今年に入ってから、ファンクを基軸にして1970年から1973年くらいの音楽を聴いてきた。 改めて聴きなおしてみた結果として現段階で言えることは、スティーヴィー・ワンダーの 《スーパースティション(邦題:迷信)》のように、メインのメロディと同じくらい印象 的な(ファンキーな)リフがある曲は、ファンクを感じることが多いということである。 ハービー・ハンコックの《カメレオン》のように、印象的なリフがヘヴィーなベース・ラ インならば、よりファンク度は増す。ただし、どんなリフでもよいわけではない。上記に あげた曲のリフに共通しているのは、ブルース・ロック的なフィーリングである。しかし 、まだ説明は十分とはいえない。クリームの《サンシャイン・オブ・ユア・ラヴ》を例に してみよう。この曲のリフは、メイン・メロディーと同じくらい印象的で、ブルース・ロ ック的なフィーリングもあるといえるが、曲自体はファンクとは言い難いのである。
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■Cream / Disraeli Gears エリック・クラプトン、ジャック・ブルース、ジンジャー ・ベイカーによるパワー・トリオのクリームの、《サンシ ャイン・オブ・ユア・ラヴ》を含むセカンド・アルバム。 |
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■The Staple Singers / Bealtitude : Respect Yourself ステイプル・シンガーズの名盤。ゴスペルやソウルと、 カントリーやロックが混ぜ合わさったようなサウンドが カッコイイ。名盤。 |
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■Archie Bell & The Drells / Tighten Up 日本では、YMOによるカヴァーが有名なタイトル曲。 こんなにもカッコよくグルーヴする演奏が、他にあるだ ろうかと思わず考えてしまう世紀の名演。 |