エムトゥーメは、新生エムトゥーメ(グループ)の活動と並行するかたちで、ヴィブラ フォーン奏者のロイ・エアーズ、最新の電子楽器を使用した音楽を早くから自分の音楽 に取り入れていたベース奏者のタイロン・ブランソン、ヴォーカル・グループのラヴァ ートなど、他のシンガーやミュージシャンのプロデュースを積極的に行っている。それ らのプロデュース作品に、エムトゥーメは新生エムトゥーメ(グループ)のキーボード 奏者のフィリップ・フィールズ、初代エムトゥーメ(グループ)時代から付き合いの深 いギター奏者のエド・ムーア、加えてコーラスにタワサと、メンバーを引き連れて参加 している。従ってこれらのアルバムのサウンドは、新生エムトゥーメ(グループ)と殆 ど同じといってよい。新生エムトゥーメ(グループ)のアルバムとして聴いたとしても 、それなりに通用してしまうような、共通したサウンドをもっている。
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■Aretha Franklin / Jump To It ”レディ・ソウル”、アレサ・フランクリンの、80年代を 代表するアルバム。プロデュースのルーサー・ヴァンドロ ス、およびマーカス・ミラーが共作したタイトル曲などで、 タワサの素晴らしいコーラスが聴ける。 |
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■RUN D.M.C. / Raising Hell エアロスミスの原曲そのものがヒップ・ホップのテイスト を持っている曲といえるが、ラン・D.M.C.は原曲のエッセ ンスを上手く使い新しい《ウォーク・ディス・ウェイ》と ロックっぽいヒップ・ホップ・サウンドを創りだした。 |