No.94

               大統領の痴呆


トランプ氏が大統領に就任した(1月20日)。
70歳、これまでの44人の大統領の誰よりも年長である。

今のところ、かかりつけの医師は、このアメリカの全軍総司令官に、
「さしたる異常はない」と言っている
(…has a pretty unremarkable medical claret)

NPRは、彼の父フレッドが80歳台からアルツハイマーの症状を少し呈し始めたことで、
同じような心配をしなくてよいか、皆で一度考えてみることを提言している
(トランプ氏が、早くも第2期2020年選挙にも出馬を宣言していることに対しての付言はないが)*。

ニューヨーク大学のメディカル・センターのキャプラン
(Arthur Caplan)氏は、
一般人の健康にかかわる情報の秘密性を強調する一方で、
大統領に関する限り、その健康情報に、より高い透明性を提言している

ただし、その早期の実現性については懐疑的で、
「仮にそうなっても、(トランプ氏の場合なら)周りが、そっと彼のtwitterを取り上げるだけだろう…」
式のことを言っている。

マウント・サイナイ医科大のアペル師
(Jacob Appel)も実現性には疑問を呈しつつも、
何らかの実務上の解決が必要としている。

実務上の解決とは、憲法(修正]]X)でいう、
「もし大統領が死亡、辞任または能力を失ったときは…」
と言う条文を指して、その場合の対応を言っている。

これらの懸念も、元はと言えばすべて「長寿」が元である。
トランプ氏にしても、見る限りでは、まだまだやれそうである。
NPRは更に言う。テッド・ルーズベルトは60、FDRは63、リンドン・ジョンソンは64、ですべて亡くなっている。


*これまでの大統領は、大体、第1期の中間に当る中間選挙(下院議員の)の頃に、第2期出馬の意向を声明していた。


                                    2017年2月20日