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 ナマステー・インド(その3)

  アグラの駅からバスで15分ほどでタージ・マハルに到着しました。
 タージ・マハルはムガール帝国時代(高校の頃歴史に出てきたでしょ)
 の皇帝シャー・ジャハーンがその妃ムムターズ・マハルのために作った
 お墓です。しかし墓とはいえ、まるでイスラム教のモスクのように巨大
 な建物で、全体が白大理石でできています。ガイドブックによれば基壇
 の大きさは95m四方、本体は57m四方で、高さ67m4隅のミナレ
 ット(塔)の高さは43mだそうです。妃の死が1631年、完成が1
 653年と22年の歳月をかけて完成させたものです。

  そもそも外門をくぐって赤砂岩の堂々とした正門を見ただけで「う〜
 ん、立派だなあ」と感心したのだが、正門から中を見た途端ほとんど絶
 句!という感じ。旅行のパンフレットや、歴史の教科書に載っているた
 め、まあきれいなんだろな、くらいに思っていたのだが、実物は想像を
 超えていた。正門から本体の基壇に至るまでが約200m。きれいな通
 路と手入れされた芝生と水路。お城か宮殿のようでありました。「ほ・
 ・・」とため息をついて感心してみるだけ。こればかりは「行って見て
 みてください」としかいいようがない。白い大理石の基壇に上ったとき
  はまぶしかった。
  
   この後、タージ・マハールを作らせたシャー・ジャハーン皇帝とその
  息子が居城としたアグラ城を訪れた。こちらはレンガ(赤砂岩)で出来
  ていて、やはり立派。ちなみにこのジャハーン皇帝は自分用にもタージ・
  マハルみたいなものを今度は黒大理石で作ろうとしたそうな。そしたら
  国中の財宝が2つのマハールに消費されてしまうことを恐れた息子に半
  旗を翻され、幽閉させてしまったそうです。その幽閉された塔というの
  も見学したが、一方を川に面し、その彼方にタージ・マハルが見えると
  いうロケーション。塔の根元は堀のようになっていて、そこにはライオ
  ンが飼われていたとのこと。
  
   この2つを見て、みやげ物屋に連れていかれました。大理石の表面を
  削り宝石(希石?)を埋める細工の実演を見てそれから案内されて買物
  をさせられるという一般的なやつ。何も買わないとみっともない、とい
  うムードになるから不思議。それで日本に帰ってからも鑑賞や利用に耐
  えるものというと以外に少なくて、結局ある程度値の張るものを買って
  しまうという問題があります。見ただけでも良かったな、と思うのが、
  カシミール地方で織った絨毯。これはペルシャの絨毯などと列ぶ品では
  ないかと思っていますが、シルクで織ってあるやつは絨毯を見る角度を
  変えると色(光沢)が変化するという特質があります。でも玄関マット
  くらいの大きさでも数万円します。でも日本で買ったら倍はしますね。
  大きな絨毯を買うならそのためにインド、イラン、トルコなどに旅行す
  る価値があります。日本で買う値段との差額で旅行代金が出ます。
  
   昼食後アグラ郊外にあるファーテプル・スィークリーを見る。これは
  アクバル帝の時代に14年間だけ(1574〜1588年)都であった
  ところ。せっかく遷都したものの水が悪い(塩分が混じっている)のと
  夏の猛暑のため以後都となることはなかったというところ。そのため荒
  野に突然立派な宮殿が現れるというあたり、なんとなくゴーストタウン
  の趣がある。もちろんみやげ物売りの数も極めて少ない。
   しかしまがりなりにも都だけあって宮殿というか城自体はたいへんし
  っかりしている。きちんと見学したら2〜3時間かかるそうな。
  
   ここを見てから、今夜の宿泊のジャイプールまで約160キロ、一気
  にバスで飛ばした。
  
   つづく
  
                                ひろ