No.28
大統領令嬢
5月1日のNPRは、オバマ大統領の長女マリア・オバマが、
「2017年9月からハーバード大学に進学すると、決ったこと」
を伝えている
彼女がどこへ進学するかを巡っては、以前からメディアも気にしていた。
ハーバードでは、ちょっとした興奮の渦が起きている。
それまでの1年間は、大学が奨めるように、
「旅行、ボランティア、働く」など、何らかの有意義な期間にあてられるという
(大統領夫妻も、ともにハーバード卒である1)。
1960年代の公民権運動(African-American Civil Rights Movement)から半世紀。
世の中は変った(進歩した)。
筆者がいつも言う、「アメリカは大変な社会」の一面である。
NPRは、ここで大統領のこの娘に対する熱烈な愛情の一端を明かしている。
彼女がこれまで通っていたワシントンD.C.の私立名門校
Sidwell Friends Schoolの卒業式に、
学校から「何か喋ってくれませんか」、と頼まれて断ったという2。
その断りの弁が載っている。
「絶対嫌です!黒眼鏡をかけて、めそめそしている場面になりそう。
彼女は、私のbest friendsの1人です。彼女が傍に居なくなると思うと、もう…
でも彼女は平気で、もう出かける用意はできています
…間違いなく、とても利巧、有能で、自らの人生を切り拓こうとしています…」
NPRは、彼女が昨夏に既にTV局でのインターンとして制作に係ったとして
ホームドラマ番組“Girls”のことを伝えている。
なお、雑誌「ニューヨーカー」によると、
中国の習近平の娘も、最近ハーバード大学を卒業したという
(偽名をキープしていたため、一部の人しか、そのことを知らなかった)。
**脚注**
1 New York Timesによれば、彼女はいわゆるIvy Leagueの6大学、
Brown、Columbia、Princeton、U. of Penn、Yaleのほか、
Stanford、UC Berkeleyを回ったほか、ニューヨーク大学や、Tuftsなど3校も訪れていたという。
2 Sidwell Friends Schoolは、“K-12”という、いわゆる幼稚園から12年間の一貫教育校で、
Chelsa Clinton、Al Gore 3世、ニクソンの娘たちも通っていた。
その実績からして、Time誌のNancy Gibbsによれば、何よりも。大統領も、教育自体の良さに加え、
更に子供の安全第一に考えられた可能性がある、としている
(クエーカー教徒により設立されたことのほか、その他、色々と精神面での取り柄があろうが)。
2016年5月2日