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このレリーフの制作には長い時間がかかりました。
まず最初に地元の小学校でワークショップを行いました。参加者は70人くらいだったでしょうか? 大昔から現在までの海の生物で、特に変わった生き物の写真を50〜60枚スライドで見せて、その特徴と生態を説明しました。カンブリア紀のオパビニアや現在のエチゼンクラゲ、アサヒガニ等です。へんてこな形をした生物が如何に多く存在しているか、またそれが自然界ではごく当たり前であるということを認識しようというのがねらいです。 次のワークショップでは、同じ生徒に自然界ですらこのような想像力があるのですから、自分達はそれに負けないくらいの不思議な海の生き物を想像してみようということにして、石粉粘土で実在の生き物をヒントに思い思いの生物を造ってもらいました。左がその作品のごく一部です。どれも個性的ですね。 |
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生徒の造った作品の中から特に造形しやすく面白いと思った物を僕が大きくFRP(強化プラスチック)で半立体化し、またいくつかの色彩のバリエーションを追加しました。 |
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出来た物は全部で19体、各々をコンクリートアンカーボルトで固定して、その頭にキャップを付け目立たない様に作品と同じ色を塗りました。 やっと完成です。 |
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参考に、これはアトリエでの塗装作業が終った時の写真です。ウレタン塗装の上から更にフッ素クリアーコートをしているので、ピカピカに光っています。フッ素クリアーは完全に乾くまで1週間以上かかるので大変です。 |