No.90

            オバマ大統領による回想録


アメリカの大統領経験者が、皆さん殆ど回想録風の本を出していることは、
かなり知られている
(これまでの出版すべてを通して、
クリントン大統領は、今のところ他の大統領を超える最高の220万冊で15百万ドル、
G.W.ブッシュ氏が、260万冊で7百万ドルの収入を得ているという)。

この記録を軽く破りそうなのがオバマ大統領である。

アメリカの有力出版筋は予言している。それによると、
「2,3冊の本の出版を予約して30百万ドルの収入は軽いだろう」、という
(あるいは、やはり大変な人気のある夫人のミッシェル・オバマも本を著すとして、
「夫婦で合わせて、45百万ドルの実入りとなる可能性がある」、という)。

フォーブス誌は(1月26日)、オバマ大統領の場合は、
「更にプラスに働く付加的要素がある…」として言う。

「何しろ初めての黒人大統領と言うことに加え、
物凄く人気が高い
(hugely popular)ことだけではない。
既に作家として十二分に実績がある」
「まるで、トランプ氏の隣に並ぶタイ国王のようだ…」
と言う奇妙な喩えまで並べている。

たしかに、オバマ大統領の出版歴は大変なものだ
第1冊目、つまり処女出版本
「父からの夢々」
(Dreams from My Father, 2004)にしてからが、何週間もベストセラーを続けたし、
第2冊目「希望することの大胆さ」
(Audacity of Hope, 2006)もよく売れた。

                            2017年2月3日