裏話4−ナンパ

シンはナンパは嫌いです。そういう事にしておいて下さい(笑)。
ただ、友人にナンパが好きな奴らがいるので、そいつらと一緒にいるときだけ
仕方なくナンパせざるをえない状況になったりする事が有ります(笑)。
今回は、その中で問題が発生したナンパの話をします。


シンはナンパが苦手だ。気が弱いし、ルックスにも自身がない。
しかし、友人達はなぜかカッコイイ奴らが多い。
『じゃあ、一緒にいれば、オイシイ思いができるじゃん。』と思う人がいるかもしれない。
しかし、ナンパはそんなに甘くない(笑)。

シンがまだ学生だったある日、昔からモテモテだった友人2人と
千葉の海に日帰りで海水浴に行った。
目的はもちろん、日焼け。決してナンパではありません(笑)。

3人は、朝からサンオイルをベタベタに塗り、紫外線をジリジリ浴びていた。
そのうち、焼いているだけではつまらないので、持ってきたバレーボールを使って
波打ち際でバレーを始めた。
しかし、野郎3人だけなので、すぐに飽きてしまった。

そのうちに
一緒にバレーをする為に、女の子をナンパしよう」
ということになった。
女の子と遊びたいという気持ちではなく、バレーのメンツが欲しかっただけだからね(笑)。
で、波打ち際をウロチョロ物色していると
明らかに女の子だけで来ている固まりが何組かあった。
その中で、2人組の女の子と何度か目があったので
「あれは、ナンパを期待している目だ!」
と、訳の分からない思い込みをしながら、彼女達に声をかけた。
「バレーのメンツを探してるんだけど、一緒にバレーやらない?」
初めは難色を示していたが、そのうちOKが出たので
自分たちの荷物を彼女たちの横に移動した。

しかし、問題が一つあった。
彼女たちは2人で、こっちは3人なので、必ず1人浮いてしまうことになる。
3人でこっそり相談した。
「もし、浮いてしまった奴は、他の奴の邪魔はしないこと。お互い恨みっこなしだ。」

で、しばらく彼女たちとバレーをしたり話したりしているうちに
何か違和感を感じるようになった。
そう、いつの間にやらみんなカップルになっているではないか。
シンを除いて(T-T)。
結局その後、海に入ったり、食事をしに行ったりするにも、カップル行動。
結局、浮いてしまったシンは日焼けに徹する事にし、寂しく1日中焼きまくっていた。


夕方になると、彼女たちは宿に帰るという。そこですかさず友人が
「夜にココで花火でもやらない?」
とお決まりの文句を言った。
既に浮いてしまったシンは、そのまま帰ってもまったく問題なかったのだが(^^;
シンの車で来ていたので、友人を置いて帰るわけにはいかない。
結局、花火をやることになった。
あんなことになるとは知らず・・・。


夜、海岸で待っていると、約束通り彼女たちがやって来た。
当然、花火もカップルで盛り上がっている。
一人、むなしく線香花火をやるシン。
と、いきなり、自分達が花火をしているところに、ロケット花火が打ち込まれた。
どうやら、野郎達の集団が、こっちに向かってロケット花火を撃っているみたいだ。

喧嘩っ早い友人2人は、いきなりブチ切れて、花火そっちのけで野郎集団に向かっていく。
シンも彼女たちと友人の後を追った。
野郎集団はいかにもガラの悪い5・6人だったが、友人2人は全く気にしていない。
既に喧嘩をふっかけている。一触即発の状態だ。
しかし、シンは臆病なので喧嘩はしたくない(笑)。
それに、こうも考えた。
『ここで喧嘩をすれば、彼女たちも巻き込まれてしまうのではないか?
もし、喧嘩に負けたりでもしたら、彼女たちは○○○や、×××な事(自主規制(笑))を
されてしまうのではないか?
っていうか、そもそも、友人2人もナンパの目的が果たせなくなるんじゃないか?(笑)』
そう考えたシンは、この場は何事もなくおさめるのが一番だと思ったので
友人2人と、野郎集団を何とかなだめた。
かなり苦労したが、とりあえずお互い手を出すこともなく、その場をおさめる事が出来た。

野郎集団はその場を去り、シン達も花火を続ける事になったが
既に、友人2人も彼女たちもすっかり冷めてしまっていたので
結局、その後は何事もなく、そのままバイバイということになってしまった。


ということで、シンはナンパケンカは嫌いです(笑)。
もちろん、喧嘩なんてしない温厚な人だということが、みなさんも解ったことでしょう(^-^;A。


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