●インターネットの距離感

冬が終わりすっかり暖かくなりましたが、皆さんいかがお過ごしですか?
さてわがプロダクションはというと、昨年に『Soul Songs』というソウル・ジャズ系のア
ルバムを完成させてからしばらく音楽制作活動がとまっています。まあ充電期間というこ
とで、次はどんなことをやろうかとじっくり考えています。音楽制作をやらずに何をやっ
ていたかというと、今年2月にまずこのサイトを立上げたわけです。インターネットを通
して自分の曲を初めて聞いたときは、ちょっと感動しました。MP3という音楽圧縮の方
式が、それを可能にしたわけですね。サイトの容量や音声伝達速度の問題など課題は多い
のですが、皆さんにアピールできる規模はコンサートなどとは比較にならないので、サイ
トのほうも頑張っていきたいと思っています。

インターネットでメールなんかをやるようになって、いままで連絡をとっていなかった旧
友との交流も活発になってきました。まずは大学の音楽クラブ仲間で、謎のサラリーマン
最上(もがみ)氏です。彼は名前が”等”といいます。つまり姓名を合わせると”最上等”
!。親御さんは、なかなか愉快な人だったに違いありません。彼とも10年くらい年賀状
のやりとり程度の付き合いだったのですが、先日突然に”ライブをやろう”とメールを頂
きました。それからはメールでとんとん拍子に話は決まり、四谷荒木町にある”さかもと”
という小料理屋さんでミニライブを行いました(ものすごく良い雰囲気の、大人のための
お店です、ぜひ一度おでかけを)。”陽水Night”という名目で、井上陽水の往年の名曲を
ギター2本でやったわけです。これが予想以上に大ウケで、ライブ終了後も勢いはとまら
ずしまいにはお客さん全員で歌声喫茶と化してしまいました(来てくださったみなさん、
どうもありがとうございました!)。近いうちにまたやろうという話になりまして、こん
なこともインターネットメールがこれほど身近にならなかったら実現していなかったと思
うのです。
また高校時代のバンド仲間とも、約20年ぶりに連絡を取り合いました。現在はクラシッ
ク系を中心にギタリストとして活躍している、蓮見昭夫氏です。彼は高校時代からギター
が抜群で、卒業後にドイツに留学して音楽を勉強した後に、現在は帰国してギターを教え
る傍ら自己の音楽活動を行っています。彼のURLは、こちらなので覗いてみてください。

蓮見昭夫ホームページ

彼とは,"近いうちに会って久々に一緒にやってみるか"なんて話もでています。インター
ネットがなかったら、こういったこともなかったかも知れません。そう考えると不思議で
す。電話などすぐに連絡がつく手段はあるのに、インターネットを介することでしばらく
会わなかった友人達とまた交流が始まるというのは・・・。きっとそのような距離感に、
インターネットという手段はピッタリなのかも知れません。そんなことを考えながら、次
はどんなことをやろうかと考えている今日この頃でした。