*北京便利情報*【乗り物編】
北京の足と言ったらこれである。
総論
路線番号で路線の性格がある程度わかる。一けた、二けた、および100番台は市の中心部を走っている。料金は1元均一。
200番台は夜間のみ走る夜班らしい。2元均一。
300〜700番台はやや郊外を走る。1元均一、または12kmまで1元で以後5kmごとに0.5元加算。
800番台はエアコンの付いたバスで運行される。初乗り2元で以後距離によって1元単位で加算。
たいていは車掌がいるので切符を買う。均一料金のバスなら人数を、それ以外なら目的地と人数を言えばよい。ワンマン運転なら、乗るときに運転手に料金を渡すか料金箱に突っ込む。
各バス停には、そこを通る路線の番号と、その路線が通るバス停の一覧がある。大きなバス停には北京市全体の路線図がある。北京の観光地図の中にはバス路線の一覧を載せている物もある。これらを見て、どこへ行くのにどの路線を使うのがいいか研究すべし。そして「これが良さそうだ」となったら実践。時刻表がないし、バス停に書いてある「末車」などの時刻もあまり当てにならないので、自分で確かめるのが一番。
車内放送が無かったり、有っても聞き取り難かったりするので、自分がいつ降りたらいいのかわかりにくい。車掌に教えてもらうのが確実。窓の外の景色を注意して見るとか、通ったバス停の数や名前をチェックしていくのも有効。
夜になっても室内灯をほとんどつけないので、慣れないとちょっと不気味。
各論
813
21世紀飯店を拠点に移動する際の主力である。「東大橋(dong1 da4 qiao2)」「東四(dong1 si4)」「東単(dong1 dan1)」という繁華街に行ってくれる。
冷房付が夏にはありがたいかも。料金はやや高め(東大橋まで2元、東四まで3元、東単まで4元)。
末車は21時と書いてあるが、東大橋の隣の「朝外大街(chao2 wai4 da4 jie1)」に21:20頃に来たことがある。
413、418
21世紀飯店前の「安家楼(an1 jia1 lou2)」から「東直門(dong1 zhi2 men2)」へ行くときに使う。東直門には地下鉄の環状線が通っている。また、東単などに行く106と北海北門を通って動物園へ行く107のトロリーバス、郊外や空港へ行くバスが多く出ている。
安家楼・東直門間を乗る分には、どちらも1元。418は均一ではないので、帰りに乗るときはどこで下りるか言う。
710
安家楼や「窯口村(yao2 kou3 cun1)」から「紅廟(hong2 miao4)」「八王墳(ba1 wang2 fen2)」「大北窯(da4 bei3 yao2)」へ行ける。それぞれ東西方向に走る路線が多く発着するターミナルである。八王墳、大北窯からは地下鉄にも乗れる。帰りに使うときは、八王墳ではなく大北窯から乗るべき。始発だし、帰り方向の八王墳のバス停は地下鉄駅から離れていてわかりにくいから。
三環路ではなく裏通りを走るので、あまり渋滞がなく速いと思う。窯口村から乗れるのも気に入った。安家楼と距離は大差ないが、大きな道を渡らなくてもいいのだ。
1元均一、ワンマン運転、前乗り後降り。
末車はバス停によって20:30と書いてあったり21:00と書いてあったり。21時頃に大北窯から乗ったことがあるほか、「朝陽公園(chao2 yang2 gong1 yuan2)」付近で21:30頃に見た。
402
安家楼から「呼家楼(fu1 jia1 lou2)」や大北窯へ行ける。呼家楼もバス路線が集まっているが、402の呼家楼ははじっこの方にあるのが難。
12kmまで1元。
末車は23時。遅くまで走っているのがありがたい。
ものすごく混むので、降りるのに苦労するかもしれない。
106無軌電車
東直門から少し西に行った後、東四大街をひたすら南下する。東四、東単などへ行ける。
1元均一。東四、東単へは、一度東直門へ出て106で行った方が、813より安い。時間もかかるし面倒なので、1元や2元のためにそこまでする意味があるかは不明。
107無軌電車
東直門から北海後門、西直門などを通って動物園へ行く。北海公園や動物園に行くときに使う。
1元均一
4他
天安門前の大きな通りを東西に走っている。八王墳、大北窯から東単、王府井、天安門、西単などへ行ける。路線によって停まらないバス停がある。
1元均一。並行して走る地下鉄より遅い代わりに安い。
小公共汽車
すごく聞き取りにくいが、基本的にバスの路線番号を叫んでいる。でもって、その番号の普通のバスと同じ道を走って同じバス停を通る。方向さえ合えば乗ってみるのも良い。普通のバスのように客を詰め込まないし、基本的に早く着く。
たぶん一律2元。
人数を集めて割り勘すればお得。
初乗りはすべて10元。しかし、その後の増え方に 1.2元/km のと 1.6元/km のがある(非常に少ないが2元/km のもある)。10元で着ける範囲ならどっちでも同じだが、ちょっと遠くへ行くときは気になるところ。見分け方は単純。シトロエンの車が1.6で、ダイハツのシャレードなら1.2元(フォルクスワーゲンも1.6でアウディが2元かな)。慣れれば少し離れた所からでもほぼ識別可能。
4人で乗れば、一人当たりの運賃は813のバスと大差ない(1元均一のバスと比べると少し割高感があるが)。
当然ながら目的地が通じないと行けない。自信がなければ筆談の用意をするのもいい。ただ、北京のタクシーはそれなりに外国人にも慣れているので、あまり心配することもないと思う。運ちゃんとの世間話に挑戦するのも良い。市場のおばちゃんの言葉よりは聞き易かった。
路線は少ないがバスより速い。
かつての城壁、二環路の下を走る環状線と、長安街などの下を東西に走る路線がある。どちらも均一料金。路線を乗り換えるときには追加料金が必要。
環状線に乗るなら413か418で東直門へ行く。西直門下車で動物園へ、「建国門(jian4 guo2 men2)」下車で日本大使館や秀水街へ、前門下車で天安門広場の南側や北京ダックの有名な店へ。
東西線に乗るなら710や402で八王墳、大北窯へ行き、「大望路(da4 wang2 lu4)」「国貿(guo2 mao4)」から乗る。または、環状線から建国門や復興門で乗り換える。永安里で降りて秀水街へ、他に建国門、王府井、天安門、西単などへ。
北京滞在中は関係ない。
空港へ行くバスは東直門からたくさん出ているようだ(乗る機会はなかったけど)。中国は地域ごとにやたらと航空会社があるので、北京の空港では様々な塗色の飛行機が見られて楽しい。日本には来ていない国の飛行機や、日本では見られない型の飛行機も居たりする。が、この空港は飛行機に乗るわけでもない人間が飛行機見物を出来るんだろうか。
北京に着いたときと、任地へ飛ぶときの二回しか通ってないけど、新しい空港ビルのデザインは関西国際空港に似ている気がする。
これも、北京滞在中は関係ない。