなのがありました。
  
   STARRY PREDICTIONS FROM ASHOK
  
    Raj Jyotish Suranjan Bhattacharjee,renowned astro-palmist,
     tells everything about your past,present,future!
     
      Consultation :Rs200/per person(Tax extra)
  
   手相占い師の案内なんですね、たぶん。1人200ルピーってのは、
  約1000円です。どうです? インドへ行ったら手相を見てもらいま
  すか?
  
   さてお金が出たところで物価の話。インドでの大卒の初任給は約15
  000円くらいとのこと。給与に関して言えば、日本の物価の1/10
  というところでしょうか。だから200ルピー=1000円は現地の人
  にとっては1万円。観光客向けの相場ですね。
   チップとして要求されるのが10ルピー。換算して50円、実質価値
  500円。インドはもともとチップの制度はないけれどもサービスに感
  謝したら出してください、と言われていた割には高いですね。これはチ
  ップ慣れした結果のようです。だからホテルの部屋でトランクを運び入
  れてもらったときなど、「Thank you,This is from us,Good night」と
  言って5ルピー渡しても、帰って行きました。ところがおばさんの部屋
  では5ルピーじゃ少ない、10よこせ、と部屋から出ていかずに粘られ
  てしまいました。この辺り女性は不利ですね。でも毅然とした態度が必
  要ですね。
   この後紹介するチャイ(インド風紅茶)は1.5ルピー。地元の人の
  飲食物はやはり安いです。ホテルの食事のときのジュースが20ルピー。
  ビールが80〜110ルピー。相対的にビールが極め付きに高いです。
  これはイスラム教が酒を禁じ、ヒンドゥー教徒もあまり好まないという
  社会風土のせいかと思われます。果物は安いですね。マンゴを約20個
  とバナナを1房買っても代金は70ルピーくらいだったみたいです。こ
  れは街頭の屋台で買った値段。
   みやげ物売りとおしゃべりしたところでは、ボールペンが50ルピー
  とのことでこれは非常に高いです。反対にTシャツは20ルピーくらい
  で結構いいものが買えるとのこと。やはりボールペンみたいな工業製品
  は高いですね。チップがわりに持っていくといいです。
   意外だったのが、シタール(インドらしいムードを出す弦楽器)を1
  万円くらいから売っていたこと。しかもみやげ物屋で。ちょっと惹かれ
  たがみやげ物屋では質について安心できないし、演奏法のメソッドが入
  手できないのではないかとの不安があるので止めました。
  
   さてチャイの話。
   これはかなり煮出したミルクティーで、砂糖もしっかり入っています。
  ところがこれが旨い。実は2年前にこのネットに連載したトルコの話で
  もチャイの話が出てきました。また私の知合いの会社にパキスタンから
  来ている人がいるので聞いたらパキスタンにもチャイがあるそうです。
  エジプトではシャーイと言います。ただタイには無いそうです。つまり
  インドから中東にかけての地域に広がる共通の飲物なんですね。なんか
  あの広大な地域にひろがる食文化みたいなものを感じません? ちなみ
  にトルコ、エジプトのはミルクは入りません。
  
   チャイの作り方
   小さな鍋に少量の水と紅茶の葉を入れて火にかけます。そこで牛乳と
  カルダモンという香辛料(小さな実というか種というか)を加えてゆっ
  くり煮ます。最初の水が蒸発する頃出来上り。砂糖を加えておいてくだ
  さい。
   カルダモンを買ってきたので家でもやってみましたが、簡単にインド
  のお茶になります。カルダモンが入手できなければジンジャーでもいい
  とのことです。
  
   カレーのこと
   カレーライスというのは日本食です。インドのカレーはものすごく種
  類が多く、煮込んだものはすべてカレーといっていいような感じです。
  それをさらに盛り、ナンというパンなどにつけて食べたりします。思っ
  たほどには辛くなく、おいしく食べました。一般的に言って牛肉、豚肉
  は少なく、肉と言えばチキンとマトンでした。
  
   病気のこと。
   ガイドブックには次のような病気が紹介されていました。風邪、下痢
  (食物不適合、感染性下痢<赤痢、チフス、サルモネラ菌・・・>)と
  自己処理不能のものとしてコレラ、A型肝炎、マラリヤが紹介されてい
  ました。
   といっても大部分は風邪と食物不適合(水当りを含む)の下痢です。
  私も4日目に食事の後おなかが痛くなる症状が出てきましたが、典型的
  な食物不適応です。要するに暑さとそれに伴う水分の取りすぎで胃が弱
  っているところへ、香辛料ふんだんの料理を食べて痙攣性の下痢症状に
  なるわけです。感染性のものやコレラは、数分おきの下痢と高熱が出る
  ので区別が付きます。一緒に行った6人も4人ほど大なり小なり調子を
  崩したようです。でも全員それなりの薬を用意してきたこともあり、観
  光に支障をきたした人はいませんでした。
   胃腸を悪くするのは日本人だけではないようで、帰りの飛行機で隣に
  座ったアメリカ人の女性もイエローカード(検疫の申告書)の下痢と腹
  痛と発熱の欄にチェックしてました。そういえば目にクマが出来ていた
  ような。
  
  宗教
  インド人といえばターバン!というイメージがあるが、これはシーク
 教徒だけがしています。最も多いのがヒンドゥー教。鼻ひげをはやして
 いるのがイスラム教徒。そのほかジャイナ教、キリスト教、仏教。お釈
 迦様が悟を開いた土地でありながら、仏教寺院は見ることができません
 でした。もっと南のエローラとかアジャンタの遺跡などは仏教のもので
 紀元前後のものなので、そういうのも見たかった気がします。
 
   ワイロの話
   出国時におばさんたちが出国検査の係官にワイロを取られました。最
  終チェックの手荷物検査(ここは危険物の有無だけを見るはず)で、鞄
  に入っていた紅茶とカレー粉にイチャモン付けられたのです。多すぎる
  のかと思ったのですが、そう聞くとムニャムニャ・・・。しかし荷物は
  返さない。やがて小声で「One Thousand Yen」とブツブツつぶやくのだ
  そうです。「しょうがない」と思って、財布から千円札を取り出すと、
  財布にもう千円入っているのを見て、もう1枚よこせとのアピール。結
  局2千円渡したら荷物を返してくれたそうです。当初おばさんが手間取
  っているので、後ろから声援してあげていたら、係官は迷惑そうに「あ
  んたはもう終っているから、あっち行け」とのサイン。係官は3人居た
  のですが、グルだったようだとのこと。う〜んインドの恥ですね。大使
  館の人読んでますかーーー。
   まあ、これもいい土産話だとおばさん言ってたけどね。私もいい勉強
  させてもらいました。
  
   ということで、長々と書かせていただきありがとうございました。興
  味の無い方には、「旅行できるいい身分だね、それを自慢するなよ」と
  か思われたかもしれません。でも私にとっては文字にしておくことで後
  々旅行の詳細を忘れないで済みますし、読まされた方にとっても何かの
  きっかけでインドの話が出たときに「私の友人がインドへ行きましたけ
  どね、カクカクシカジカなんだそうですよ。やはりあなたも行ってみら
  れたら如何ですか」くらいの話のネタになるのではないでしょうか。
   と思ってアップするにいたりましたので、よかったらご利用ください。
  
                               ひろ