透析装置の洗浄消毒について

透析施設では透析装置の洗浄消毒は毎日欠かす事のできない重要な業務であるが、
消毒があまり効果がないものであれば、汚染された透析液がダイアライザーを介しエン
ドトキシンなどが血液側に流入し合併症へと発展しかねない。これを防止するためにも
洗浄消毒が毎日確実に行われているか、透析業務の保守管理の一貫として定期的に
監視する必要がある。洗浄剤には次亜塩素酸ナトリウムなどの塩素系洗浄剤をはじめ、
過酢酸系洗浄剤など様々な透析装置専用洗浄剤が開発されている(表1)。そして、
透析装置の洗浄消毒は装置内だけでなく排液排管内、下水道への排水(環境問題)、
コスト面も考慮する必要がある。当施設では1日3クールで透析を行っている事もあり、
得に排液排管内の異物析出による排液障害に大きな問題を抱えている。そのため洗
浄剤の選定をはじめ、排液排管の構造の変更を含めた検討を行っている。しかし、問
題点は残されているため、さらに検討を重ね最良の洗浄方法を確立したいと考えてい
る。

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横井 良  yokoi@kc.twmu.ac.jp

 

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