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■Norman Connors / Saturday Night Special
ヘンダーソンが作り歌っている《ヴァレンタイン・ラヴ》
を含むノーマン・コナーズのアルバム。この曲、マイルス
・デイヴィスの傑作《マイシャ》に似ている。デイヴィス
を思わすミュート・トランペットの音も入っている。
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■Donald Byrd / Black Byrd
モータウンでジャクソン5をプロデュースしていた制作
チームにいたフォンス・マイゼルを含むマイゼル・ブラ
ザーズの爽快感溢れるサウンドが印象的だが、タイトル
を含め当時の黒人意識の高まりも感じさせるアルバム。
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■Herbie Hancock / Head Hunters
アフリカン・アメリカンとしての意識、マイルス・デイ
ヴィスから受け継いだ挑戦意欲、スライ・ストーンに
代表される70年代ファンクが結びついたハンコックの
傑作。フュージョンだけで語るのは片手落ちである。
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■Norman Connors / You Are My Starship
ヴォーカリスト兼ソングライターとしてのマイケル・ヘ
ンダーソンを決定的にしたのが、ノーマン・コナーズの
ポップ・チャートでもトップ40入りした《ユー・アー・
マイ・スターシップ》のヒットであろう。
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まずエムトゥーメとルーカスは、ソウル・グループのアクエリアン・ドリームのアルバム
に全面的に参加している。アクエリアン・ドリームは、ノーマン・コナーズがプロデュー
スを行っているグループだ。自分達で楽器演奏もこなすタイプのソウル・グループだが、
エムトゥーメとルーカスはゲスト・ミュージシャンとして演奏にも参加している。ルーカ
スは演奏だけでなく、自作の《トリート・ミー・ライク・ザ・ワン・ユー・ラヴ》を提供
し、全8曲中6曲でアレンジも担当するという活躍をみせている。ルーカスのアレンジ能
力というのは、マイルス・デイヴィスが施したという音楽教育で得た知識も大きいのだろ
うが、やはりフィラデルフィア・ソウルの影響が濃いように思う。MFSBで数多くの曲
のアレンジを担当していたボビー・マーチンのような人のすぐそばで働いていたルーカス
が、無意識に数多くのアレンジのコツを学んでいたとしても不思議ではない。