発作的にタイまで行ってきた、の記
日本では夏休み、盆休みである8月中旬もここシンガポールでは縁のない日々である。
しかし、8/9は建国記念日であり、有給を一日取ることで4連休となることからシンガポーリアン達もこぞって海外旅行に出かける時期だったりする。
なにせ発作的に「タイへ行く」と決めたものだかからチケットが入手できない。水曜日の夜出発して日曜日帰国、というパターンは誰もが考えることだからまあ当然といえば当然だろう。やむなく「到着することが大事」とばかりにクアラルンプール(KL)経由バンコク行き、なんて手段を使ってしまった。おかげで片道チケットを別の航空会社にて購入することとなったので割引もなにもないものになったけどね。
現地ではタイフリークの友人二人と落ち合うことになっている・・・・
8/8.Wed
会社を早退して最終的な準備をして空港へ向かう。まずはKLまでだ。飛行機に乗った瞬間に寝てしまい、起きたときは空港上空だった。
まずはここで2時間の時間調整。しかし、空港内の冷房が効きすぎなので寒いったらない。やむなく免税店でトレーナーを買い込む。
まあ、バンコクでも活用することになると(少しだけ)考えたのだけどね。
ついでに残り少なくなったちり紙も購入。ここではシンガポール通貨が使えるのだけど、お釣りはマレーシア通貨で帰ってくる。
うーむ、マレーシアなんて行く機会がないのだよね。
次なる時間調整としてANAの待合室へ行く。そう、KL-BKKはANAなんだよね。ていうか、日本行きなんだけど、BKKで中休みする便。
しかし、この部屋も空港内以上に冷房が効いている。少し腹ごしらえしても寒いので長居ができない。トレーナー着てても辛い、というのはイヤだなあ。
タバコを吸いに喫煙所を探し回ったりして時間を使い、なんとか2時間経過。
やっと飛行機に乗ることができた。機内はがらがら。まあ、KL-BKKなんてほとんど客はいないだろう。
機内でも軽食が出て、2時間ほどでバンコクへ到着。
8日ということで日本からの旅行客も未だ本格化していないことからイミグレーションも列が大したことないのだけども処理時間が・・・・
別に質問攻めに遭っているわけではないのに動かない。まあ、しょうがないとあきらめていると程なく入国審査完了。
外に出てタクシーを手配してホテルに向かう。タクシーはちゃんとハイヤー使ったほうが確実らしいね。僕もそうしました。
ホテルはスクンビットNANA交差点近くのAmari Boulvardというところ。10日に到着する大阪の友人が手配してくれた。
11時すぎていることだし、とっとと就寝。
8/9. Thu
昼近くまで寝てしまい、さて、どこへ行くか?まずはホテル側のスターバックスで地図を見ながら検討開始。
まずはデパートめぐり。バンコクのデパートは床面積が異常に広いのには驚かされた。普通のデパートの倍はあるかも。
まあ、その分密度は低いけどね。
一階のスペースではNOKIAが一大プロモーションを行っていた。いやあ、GSMの世界では圧倒的シェアを持っているのがわかるよね。
僕が使っているARCATELなんてのは論外として、モトローラ、エリクソン、サムスンなんかあまり見かけないもんね。
一旦外へ出て、適当に裏道を探していたら「古式マッサージ」の看板が見えた。
ビルの地下に入るとアメ横みたいな小さな店が並んでて、脇にマッサージ屋さんがあった。
まずは店を冷やかしてまわったいたら、かわいい女の子が店番しているCDショップを見つけた。なにかCDが欲しかったのでタイの民族音楽ものを一枚買って少し話したら面白かったので写真を撮ってあげたら喜ばれてしまった。そう、今回はフジのプリントができる「プリンカム」を持ってきているのだ。<あほ。プリントしてあげたら受けてしまった。こういう小物があると話すきっかけができていいなあ、と今回初めてまともに使ったりするのであった。
次にマッサージ屋に入る。まあ、おばさんばかりだけどもこっちは気にしない。受付のにいちゃんに「上手なのは誰?」と聞いたら教えてくれた彼女は並んでいた中では若い部類のお姉ちゃんを指名する。
彼女は日本語が「少し」話せるらしく、こっちが「いてて」なんて言ったら「オキャクサン、カラダカタイネー」だって。うるせー。
プロレス技でいうところの「ボウアンドアロー」までやられて二時間ほどで終了。お値段は400バーツ+チップ100バーツ。
いつの間にか8時過ぎていたけども相変わらず蒸し暑い。だけどもマッサージ屋さんも冷房が効きすぎ(20℃くらい?)なのでからだの調子がおかしい。一旦ホテルへ戻って薬を飲んで一休み。
10時過ぎにホテルを出て悪名高き「ナナプラザ」へ行ってみる。客引きしているねえちゃんに引っ張られるまま店内に入るとがらがら!
寄ってくる女性?ってか、おいっお前は「元オトコ」だろうがぁっっっ
そう、あとで知ったのだがそこは改造人間(性転換ね)で有名なお店だった・・・・\(^-^)/
四人寄ってきて、二人はすぐにそれとわかったけど、あとの二人はわからない(笑)。いや、ほんときれいなんだよね。まあ、ひとりはシリコンでおっぱい大きくしている途中なのか、両脇に大きな絆創膏張っていたのが痛々しいけど。客は入ってこないし、カマがべったり脇に座っているし(せめてきれい?なコが隣ならね)、逃げ出すことにする。帰りに「チップ」と煩いけどとりあえずシカト(笑)した。
まあ、本当は少しでもチップあげるのが礼儀(チップで暮らしているようなものだし)なんだろうけど、さすがにね。
ほかにもまわってみたけど、やはり「改造人間」は数名いましたね。<元オトコ
いいかげん疲れたのでホテルへ戻って就寝。
8/10.Fri
今日も昼前に起床。薬が効いたのか、すっきりしている。
今日はサイアムスクエアというバンコクの原宿みたいな所へ行ってみる。たしかに小さなブティック系の店ばかりが並んでいる。
ビルの中はいつものように寒いくらいなので、外でぼおっと道行く女の子を眺めていた。いかん、これじゃあ本当に「あやしいオヤヂ」ではないか。しかし、タイの女性は本当にきれいですな。うん、目の保養になります。しかし、謎なのは同じ制服なのにスカートの丈がみんな違うんですけど。膝上のミニからくるぶし丈のロングまで、みんな白いブラウスと黒いスカートなので良いと言えばいいのだけど、まあ、見ているほうには問題なし。
セクハラおやじ系の時間つぶしは止め、別のデパートに行ってみる。ここもむやみにデカイ。イメージ的には池袋西武の1.5倍の長さ、幅は3倍、といったところかな?
フロアを上がっていったら携帯電話のショップが乱立している。途中、パソコンソフトやらVCD,CDのコピー販売店が軒を並べている。
残念ながら日本語ソフトは見つかりませんでした。ついでにマックのソフトもね。
そういや、昨日もまともな晩飯食べていないなあ、と思いながらデパートの写真撮ったり、渋滞の写真撮ったりして近くのチェーン店らしき店でタイやきそばなど。
そのあと今夜もナナへ行ってみる。今回は昨日の店は避け、別の店へ行ってみる。
適当に相手しながらいい時間になったのでホテルへ戻ると友人が到着していた。「部屋に電話してもいないし、どこへいっていたんだ?」と聞かれ、正直に話すと「初めてのバンコクってのは嘘じゃないのか?」と機内でいいかげん飲んできている友人に笑われてしまった。
明日は8時集合、ということで就寝。
8/11.Sat
目が覚めたら8時10分前だったのであせったけど、実際に出かけたのは8時半過ぎだった。
友人とその彼女と三人でバンコク3大寺院巡りである。僕のためにセットしてくれたんだよね。ありがたいことである。
船でまずはWat Arun(暁の寺)へ。続いてWat Phra Keo(エメラルド寺院)へ、最後にWat Pho(涅槃仏寺)へ。
エメラルド寺院は格式の高い寺院で、入場時にはドレスチェックがある。特に女性は肌の露出が大きいとセーターとかで露出を抑えないといけないことになっている。ここでは欧米のおばさんが数名ひっかかっていました。いや、ここいらへんは一人で何時間でも見ていたいところです。涅槃仏寺は本堂内を改装中だったので少し狭くなっていたけど、見ごたえがあります。足の裏は螺鈿細工でマンダラが描かれてあるのは発見でした。
途中でぼうっとしていたらとても上品なおばさんからきれいな英語で「Are you japanese?」と聞かれ、返事したら娘さんが日本で暮らしているらしく、日本の事を褒めてくれた。きっとタイ上流階級の人なんだろうな。あれだけきれいな英語を聞いたのは久しぶりだった。
駆け足でお寺巡りをしたら昼からはゴルフです(笑)。土曜日で混んでいるためか、2時過ぎのスタートとなる。
ハーフまわったところで終了。
ホテルへ一旦戻って着替えたら「久々にちゃんとした」夕食です。タニヤ近くの「コカ・レストラン(だっけ)」でタイスキをつつく。
ここも友人達がいつも使っているのでウェイトレスのおばちゃん達も覚えてくれているみたい。まあ、毎回チップはずんでいるから気を利かせてくれてもいるしね。お陰で混んでいるのにすぐに座れるし、他の客の呼びかけも無視してこっちの注文聞いてくれるし。
まあ、他のお客さん、今日はあきらめてね、ということで。仕上げに雑炊作ってもらい、満腹状態でパッポンを見て回る。
ここも歓楽街なんだけど、バチモンの露店が軒を並べている。そのまま歩くと日本人向けのクラブが並ぶタニヤである。
ここで友人がつかまってしまい、そのまま店内へ。作りは日本のスナックと一緒でした。じゃんけん大会で盛り上がったあと、ホテルへ。
8/12.Sun
7時集合といいながら7時半集合で今日は遠くまで観光旅行。
まずはバンコクから西へ80キロほど離れたダムノン・サドゥアク水上マーケットへ。某IXYのCMにも使われた場所ですね。
狭い水路に大小さまざまな船が出入りするから時々渋滞して動かなくなるのは御愛嬌。
最前列にはタイ人、続いてタイ語を流ちょうに話す日本人二人、最後尾に日本人に見えないけど日本語と怪しい中国語を話す日本人、という怪しげな四人組で「いらない」「高い」とかタイ語、中国語で相手してたら相手も困っている感じでした。
だって、「プーヤオ(不要という中国語)」で相手してたら売り子のおばさんが「チノ?」て感じで反応するけど、タイ語で話しかけられたり、身内では日本語話しているのだから混乱しただろうな(笑)。
続いて少し北上してカンチャナブリへ。ここは第二次大戦中に日本軍が泰緬鉄道をタイ人や捕虜のイギリス、オランダ軍人を使って建設したことで有名です。まあ、「戦場に架ける橋」の舞台、ともいいますけど。近くには当時の記録があるJEATH博物館がありますけど、こちらへはさすがに行きませんでした。いや、いたたまれなくなるのが分かっていたから。
かわりに近くのチュンカイ共同墓地へはいきました。さすがに日本人はいないだろうと思ったら、一組だけガイドさんが案内していました。
終日観光旅行して日本レストランで夕食。
で、今日は王妃の誕生日ということで歓楽街はどこも休業。
ついでに自分用のお土産としてタイポップス「China Dolls」、「ZAZA VISA」、「NICOLE」のカラオケVCDを3枚購入。どれも女性シンガーというのはお約束(笑)。NICOLEはタイでも人気歌手だそうです。そういや、China Dollsのカラオケはこちらでもあったから、中華圏でも人気なのかな?今度聞いておこう。
8/13.Mon
今日も朝7時半集合でアユタヤへ。
ここは日本で言う戦国時代に栄えた都市(そういや、山田長政もいたんだよね)なんだけど、その後ビルマとの戦乱で徹底的に破壊され尽くした廃虚の町なんだよね。タイへ来て初めてのピーカンのため、さすがに暑い。写真撮りまくるけど、バックにはビルとか余計な背景が入ってこないからいいよね。背景はノー天気な青空とか廃虚の寺院だけ。再建した寺院ではタイ人も参拝しているけど、その脇で「宝くじ」を売っているのには思わず笑ってしまった。やはり外れたら「信心が足りないから」ということになるらしい。
昼からは再度ゴルフ。今日は前回と違って好天なのでタイでのゴルフ名物?の日傘もちをオプションに。
そう、この地では「傘持ち」なんてものもあるんだ。キャディーは各人に付くのでプレイヤー一人が二人を引き連れることになる。
まあ、なんというのか・・・・それでもトータル(チップ含む)で2000バーツ=7000円弱なんだよね。
しかもこれで休日料金なんだよね。普通ならば1500バーツでお釣りが来るらしい。
いいかげんなスコアでまわり、空港へ。
免税店でタバコの値段を見たら480バーツだった。しかし、ゲート脇の免税店(屋台)では400バーツだった。おいおい、なんでこうも違うんだよ(苦笑)。まあ、こっちは海外からタバコ持ち込みは犯罪だからいいのだけど。
シンガポール行きの機内は満員だった。
無事に到着して今回の旅行は無事に終了した。さて、次回はいついこうかな?<すっかりはまったかも
感じたことなぞ。
・微笑み:特に女性がそうなんですが(感じた)、お金払うときやチップ上げるとき、「コップンカー」と言って「ワイ(お辞儀)」してくれます。そのしぐさがとても自然なのでイヤミがない。こういうところからみんな嵌まっていくんだろうね。<それって俺のことか?
こちらと目が合うと「にこっ」と微笑んでくれます。友人に言わせると基本的には恥ずかしがり屋だけど優しいのでとりあえずほほえんでくれるらしいです。
・その一方で惚れた相手には厳しいらしいです。友人の彼女がホテルで待っているにもかかわらず、タニヤで飲んだくれていたのですが、さすがに帰り際に心配になったらしく、相当あせってました。部屋に入れなかったらどうしよう、てね(笑)。もう一人の連れは「部屋に入れても往復びんたのあげく、正座して二時間の説教コースだな」とか笑っているし。ちなみにホステスさんに聞いたら「私ならグーでパンチ」と答えてくれました(爆)。あ、当然正座しての説教も含むそうです (^^;。
・言葉:繁華街、少なくともバンコク市内にいる限りは多少の英語が使えます。まあ、日本語も大丈夫ですけど、この場合はぼられる危険性も倍増するみたいです(苦笑)。まあ、日本人だからといって極度に嫌われることはまあ、ないはずです。基本的には対日感情は悪くないと思います。
・シンガポールもそうだけど、ATMって基本的に24時間稼働なんだよね。おまけに僕はシンガポールの銀行口座だからキャッシュカードそのまま使えるし。(手数料としてS$3/回必要)次回からは最低限のお金だけ持ち込んで、あとはATMでいいや、と思うようになりました。
・屋台での買い物:基本的には言い値の1/5スタートですね。パッポンで値切ったときは言い値950バーツ/一枚のシャツを最終的には900バーツ/3枚にしたのだけど、タイの貨幣価値考えたらもっと値切れるはずです(根拠なし)。
そうそう、タクシー、トゥクトゥクも言い値からの値切り交渉が必要です。大体は80〜100バーツでまとめてましたけど。
まあ、その一方でちゃんとメーター動かす運転手もいます。そういう人にはちゃんとチップあげたりしてね。
・バンコクは空気がまあ、きたないです。クルマの排気ガスがひどいんだろうね。アユタヤまで行ったら空気がきれい(おいしい)のでびっくりです。そのわりにはごみ一つ落ちてなくてとてもきれいです。シンガポールはあらゆるところにごみ箱があるけど、バンコクではごみ箱がないんだよね。みんなどうしているんだろう(笑)。