●自分好みのアーティスト達

すっかり春になりましたね。皆さんはどこかにお花見にいかれましたか?
私の家の近くにも権現堂という有名な桜堤がありまして、毎年この時期になると朝のTV
の生放送などで紹介されています。桜は日本的な風情があり、柔らかでいてどこか儚い感
じがしてとても良いですよね。私も日本人として、そのような音楽を作ってみたいもので
す。

さて話はがらっと変わりますが、当サイトにアップされている音楽の内容から、私のこと
をかなりマニアックなジャズファンと思われている方がときどきいらっしゃいます。私は
、ジャズなら何でも好きというタイプの人間ではありません。不思議とこれまでレコード
を集めたりした人達は、あまりジャズとは関係ない人達が多いようです。そこで今回は、
これまでに好きになったアーティストのことについて少し話してみましょう。かれこれ2
0年以上も音楽活動やってきて、好きになった(影響を受けた)グループや歌手は、やは
りたくさんいるわけです。1曲にものすごく影響された人達もいるのですが、それはまた
別の機会に書いてみることとして、ここではその人のレコードやCDをたくさん買い込ん
だということを基準に、若いころから良く聴いた順にリストアップしてみましょう。

◆カーペンターズ
カレンの歌声の深さ、選曲の良さ、リチャードのプロデュースが三位一体となり、究極の
ポップスだと思っています。デビューからほぼ同じプロダクションチームで、曲が制作さ
れているのも驚きでした。バート・バカラック、ロジャー・ニコルズ、ポール・ウィリア
ムスや、次のビートルズの楽曲の良さを教えてくれたのも、カーペンターズでした。

◆ビートルズ
音楽好きの人なら、ビートルズは誰もがとおる道ではないでしょうか。きらめくような若
さがまぶしい初期、サイケな中期、アーシーな後期と、全てが魅力一杯です。離れては戻
り、離れては戻りの繰り返しで、戻るたびに新しい発見がある不思議なグループです。

◆ジミ・ヘンドリックス
近年のきっちりと整理されたリリースで、CDを全て再購入してしまいました。中学生の
ときにNHKで見た、モンタレーポップフェスティバルの”ギター破壊”のパフォーマン
スで有名な《ワイルド・シング》は忘れられません。ブルーズ、ロックを基本に、ファン
ク、ジャズ、ゴスペルまでも包括する素晴らしい音楽性には圧倒されるばかりです。

◆マイルス・デイヴィス
エレクトリック時代のアルバム『アット・フィルモア』や『ゲットアップ・ウィズ・イッ
ト』のカッコよさは言葉になりません。『ライブ・イービル』のファンク度合いにも脱帽
です。音楽的なことももちろんですが、なによりもギョエーンと響くオルガンが大好きな
のです。でもギル・エバンスと組んでガーシュインのフォーク・オペラに取り組んだ『ポ
ーギーとベス』なんかも、聴くたびに演奏で表現されるその深さに感涙です。

◆ビーチボーイズ
『ペット・サウンズ』はこの世にある全てのアルバムの中で、最も好きなアルバムです。
なんと緻密に構成された美しい音楽!。内省的な世界はとても言葉では表現できません。
幻のアルバム『スマイル』はブートレッグでほぼ全ての音源を聴くことができますが、そ
のバッキングトラックのあまりにトンデいる構成に、聴いていて怖くなるくらいです。未
だにビーチボーイズ=サーフィン・バンドとだけ思っている人は、直にCDを購入してく
ださい。

◆ボブ・ディラン
いま一番よく聴いています。『アナザーサイド・オブ・ボブ・ディラン』、『血の轍』と
いったところが愛聴盤でしょうか。何でこんなにも惹かれるのだろうと不思議に思うので
すが、やはりポイントはヴォーカルを含めたサウンドです。これまたディラン=フォーク
歌手とだけ思っている人は、直ちにCDを購入しましょう。60年代から80年くらいのディ
ランは、最高のロック・ヴォーカリストです。

こうやってリストアップしてみると、カーペンターズを除いて共通していることがありま
す。ここにあげた人達の音楽は、全て劇的に変化をとげているという点です。そのような
音楽が、自分の好みなんだなーということがよくわかりますね。皆さんはどのような人達
の音楽が好みですか?