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■Roberta Flack / The Closer I Get To You
ロバータ・フラックとダニー・ハサウェイの久しぶりの
デュエット曲になった《ザ・クローサー・アイ・ゲット
・トゥ・ユー》。スペイシ―なサウンドのキーボードで
演奏されるイントロのメロディ(曲の出だしのメロディ
と同じ)が、不思議な浮遊感を醸し出す。強い印象を残
すメロディの反復が気持ちイイ。
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■Mtume / This Is Your World
エムトゥーメとルーカスのグループの最初のアルバムに
収録された《ディス・イズ・ユア・ワールド》は、彼ら
の作ったバラードのなかでももっともドラマティックな
展開の曲だ思う。メロディ、コード進行、アレンジなど
どれをとっても素晴らしい出来。
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■Flora Purim / Love Lock
フローラ・プリムが歌ったエムトゥーメとルーカス作の
《ラヴ・ロック》は、もともとはエムトゥーメ(グルー
プ)の最初のアルバムに収録されていた曲。曲調がブラ
ジルを思わすことから、最初からプリムに提供する目的
で書いたのかもしれない。独特の浮遊感のコードがイイ。
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■Stephanie Mills / Starlight
エムトゥーメ&ルーカスのプロデュースによる最高傑作
はステファニー・ミルズの『ホワット・チャ・ゴナ・ド
ゥ・ウィズ・マイ・ラヴィン』である。ミルズの実力を
見事に引き出したヴァラエティに富む収録曲は、どれも
傑作。なかでも《スターライト》は全て素晴らしい。
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■Phyllis Hyman / Under Your Spell
フィリス・ハイマンの『ユー・ノウ・ハウ・トゥ・ラヴ
・ミー』に提供した《アンダー・ユア・スペル》は、80
年代のサウンドを先取りしたかのようなアレンジのポッ
プな曲だ。メロディに絡むルーカスのギターのフレーズ
が、実に気持ちイイ。
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■Rena Scott / Super Lover
レナ・スコットのファースト・アルバム『カム・オン・
インサイド』に収録された《スーパー・ラヴァー》は、
70年代のディスコを思わせる16ビートがたまらない。
ルーカスのリズム・ギターとエムトゥーメのコンガが大
きくフィーチャーされているのもイイ。
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■Mtume / We're Gonna Make It This Time
初代エムトゥーメ(グループ)のセカンド・アルバムの
『イン・サーチ・オブ・ザ・レインボウ・シーカー』に
収録されている《ウィア・ゴナ・メイク・イット・ディ
ス・タイム》は、彼ら独特の不思議なメロディとコード
の曲だがソフトにまとまるところが凄い。ギターもイイ。
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■Stephanie Mills / Never Knew Love Like This Before
エムトゥーメ&ルーカスにグラミー賞の栄冠をもたらし
た、ステファニー・ミルズの《ネヴァー・ニュー・ラヴ
・ライク・ディス・ビフォア》は、最高のR&Bポップ
だと思う。彼らのチーム・ワークによって引き出された
ミルズのパフォーマンスも凄い。
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■Sadane / One-Way Love Affair
エムトゥーメ&ルーカスが久しぶりにグループをあげて
バックアップした、新人男性歌手のマーク・サダーン。
デビュー・アルバムのタイトル曲の《ワン・ウェイ・ラ
ヴ・アフェア》は、エムトゥーメ&ルーカス作の都会派
サウンドでは一番ソウルフル。転調がカッコイイ。
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■Lou Rawls / Now Is The Time
トム・ベル対エムトゥーメ&ルーカスという、ふた組の
プロデュース・チームがしのぎをけずる、ヴェテラン歌
手のルー・ロウルズの80年代の傑作。ロウルズの渋い声
を、軽やかなサウンドで包むアイディアが秀逸である。
イントロのルーカスのギターや、アレンジも最高。
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