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 ナマステー・インド(その5)

   いろいろ地名が出てきても位置関係がわからないとなんなので簡単な
  地図を書きます。
  
        +---\
   パ     /  \
  キ     /   \       ヒマラヤ山脈
  ス    /    \--------+
  タ   /          | ネパール
 ン    /     @     +--------+
       /                              | バングラディシュ
      /    *  #         /
      \                             /
        |                           /
        \                       ●/
          |                       /           @ デリー
          \◎                   /             * アグラ
            |                   /             # ジャイプール
            \                 /             ● カルカッタ
              |               /                          ◎ ボンベイ
               \            /
                 |          /     《ベンガル湾》
                  \       /
                    |     /
                    \   /
                      \/   +---+
                    |   |スリランカ
                               +---+
  
   ジャイプールは、タージマハルのあるアグラに比べて行く前のイメージは薄
  かった。旅行会社のパンフレットやガイドブックでも割とさりげなく紹介され
  ている。しかし、実際の印象ではアグラ以上に見所があると確信した。
  
   まずアンベール城。1592年からムガール帝国と同盟を結んだラージプー
  ト族によって築城された城で、岩山に築かれた要塞のような王城です。周囲の
 峰にも中国の万里の長城を思わせる城壁を築いており、スケールが大きい。語
 彙がないのが恥ずかしいが「すごい」の一言。
   なおこの城へのアクセスは標高差約150mの急坂を登らねばならないが、
 観光客の場合、象のタクシー(象の背中に乗っていく)が用意されている。こ
 れはたいへん楽しみだったが、実際に乗ると思った以上に揺れるので驚いた。
 とても優雅な乗物ではない。4本の足の進みと共にゆっくり揺れるのだが、写
 真がブレるほど急速な揺れである。まあ何事も経験は重要。
  
   そのほか1799年に市内に作られた「風の宮殿」と呼ばれる建物。ラージ
  プート族の藩王(マハーラージャ)が建設した宮殿、シティ・パレス。ここは
  今でもその子孫が住んでいる。インド首相よりも権力があるそうな。ジャンタ
  ル・マンタルと呼ばれる1800年頃の天文台などなど。
  
   見るものはいろいろあるが、なにしろアンベール城はよかった。
  
   この町を後にするとデリーへのマイクロバスの旅。その4で書いたとおり、
  ゴツゴツと揺すられて約200キロを走った。
  
   途中バスの窓から周囲を見回すと、360度地平線というところが見られる。
  見渡す限り畑と小さな林。こういうところの農民のなかには海や雪を知らずに
  一生を終える人もいるという。山すらも見たことなく死ぬ人もいるかもしれな
  い。おじいさんやそのまたおじいさんがやってきたように畑を耕し、一部を売
  り、一部を食料にして、干ばつを恐れ、豊作を祈りながら生きている。
   彼らは単調ではあるけれどもその環境の中においてはベストの生き方をして
  いる。農民として育った人間が都会に出ても豊かになるわけでもないのだから。
  こうした単調という特色の環境の中で彼らは営々と生活している。
   翻って自分のことを考える。私達は複雑流動的という特色の環境の中で生き
  ているといえるだろう、少なくとも相対的に。そういう環境の中でベストの適
  応をしているだろうか? そんなことを考えた。複雑流動的という私の環境へ
  の適応を焦ることなく、飽きることなく「営々と」続けていこう・・・と思い
  ました。う〜ん、なんか哲学したような気がしました、その時は。
  
                                   ひろ