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■"D"Train / You're The One For Me
ヒューバート・イーヴスが、友人のジェームズ・ウィリアム
ズと結成したユニットが”D”トレイン。《ユーア・ザ・ワ
ン・フォー・ミー》はイーヴスらしいスペイシ―なサウンド
が飛びかう曲でダンス・チャートのNo.1ヒットを記録。
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■The Strangers / The Strangers
ハワード・キングとエムトゥーメのセカンド・ギタリスト
のエドワード・ムーアが中心となったストレンジャーズ。
ヒューバート・イーヴスも協力しており、エムトゥーメを
離れた後も、互いに協力していたことがわかる。
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■Sunfire / Sunfire
ルーカスが、ヴォーカルのロウランド・スミス、ドラム
奏者のレイモンド・カルホーンと立ち上げたユニットの
サンファイア。この時点では、エムトゥーメ&ルーカス
のパートナーシップは継続している。
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■Mtume / Juicy Fruit
エムトゥーメとタワサを残し、キーボード奏者のフィリ
ップ・フィールドとベース奏者のレイモンド・ジャクソ
ンをいう新陣容でスタートした新生エムトゥーメ。サウ
ンドを聴くと、ルーカスとの方向性の違いが見えてくる。
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そのようなことを考えながらサダーンの『エキサイティング』に話を戻すと、メンバーの
誰が作った曲でもグループで一致団結してバックアップしていたようなそれまでのエムト
ゥーメ&ルーカスのプロデュース・スタイルとは異なり、エムトゥーメの《エキサイティ
ング》や《ベイビー・ウォント・チャ》、ルーカスの《ラヴ・ユー・ライト》、タワサの
《ビリーヴ・ミー・ガール》、ハワード・キングとエド・ムーア(両者は共同プロデュー
スとしてクレジットされている)の《ネヴァー・ハッド・ア・ラヴ・ライク・ユー》と、
それぞれ主体となった各メンバーの自由に任せたプロデュース・スタイルになっている。
それらをきりりと引き締めているのが、冒頭の《ワン・ミニッツ・フロム・ラヴ》。初期
のエムトゥーメ&ルーカス作品を思わせるこの曲をおいたことによりアルバム全体がまと
まり、エムトゥーメとルーカスの刻印に恥じないに作品に仕上がったと思うのである。