クマムシ制作日誌

このページは2001年11月20日から12月26日まで福岡市大名のモマコンテンポラリーで行われた

角孝政個展「くまむし」の制作日誌です。

 

 先ず展示プラン、絵がものすごく簡単ですね。

 最初はプロジェクター等で生きているクマムシ映像を上映するつもりでしたが、こざかしいのでやめました。

 上の方に描かれてる女性は鶴崎さんのつもりです。

 アトリエの運び込まれた発泡スチロールの山、1800×900×420ミリが13ブロック、それだけでアトリエの1/3が塞がってしまった。

 これらを眺めながら途方に暮れていた頃、、、、

   

 本物のクマムシの顕微鏡写真、残念ながら制作したトゲクマムシとは異なるオニクマムシ。 けっこう動きが早い。

 顕微鏡はトイザらスで4000円〜12000円くらいで買える。

 実は4メートルのクマムシ制作の裏には1,8メートルのクマムシがいた。

 遊んでいるが、この後このクマムシは体を20個以上にバラバラにされ、4メートルクマムシの為の寸法取りとして活用されるのだ。

  

これは1/10サイズの模型、8月に東京で行われたワンダーフェスティバルで展示したもの。42センチくらい。

 上部のみを制作、正確に拡大する。 このままだと未だダンゴムシか王蟲か見分けが付かない。

 やっと足が付く、この状態で既にアトリエいっぱい。ほとんど身動きがとれない。

 この辺までは、電熱線でおおまかにカットしていきます。

  

細かい部分は、一体どのようにして造っているかと思えば、、、

このように地道にワイアーブラシで削っていきます。
  

だいぶ形になって来ました。制作10日目くらいです。

地道な作業が続きます、、、
  

上に乗ってはしゃいでいます、頭が天井に着く。

何となく気持ちいい。
  

  

表面にラテックスゴムをスプレーガンで塗ります。

下地着色。
  

 側毛制作、壁材の隙間埋めの為のウレタンスポンジ35ミリサイズを削り、ゴム加工。

展示会場に搬入、写真撮影。

展示中一番多かった質問、「どうやって入れたんですか?」

実はこれ、14個にバラバラになります。
  

作品完成、よかったよかった。

 

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