C O L O R
色 の テ ィ ー ル ー ム

「勝手に研究」
今回はお菓子のパッケージを
好き勝手に分析してしまいました

春と秋は新製品発売の季節。秋冬商品と言われているチョコレートも、いくつか発売されました。
そこで、趣味と実益(食べるため?)を兼ねて、チョコスナックを勝手に研究テーマにし、見たり食べたりして分析してみました。(メーカーの方、勝手な事を言ってすいません)
さて、スーパーで「秋の新製品」と書いてあるPOPカードを目印に次の製品を買ってきました。メジャーどころから各1点づつ発売されているようです。
ところで、味のコメントについては私の趣味で書いていますデス。('97年10月現在)

■各商品の分析■
商品名 クリフ 紗々 アーモンドクラッシュ・ポッキー ショコラティエ こんがりショコラ
パッケ|ジ
メ|カ| 明治製菓(株) (株)ロッテ 江崎グリコ(株) (株)不二家 森永製菓(株)
価格 \200 ¥200 ¥300 ¥200 ¥150
イメ|ジ分析 アールデコ風の立体感のある書体で高級感を演出。チョコレート色・煉瓦色・クリーム色のちょっとクラシックで香ばしさのある色使い、完成されたデザインです。 チョコレートスナックでは、深みのあるワイン色とローズ系の色が新しい。女性向けのフェミニンな印象にチョコレート色で充実感をプラスしてます。 高級系ポッキーはロゴタイプでデザインを統一、店頭で陳列されたとき効果的。中身や中の包装形態までが一目で分かります。チョコスナックで黄色とブルーの組み合わせはとにかく目立つ、そこがすごいパッケージです。 チョコレートスナックでは、今までにないグレー(シルバーの印象)のパッケージ。金属モチーフで高級感が伝わってきますが、残念ながら店頭での目立ちが今一つ。 朱色・クリーム色・白の配色で、色もデザインも価格もカジュアル、気軽に食べるお菓子という印象。箱を薄くして商品のフェイスを大きくとっているのは、店頭での目立ちを狙っての事か。
サクサク感、ナッツのリッチ感、言うことなしです。 以外に軽いサクサクの味わい。いくらでもいけます。 さすがグリコさん。アーモンドの香ばしさは天下一品。 手作りしたみたいな贅沢な味わい。少しずつ大切に食べたい。 味もカジュアル、ソフトクッキーみたいな歯触り。食べ始めたら止まらない。

■イメージ・スケールによる分析■
各商品のイメージが比較しやすいように”イメージ・スケール”にしてみました。このスケールは、日本カラーデザイン研究所で開発されたものです。
このスケールを見ると、暖色系の色を使った箱が多い事が分かります。風味と色は非常に関わり合いが深く、パッケージの色が食品の味の印象を左右するといった事も分かっています。
一般的に、茶系の配色は色味によって異なりますが、「香ばしさ」「まろやかさ」「おいしい」「味わい深い」といったイメージを持っています。
また、ポッキーやショコラティエが、他の商品とは異なる場所に位置し、新しい試みをしていることがうかがえます。

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