色 の テ ィ ー ル ー ム |
「パッケージと色」
黄色のパッケージ
パッケージデザイン関係の仕事をしているので、店頭にあるパッケージの様々な傾向
が、気になります。まずは、黄色について。 かつては、売れないというジンクスがあったと言われる”黄色”。 10年程前だと思いますが、ある化粧品会社の出した衣料用洗剤のパッケージが黄色で した。衣料用洗剤には、まだ使われてないその色、結構気になっていたのですが、いつ の間にか無くなっていました。憶えていますか?”YES”という名の洗剤。 白く仕上げるのが命の洗剤にミスマッチではあるのですが、あえて黄色を採用した勇気 に拍手。たぶん、売場で、他の商品と差別化し目立たせることを狙ったのだと思います。 ちなみに、1年前位に出たやはり黄色のパッケージの洗剤”ザブ”、メーカーは違うの ですが、なんだか売れ行きが気になります。 ところで、食品の世界では黄色はいまや大人気の色。黄色の食品と言えばあの森永ミ ルクキャラメルだけだったのですが、最近、栄養補助食品には必ず”カロリーメイトな 黄色”が使われているのが、よく目に入ります。 カロリーメイトの作り上げた新しいジャンル”栄養補助食品”。黄色は、それを象徴し ているといえるのかもしれません。 しかも、そのヴィヴィットイエローは、注視力が高く(つまり良く目立つ)、活動的・ 健康・楽しいなどのイメージを持っていて、商品イメージにもマッチした色なのです。 (1997 SPRING) |