No.76
                   反トランプ抗議のマーチ


トランプ氏が、イスラム、メキシコなどとともに、
かねてから女性蔑視を唱えていたことに抗議して、
アメリカの首都圏に近い所の200を超える女性団体は、
トランプ氏が就任したら、抗議の意思表示をすることを決めている。

具体的には就任式の翌日の1月21日に、
数十万人が列を作って、首都ワシントンに行進すると発表した
(首都圏以外では、全国各州の500超の、やはり女性団体が並行して、
州都などで抗議のマーチを行うという)。

一方、コロンビア大学教授ジトリン
(Todd Gitlin)氏が呼び掛けている反トランプの抗議運動もある。
これは、反共和党の意味が主である。

教授によると、
今や各州議会から市町村議会を始め、合衆国の議会、最高裁判事、大統領と、
全ての支配層が皆共和党によって牛耳られる時代になった。
「このままでは、大変な世の中になってしまう」と、抗議運動の輪が広がりつつあるという。

その上で彼が言うのは、
こうした抗議運動も、一過性に終わってしまったのでは、大した意味がない。
これを実際の政治に結びつけるパワーが欲しい。
そのよい例が、2009年に始ったティーパーティー
(Tea Party)だ。


                               2017年1月16日