おやじの陸上競技場

最終更新日は、2002年04月07日 です。


 

2001年度の話題編


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Monthly index

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月

3月の話題

名古屋国際女子マラソン 全日本実業団ハーフ びわ湖マラソン 福岡クロカン
3/10 名古屋国際女子マラソン

野口が初マラソン日本歴代2位で優勝

野口みずき(グローバリー)が2時間25分35秒で優勝した。2位に2分近い差をつける独走。昨年の大阪国際女子で渋井陽子が出した2時間23分11秒に次ぐ初マラソン日本歴代2位の好タイムだった。2位は大南博美(UFJ銀行)、3位は田中めぐみ(あさひ銀行)。元世界最高記録保持者テグラ・ロルーペ(ケニア)は7位に終わった。 ハーフマラソンで実績のある野口は序盤からレースを引っ張り、15q過ぎからは田中、大南と3人で先頭集団を形成した。26qすぎにペースを上げて独走状態になると、そのまま逃げ切った。

3/10 全日本実業団ハーフマラソン

“TT対決”は坪田に凱歌!独走で1時間01分16秒の大会新
第30回全日本実業団ハーフマラソンが3月10日、山口市の維新百年記念公園陸上競技場を発着点に行われた。 男子は全日本実業団駅伝5区で圧倒的な走りを見せた坪田智夫(コニカ)と、昨年12月の初マラソンに2時間09分台と好走した10000m日本記録保持者の高岡寿成(カネボウ)との、“TT”同士の対決が注目されたが、坪田がスタート直後から飛び出し”TT対決”を勝利した。女子は長らく故障に苦しんだ1万m日本記録保持者の川上優子(沖電気宮崎)が、久しぶりに快走。勢いのある京セラ勢若手トリオとトラック勝負に持ち込んだあとは、伝家の宝刀ともいうべきラストスパートで快勝。楽勝という雰囲気でもなかったが、京セラ勢に勝機はなかったようにも見えた。


3/3 びわ湖毎日マラソン

武井復活? アジア大会マラソン代表 武井と清水が有力   
男子マラソンのアジア大会(10月、韓国・釜山)代表選考3レースが、3日のびわ湖毎日マラソンで終了した。代表枠は2名で、12月の福岡国際で日本選手トップの2時間9分28秒を出して2位に入った清水康次(NTT西日本)と今回びわ湖毎日を2時間8分35秒で制した武井隆次(エスビー食品)が有力候補となった。 日本陸連の沢木啓祐強化委員長は同大会後、びわ湖のレース展開を「記録とともに後半の勝負どころの走りは満足のいくもの」と高く評価し、選考については「福岡の清水の成績が指標になる」と話した。 代表選手は、女子の名古屋国際(10日)終了後、選手選考委員会と日本陸連理事会を経て正式決定される。

3/3 福岡クロスカントリー

福士2位優勝を逃す、優勝は山中
福岡市海の中道海浜公園クロスカントリーコースで開催させた福岡国際クロスカントリーは、女子一般5qは山中美和子(ダイハツ)が15分36秒で優勝し、女子長距離界の成長株、福士加代子(ワコール)は4秒差の2位だった。 男子一般10qは、サムエル・カビル(仙台育英)が28分50秒で制し、瀬戸智弘(カネボウ)が1位と同タイムの2位に入った。 男子ジュニア8qは今井正人(原町高)が23分34秒で、女子ジュニア4qは池田恵美(立命館宇治)が12分45秒で勝った。

2月の話題

横浜国際女子駅伝 大阪ハーフ アジア・マラソン 青梅マラソン 唐津10マイル 東京国際マラソン  別大マラソン  
2/24 横浜国際女子駅伝

日本が大会新記録で3年ぶり優勝
2002横浜国際女子駅伝は、横浜スタジアムを発着とする、6区間42・195qで開催された。 1区の山中美和子(ダイハツ)が1位でタスキをつなぐと、2区の福士がマラソン世界最高記録を持つヌデレバ(ケニア)がマークした区間記録を12秒上回る快走で独走態勢を固めた。その後も5区で渋井が区間新を出すなど、全員が区間2位以内というスキのないリレーでつないで圧勝した。そのまま首位を快走、昨年のロシアがマークした大会記録を45秒更新する2時間12分5秒の大会新で3年ぶり8度目の優勝を飾った。 20回大会を記念して出場した五輪、世界選手権メダリストで編成されたダリストチームは、リベイロ(ポルトガル)、ツル(エチオピア)、ロバ(同)が区間2位と実力者らしい安定した走りを披露し2位。ロシアは前半の出遅れが響き3位に終わった。 最優秀選手には福士加代子(ワコール)、渋井陽子(三井住友海上)、タチアナ・トマチョワ(ロシア)が選ばれた。

2/24 大阪シティハーフマラソン

小島忠幸が初優勝
2002大阪シティハーフマラソンは、長居陸上競技場で開催された。一般般男子は小島忠幸(旭化成)が8q付近で抜けだし1時間02分11秒の大会新で初優勝した。 女子は弘山晴美(資生堂)が競技場の直前で小幡佳代子(アコム)を振り切り、1時間12分11秒で初優勝を飾った。 車いす男子は花岡伸和(大分)が大会新で連覇。女子は川島由美(兵庫)がV4を果たした。

2/24 アジア・マラソン選手権

大崎(NTT西日本)が優勝

香港マラソンに組み込まれたアジア・マラソン選手権が、香港で行われ、男子で大崎悟史(NTT西日本大阪)が2時間16分46秒で優勝を果たした。梅木蔵雄(中国電力)が2時間18分03秒で2位。 女子は木内美緒(関西電力)が2時間38分35秒で2位、吉村英子(小島プレス)が2時間42分21秒で3位だった。香港マラソンとしての順位は、大崎が男子5位、木内が女子2位だった。

 ※香港マラソン

2/10 唐津10マイル

松宮隆行が初優勝

男子は元日の全日本実業団対抗駅伝でコニカの2連覇を支えた双子の松宮兄弟の兄松宮隆行(コニカ)が、47分24秒のタイムで初優勝した。小島忠幸(旭化成)は6秒差で2位、3位は大津誠(トヨタ自動車九州)が1秒遅れの47分31秒で入った。女子10qの部は大石里奈(沖電気)が長尾暁子(筑紫女学園)を1秒差で振り切り、33分3秒で初優勝した。高校男子の部は村上孝一(大牟田高)が29分39秒で優勝し、4位までを大牟田高校勢が独占した。

2/17 青梅マラソン

小出門下生?大久保が女子10qで初優勝

女子10kmで4月から小出門下生にでマラソンで五輪をめざすことになった大久保絵里(八王子高)が日本選手権5位の高橋教子(資生堂)を折り返し過ぎに抜き33分28秒で優勝した。男子10qは4月から国士舘大への進学が決まっている新井一匡(飯能高)が30分55で優勝した。メインレースの30qにはミスタージャイアンツ長島茂雄氏がスターターを務め10,506人が参加して行われた。男子は森勇気(コマツ電子金属)が残り500mで並走する磯松(コニカ)を振り切り1時間31分16秒で優勝した。女子は95年イエテボリ世界選手権マラソン代表の小松ゆかり(サニックス)が1時間45分16秒で優勝。30q部門の優勝者2名は4月15日に開催されるボストンマラソンに招待される。

2/10 唐津10マイル

松宮隆行が初優勝

男子は元日の全日本実業団対抗駅伝でコニカの2連覇を支えた双子の松宮兄弟の兄松宮隆行(コニカ)が、47分24秒のタイムで初優勝した。小島忠幸(旭化成)は6秒差で2位、3位は大津誠(トヨタ自動車九州)が1秒遅れの47分31秒で入った。女子10qの部は大石里奈(沖電気)が長尾暁子(筑紫女学園)を1秒差で振り切り、33分3秒で初優勝した。高校男子の部は村上孝一(大牟田高)が29分39秒で優勝し、4位までを大牟田高校勢が独占した。

2/10 東京国際マラソン

E..ワイナイナが7年ぶり2度目の優勝

今秋の釜山アジア大会の代表選手選考会を兼ねた東京国際マラソンは10日、東京・国立競技場発着で行われ、ケニア代表で出場したアトランタ五輪(3位)シドニー五輪(2位)で連続メダルのエリック・ワイナイナ(コニカ)が2時間8分43秒で7年ぶり2度目の優勝を果たした。2位はアルベルト・フズダド、3位にはフリオ・レイのスペイン勢が続いた。 日本選手では2時間14分12秒で5位に入った間野敏男(八番麺屋)が最高。初マラソンで注目された神屋伸行(駒大)は38位に終わった。 スタート時には小雪も舞う厳しいコンディションの中、ワイナイナとフズダドが30q過ぎから並走。ワイナイナが38キロ付近でスパートして逃げ切り、自己最高記録をマークした。

2/3 別府大分毎日マラソン

■S.コリルが初優勝 島崎が日本選手最高の3位

「新人の登竜門」としてはじめられた今年で51回目を迎えた別府大分毎日マラソン大会は3日、大分市営陸上競技場を発着する42.195qのコースに245人が参加して行われた。レースは15q手前から飛び出したD.ジェンガ(ヤクルト)が早いペースで引っ張った。 2位集団のL.ヘスス(ポルトガル)、S.コリル(ケニア)、島嵜(ヤクルト)が追いかける展開となった。30q通過1時間30分34秒と好記録を期待したが32キロ手前でトップに立ったサミー・コリル(ケニア)が2時間11分45秒で制した。ケニア勢の優勝は大会初。2位はトップに約200m差でダニエル・ジェンガ(ヤクルト)が2位にとどまった、今回選手層の薄い大会だったが、有力選手が多数参加していたら、順位的にはどうなっていたことか。“マラソン向きではない”という評価を今回も払拭できなかった。日本勢トップの島嵜貴之(ヤクルト)が3位、4位にはこの大会を最後に現役を引退する佐保希(旭化成)が入った。実井謙二郎(日清食品)は体調不良のため18q付近でレースを棄権した。 なおハーフの部は今回より中止となった。

1月の話題

都道府県対抗男子駅伝  都道府県対抗女子駅伝  箱根駅伝(復路)  箱根駅伝(往路) ニューイヤー駅伝
1/20 全国都道府県対抗男子駅伝

都道府県対抗男子駅伝・福岡が4年ぶり2度目の優勝

第7回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会(ひろしま男子駅伝)は、広島市中区の平和記念公園前を発着点とする7区間48.0kmのコースで争われ、福岡が2時間19分54秒で4年ぶり2度目の優勝を飾った。2位は熊本、3位は長崎だった。埼玉は4区で2位の好位置に付けるが先行する福岡をとらえることができず逆に順位を落としが最終7区の堀口貴史(国士舘大)が区間3位の好走で6位。 優勝した福岡は4区の村上孝一(大牟田高)が区間最高でトップに立つと、後続の3人も力走し独走態勢に持ち込んだ。タイムは、第5回大会で鹿児島がマークした大会記録にわずか2秒及ばず、2位の熊本に50秒の差をつけた。

 

順位

都道府県

記録

優勝

福  岡

2時間19分54秒

熊  本

2時間20分44秒

長  崎

2時間20分53秒

兵  庫

2時間21分15秒

岐  阜

2時間21分20秒

埼  玉

2時間21分29秒

福  島

2時間21分35秒

大  阪

2時間21分42秒

愛  知

2時間21分59秒

10

富  山

2時間22分06秒

1/13 全国都道府県対抗女子駅伝

都道府県対抗女子駅伝・京都が6年ぶり8度目の優勝

第20回全国都道府県対抗女子駅伝は13日、京都市西京極陸上競技場発着の9区間、42.195キロのコースで47チームが出場して行われ、京都が大会歴代2位の2時間15分55秒をマークし、6年ぶり8度目の優勝をした。1分33秒差の2位は長崎、3位は福岡だった。埼玉は、8区中学生区間で荒居明日香(水谷中)の区間新記録の活躍で5位。2連覇を目指した兵庫は8位に終わった。

順位 都道府県 記録
優勝 京  都 2時間15分55秒
長  崎 2時間17分28秒
福  岡 2時間18分15秒
千  葉 2時間18分51秒
埼  玉 2時間18分53秒
愛  知 2時間18分58秒
熊  本 2時間19分11秒
兵  庫 2時間19分48秒
大  阪 2時間19分58秒
10 広  島 2時間20分04秒
1/3 東京箱根間往復大学駅伝競走(復路)

駒沢大が2年ぶり総合優勝 2位は順天堂大

第78回東京箱根間往復大学駅伝競走最終日は3日、神奈川県箱根町と東京・大手町の読売新聞社前を結ぶ復路の5区間109・2キロで行われ、往路2位の駒大が、従来の記録を50秒更新する5時間28分47秒の大会新記録をマーク、通算11時間5分35秒で2年ぶり2度目の総合優勝を果たした。大会連覇を目指した順大は3分59秒差で2位、予選会から出場の早大が3位。往路一位の神奈川大は6位だった。

順位 学校名 記録
優勝 駒沢大 11時間05分35秒
順天堂大 11時間09分34秒
早稲田大 11時間09分54秒
中央大 11時間12分58秒
大東文化大 11時間13分15秒
神奈川大 11時間16分29秒
亜細亜大 11時間21分33秒
帝京大 11時間21分39秒
山梨学院大 11時間21分44秒
※以上来年度シード権獲得校
10 日本大学 11時間22分40秒
11 日本体育大 11時間23分36秒
12 関東学院大 11時間29分23秒
13 専修大 11時間33分42秒
14 東海大 11時間34分19秒
法政大
1/2 東京箱根間往復大学駅伝競走(往路)

神奈川大、4年ぶり往路優勝
第78回箱根駅伝は2日、往路の5区間107・2キロで激戦を展開し、序盤から上位をキープしていた神奈川大は、3位でたすきを受けた5区の吉村(2年)の快走で逆転、総合2連覇を達成した1998年以来、3度目の往路優勝を飾った。2年ぶりの総合優勝を目指す駒大が23秒差で2位、大会連覇を狙う順大が首位に47秒差の3位につけ、予選会から出場の早大が1分19秒差の4位に食い込む健闘だった。昨年総合4位の法大は2区のエース徳本(4年)が右足ふくらはぎの肉離れのため途中棄権する大波乱。

1/1 全日本実業団対抗男子駅伝競走大会

コニカ 日本人選手で連覇
全日本実業団対抗駅伝は1日、前橋市の群馬県庁前を発着点とする7区間、100キロのコースに37チームが参加して行われ、コニカが4時間45分32秒の大会最高記録で2年連続2度目の優勝を果たした。コニカはエースZ.ガソの故障で急遽オーダー変更し日本人選手だけでのレースとなったが5区坪田の大活躍で連覇を達成した。 過去連覇したチームはリッカーミシン、旭化成、カネボウ(当時鐘紡)、エスビー食品に続き、史上5度目の快挙。2位は49秒差で中国電力が入り、3位は日清食品が続いた。一昨年優勝の富士通は5位、過去21度優勝の旭化成は10位。

12月の話題

全国高校駅伝 全日本実業団女子駅伝 福岡国際マラソン
12/23 全国高校駅伝

史上4度目の2時間3分台で仙台育英が奪還。女子は諫早が初優勝
男子第52回、女子第13回の全国高校駅伝は、京都・西京極陸上競技場を発着点としたコースで行われ、男子(7区間42.195キロ)は1区からリードした仙台育英(宮城)が2時間3分46秒の好タイムで2年ぶり3度目の優勝を飾った。女子(5区間21.0975キロ)は諫早(長崎)が1時間8分10秒で8度目の出場で悲願の初優勝を果たした。 男子・仙台育英は、大牟田・土橋とアンカー勝負で1秒差の敗戦を喫してから1年。夢にまで見た仙台育英のゴールを潤んだ瞳で何度も確かめた。1区で留学生のカビルが2位以下に54秒をつける独走。さらにうれしい誤算は2、3区の2年生コンビの踏ん張りだ。全国大会の経験がない内海が1キロ2分30秒の速い入りで後続との差を広げると、3区の清野も独り旅の難しい状況で確実に8キロをひた走った。渡辺高夫監督は「2年生の活躍が一番の勝因」と称えた。 
 女子は、エース不在の5人で確実にタスキをつなぎ3年連続3位の諫早が2位の筑紫女学園に25秒差をつけ、ついに初の栄冠を手にした。1区の2位で流れをつくった大渡は「部員13人で優勝しようと話していた。ずっと悔しい思いをしてきたのでうれしい」と涙を浮かべた。 2年前までは藤永佳子(現筑波大)に頼るあまり、チームとして持っている力を発揮できなかった。そこで今年、松元利弘監督は上り坂を利用したハードトレーニングを課した。校舎近くにある御館山に向かい、時には1000メートルダッシュを3本こなした。「都大路の1区だと思って、いつも上っていました」と大渡。厳しい山道でスタミナとともに「雑草魂」という名の精神力も養った。 就任13年目の松元監督にとっては順大時代に箱根駅伝を制して以来の日本一。「5人とも与えられた仕事を完ぺきにやってくれた」といつまでも感激に浸っていた。

12/9 全日本実業団女子

三井住友海上がV2優勝
三井住友海上は、トップから7秒差の4位でたすきを受けたエースの渋井陽子が3区で一気に先頭に立った。5区の坂下奈穂美が差を広げ、最後は2位に38秒差をつけ2時間15分45秒で2連覇を果たした。 2位は東海銀行、3位が天満屋。優勝候補だった資生堂は4位に終わり、初出場のグローバリーが5位に入った。シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子(29)が補欠に回った積水化学は17位と振るわなかった。 また、19歳の福士(ワコール)がエースのそろった3区で16人ごぼう抜きの快走を見せた。21位でたすきを受けたが31分36秒とただ一人31分台をマークした。今年に入り3000、5000、10000mの3種目でジュニア日本記録を更新するなど、一気に力をつけた。8月に5000mで自己ベストを出した大会から験担ぎのために頭頂部で縛った髪形がトレードマークとなっている。

12/3 福岡国際マラソン

アベラ優勝、トラック勝負で清水かわす
第55回福岡国際マラソン選手権大会正午現在の気象条件は気温15.9度、湿度45%、東北東の風秒速1.4メートル。福岡市の平和台陸上競技場を発着点に来年10月韓国・釜山で開かれるアジア大会の選考会を兼ねて行われ、昨年のシドニー五輪金メダリストで、今夏の世界選手権にも優勝したゲザハン・アベラ(エチオピア)が2時間9分25秒で優勝した。アベラの優勝は2年ぶり2回目。2位は2時間9分28秒で清水(NTT西日本)、3位は高岡(カネボウ)だった。レースは約40キロ地点から、アベラと清水の2人の争いとなった。抜きつ抜かれつの接戦は平和台陸上競技場に入っても続いたが、ゴール前のカーブでアベラがスパート。清水をかわした。シドニー五輪1万メートル7位で今大会が初マラソンだった高岡は約38キロまでアベラ、清水に並ぶ力走を見せた。

11月の話題

八王子ロングディスタンス 東日本実業団男子駅伝 大分国際車いすマラソン大会

全日本大学駅伝 浜松中日カーニバル 東日本縦断駅伝 東日本実業団女子駅伝

11/28 八王子ロングディスタンス

坪田が10000m自己新
来年元日の全日本実業団駅伝(前橋)で連覇を狙うコニカの坪田智夫がトラックで弾みをつけた。八王子長距離記録会が28日、東京・八王子市上柚木公園競技場で開催され、坪田は1万メートルの自己ベストを約17秒も更新する28分5秒95。今季日本3位のタイムで日本人最高の5位に入った。初マラソンとなる来年3月のびわ湖毎日に向けても、自信を深めた。

11/11 東日本実業団男子駅伝

東日本実業団対抗 コニカが2年連続優勝
第42回東日本実業団対抗駅伝競走大会は、千葉県印西市の西の原小学校を発着点とする周回コース(7区間・80キロ)に32チームが参加して行われ、コニカが3時間50分7秒で2年連続2回目の優勝を飾った。ベテランと若手がかみ合った日清食品が過去最高タイの2位に躍進。3年ぶりに復帰し、9位に入った日産自動車など上位12チームが、来年元日に群馬県で行われる全日本大会に出場する。

 レース序盤でトップに立ったのは日清食品。1区で新人・小川博之(国士大)が抜け出すと、2区の北田初男も区間賞の快走でリードを32秒差にまで広げた。しかしコニカは3区のザカヨ・ガソが一気に逆転。逆に24秒のリードを奪うと、4区松宮隆行、5区小澤希久雄、6区松宮祐行、7区磯松大輔が2位以下を徐々に引き離し、4分近い差をつけてゴールのテープを切った。日清食品は3区以後も実井謙二郎らが粘りの走りを見せて2位。一昨年優勝の富士通は3位だった。

 

第42回東日本実業団対抗駅伝競走大会(7区間・80キロ)

 1)コニカ(坪田、迎、ガソ、松宮隆、小澤、松宮祐、磯松)

 2)日清食品

 3)富士通A

 4)本田技研

 5)NEC

 6)ヤクルト

 7)自衛隊体育学校

 8)富士重工業

 9)日産自動車

10)JAL・AGS

11)小森コーポレーション

12)本田技研栃木    =以上全日本大会出場

 

13)NTT東京

14)日立電線

15)平塚市役所

16)東京電力

17)警視庁

18)新電元工業

19)北海道警察

20)第6師団A

21)埼玉県警

22)ボッシュAJ

23)プレス工業

24)東京消防庁

25)東京都庁

26)日本精工

27)日立製作所

28)JR東日本

29)酒田市役所

30)東芝

<オープン参加>

富士通B

第6師団B

 

◇区間賞◇

▽1区 10.0キロ 小川 博之(日清食品)28分34秒

▽2区  7.4キロ 北田 初男(日清食品)21分06秒

▽3区 12.6キロ Z・ガソ (コニカ) 35分25秒

▽4区 17.4キロ 松宮 隆行(コニカ) 50分11秒

▽5区 10.0キロ 小澤希久雄(コニカ) 29分01秒

▽6区 12.6キロ 松宮 祐行(コニカ) 36分55秒

▽7区 10.0キロ 磯松 大輔(コニカ) 28分23秒

3時間50分07秒

3時間53分56秒

3時間55分03秒

3時間55分05秒

3時間57分02秒

3時間57分43秒

3時間59分55秒

4時間00分15秒

4時間00分56秒

4時間02分37秒

4時間02分46秒

4時間04分10秒

 

4時間04分59秒

4時間05分04秒

4時間09分03秒

4時間09分09秒

4時間09分31秒

4時間09分50秒

4時間11分55秒

4時間12分57秒

4時間16分41秒

4時間18分09秒

4時間19分51秒

4時間22分23秒

4時間24分03秒

4時間24分07秒

4時間25分44秒

4時間27分49秒

4時間31分48秒

4時間33分19秒

 

4時間04分07秒

4時間12分32秒

11/ 11 大分国際車いすマラソン大会

土田選手が世界最高で初優勝
第21回大分国際車いすマラソン大会が、大分市で開かれ、ハーフ、フルマラソンの2部門に28カ国・地域から412人の選手が参加した。フルマラソン女子の部で土田和歌子(東京)が1時間38分32秒の世界最高記録で初優勝を飾った。フルマラソン男子ではハインツ・フライ(スイス)が1時間22分20秒で9回連続、11回目の優勝を果たした。 薄曇りで気温16・8度、風速2m前後と絶好のコンディション。フルマラソンには男子168人、女子12人が出場した。土田選手は、世界記録(1時間39分40秒)の更新を狙って序盤から積極的に飛ばし、男子の上位集団についてレースを進めた。中盤もハイペースを維持し、終盤、やや疲れたものの男子30位台の集団に交じってゴールに飛び込んだ。

11/ 4 全日本大学駅伝

全日本大学駅伝 駒大が2年ぶり3度目のV
第33回全日本大学駅伝対校選手権は4日、名古屋市の熱田神宮から伊勢市の伊勢神宮までの8区間106.8キロのコースに25校が参加して行われ、駒大が5時間14分12秒の大会新記録で2年ぶり3度目の優勝を果たした。2位は5時間15分32秒で山梨学院大、連覇を狙った順大は5時間15分41秒で3位だった。 3位までが1997年に神奈川大がマークした大会記録5時間17分18秒を上回るハイレベルのレースだった。駒大は1区6位と出遅れたが、2区の松下竜治が区間新の力走で2位まで順位を上げると、3区の揖斐祐治でトップを奪取。その後も5、6区の連続区間賞でリードを広げ、手堅いリレーで逃げ切った。順大は7区野口英盛、8区岩水嘉孝で猛追したが、中盤までの遅れが響いた。4位の中大、5位の法大、6位の早大までが来年の出場権を獲得した。

第33回全日本大学駅伝(8区間、106.8キロ)    ☆は大会新

 1)駒 大

 2)山梨学院大
 3)順 大

 4)中 大
 5)法 大
 6)早 大

 7)大東大
 8)日 大
 9)神奈川大
10)帝京大
11)京産大
12)専 大
13)拓 大
14)徳山大
15)愛知工大

16)第一工大

17)広島経大
18)名 大
19)福岡大
20)立命大
21)四日市大

22)関 大
23)札幌学院大
24)金沢経大

25)仙台大

☆5時間14分12秒
☆5時間15分32秒
☆5時間15分41秒
  5時間18分37秒
   5時間19分38秒
   5時間19分49秒
   5時間20分14秒
  5時間20分30秒
  5時間20分46秒
  5時間21分42秒
  5時間22分27秒
  5時間26分06秒
  5時間29分09秒
  5時間30分36秒
  5時間33分10秒
  5時間33分46秒
  5時間34分36秒
  5時間34分46秒
  5時間36分23秒
  5時間36分30秒
  5時間37分05秒
  5時間39分23秒
  5時間42分16秒
  5時間42分39秒
  5時間45分02秒

11/3 浜松中日カーニバル

浜松中日カーニバル 寺野が走り幅跳びで優勝
第20回浜松中日カーニバル招待競技大会は3日、静岡県浜松市の四ツ池公園陸上競技場で男女11種目が行われ、男子走り幅跳びは寺野伸一(日大)が7m65で優勝した。シドニー五輪代表で日本記録保持者の森長正樹(ゴールドウイン)は7m58で2位だった。女子やり投げはことしの世界選手権代表の三宅貴子(ミキハウス)が54m81で順当勝ち。女子砲丸投げは市岡寿実(国士大)が15m92の大会新をマークして優勝し、日本記録を持つ森千夏(国士大)は15m49で2位だった。女子棒高跳びは日本記録保持者の小野真澄(ミキハウス)が3m80で勝った。伊奈学園(埼玉)出身の金子朋未(ミキハウス)がこの大会を最後に選手活動を終えた。金子は女子100 mの中学記録
保持者。しかし、高校入学後は、ケガとの戦いも強いられた。

10/ 28から11/3 東日本縦断駅伝

東日本縦断駅伝最終日 東京が2年連続優勝

10月28日に青森をスタートした東日本縦断駅伝は、3日に最終日をむかえ、宇都宮―東京の9区間、112・7キロで争われ、東京が通算43時間27分15秒で2年連続23度目の優勝を飾った。東京は最終日も6区間で区間賞を奪うなど5時間39分16秒のトップでゴールし、通算成績2位の埼玉に28分以上の大差をつけた。

11/ 3 東日本実業団対抗女子駅伝

三井住友海上V2達成

世界選手権のマラソンで活躍した土佐礼子、渋井陽子を擁する三井住友海上が2時間14分46秒で2連覇を達成した。三井住友海上は5位でタスキを受けた3区の渋井が、一気に4人抜きで首位に立つと、最終区まで独走、2位の資生堂に3分近い差をつけた。 3位は第一生命。積水化学は高橋尚子を欠きながらも4位に粘った。 全日本実業団対抗女子駅伝(12月9日・岐阜)の出場枠は15だが、出場が13チームだったため、全チームが出場権を得た。

出場全選手の記録(PDF形式)

1 三井住友海上

2時間14分46秒

2 資生堂

2時間17分38秒

3 第一生命

2時間17分42秒

4 積水化学

2時間18分08秒

5 富士銀行

2時間20分02秒

6 松下通信

2時間20分28秒

10月の話題

箱根駅伝予選会 北京国際マラソン 神戸女子長距離大会 出雲全日本大学選抜駅伝  シカゴマラソン  世界ハーフマラソン選手権

10/20 箱根駅伝予選会

箱根駅伝6大学決まる、早大が首位で通過

来年1月2、3日に行われる第78回東京箱根間往復大学駅伝の予選会が東京・立川国営昭和記念公園の20キロコースで行われた。参加標準記録を突破した34校が参加、各校上位10選手の合計タイムで6つの予選出場枠を争い、今年1月の箱根駅伝で10位と奮わず、2年ぶりにシード落ちしていた早大が10時間7分45秒で首位で予選突破を決めた。日体大、亜大、東海大、専大、関東学院大が本大会への出場権を獲得した。亜大は5年ぶり、専大は4年ぶり、関東学院大は2年ぶりの本大会出場となる。5年連続出場だった拓大は7位で出場を逃した。 来春の本大会には、今年の大会の上位9校と予選突破の6校の計15校が出場する。

34大学別全記録

 

シード校(77回上位入賞校) 予選会通過校
順天堂大学 早稲田大学
駒沢大学 日本体育大学
中央大学 亜細亜大学
法政大学 東海大学
神奈川大学 専修大学
大東文化大学 関東学院大学
帝京大学
日本大学
山梨学院大学
10/14 北京国際マラソン

北京マラソン 佐藤4位入賞

北京市で行われた北京国際マラソン、男子はシドニー五輪代表の佐藤信之(旭化成)が2時間10分32秒で4位に入った。島崎貴之(ヤクルト)は2時間11分1秒で10位。宮科(中国)が2時間10分11秒で優勝した。女子は2時間23分37秒で劉敏(中国)が制した。

10/14 神戸女子選抜長距離大会

神戸女子選抜長距離大会で弘山が大会新で優勝

神戸ユニバー記念競技場で行われた神戸女子選抜長距離大会で、女子10000mは昨年のシドニー五輪同種目代表の弘山晴美(資生堂)が31分39秒80の大会新で優勝した。 5000mは早狩実紀(KIコーポレーション)が15分33秒66で制し、今夏のエドモントン(カナダ)世界選手権代表の小崎まり(ノーリツ)が15分36秒22で2位だった。

10/ 8 出雲全日本大学選抜駅伝

順大、駒大との接戦制し3連覇

出雲全日本大学選抜駅伝(6区44キロ、出雲大社前−出雲ドーム前)で順天堂大が最終6区で駒大とのデッドヒートを制し、順大が2時間9分49秒で3年連続3度目の優勝を果たした。6区では順大・岩水と駒大・神屋が互いにけん制しながら並走したが、残り1・7キロ付近で岩水がスパートし、そのまま振り切った。監督就任後初の駅伝となった順大の仲村監督は、「選手がよく走ってくれて感動しました」と感無量の様子だった。

順位

大学名

タイム

1 順天堂大学 2:09:49
2 駒澤大学 2:09:59
3 神奈川大学 2:10:29
4 山梨学院大学 2:10:41
5 日本大学 2:11:14
6 中央大学 2:11:33
7 法政大学 2:11:36
8 大東文化大学 2:12:00
9 京都産業大学 2:12:50
10 帝京大学 2:14:26
10/ 7 シカゴマラソン

高橋の世界記録1週間で破られる

高橋尚子(積水化学)の記録がわずか1週間で破られた。ケニアのキャサリン・ヌデレバ選手(29)が7日、シカゴマラソンで2時間18分47秒で優勝。高橋の世界最高記録を59秒上回った。 ヌデレバ選手は、小出義雄監督が、その実力を最も高く評価していた1人。シカゴマラソンでは、昨年も2時間21分33秒で優勝している。97年には女の子をもうけた“ママさんランナー”だ。「世界最高記録を狙う」と公言していた高橋選手とは対照的に、「もし、そうなれば最高だけれど、だめだったら来年まで待つだけ」と過剰な意識はなかった。しかし、優勝直後は「グレートな気分」と、涙にくれた。 実は高橋はベルリン出場を決めた時から、1週間後のシカゴ出場も狙っていた。「ベルリンは『スピードの限界』、シカゴは『体力の限界』への挑戦と思っていた」と、シカゴでもう1度記録更新を狙うつもりだった。しかし、2週連続のマラソン挑戦には、陸連関係者などから故障などを心配する声が出て、「出るつもりだったが泣く泣く止めた」という。

10/ 7 世界ハーフマラソン選手権大会

世界ハーフマラソン選手権大会で日本女子団体2位入賞

世界ハーフマラソン選手権が英国のブリストルで行われた。男女別々のレースで男子は午前9時30分、女子は午前10時45分にスタートした。日本からは、松宮(コニカ)太田(NEC)浜野(トヨタ自動車)森(コマツ電子)家谷(山陽特殊鋼)の5選手が出場した。松宮(コニカ)が前半戦積極的なレース展開でトップ集団を形成するが疲れが見え始め後半失速。浜野(トヨタ)1時間2分28秒の自己新で6位に入賞するのが精一杯。上位3選手の合計タイムで争う団体戦では6位。 一方女子は野口(グローバリー)が序盤より先頭集団に付き1時間8分23秒で4位入賞また岩本(TOTO)1時間10分06秒で9位入賞し団体戦ではケニアに続く2位となった。その他小鳥田(デオデオ)が1時間11分39秒で25位渡辺(あさひ銀行)が1時間14分22秒。

月の話題

 日本学生対校選手権  全日本実業団対抗選手権  ベルリンマラソン  スーパー陸上2001
9/28・29・30 日本学生対校選手権大会

日本学生対校選手権対校得点は男女とも筑波大が優勝

第70回日本学生対校選手権第1日は28日から30日まで、東京・国立競技場で行われた。男子円盤投で中林将浩(法大)が54m82の学生新記録で優勝した。中林は従来の記録(54m76)を17年ぶりに塗り替えた。 男子棒高跳は、学生記録保持者の木越清信(筑波大大学院)が5m30で2年連続3度目の優勝。男子10000mはジョン・カーニー(平成国際大)が28分26秒04で連覇を果たした。男子400mは奥迫政之(東海大)が46秒06で快勝。女子400mは湯野真由美(筑波大)、女子1500mは野口由香里(中大)が制した。女子円盤投は福代夏子が、島根大勢として大会初の優勝を飾った。

第2日、男子110mHは世界選手権代表の内藤真人(法大)が13秒67の大会新記録で快勝。男子4×100mRーでは東海大(宮崎久、末続慎吾、藤本俊之、奥迫政之)が、単独チームの日本最高となる38秒57の日本学生新記録で圧勝した。男子100mは松田亮(広島経大)、男子3000mSCは岩水嘉孝(順大)がそれぞれ勝ち、男子走り幅跳びは寺野伸一(日大)が2連覇を果たした。女子100mHは準決勝で13秒50の大会新記録を出した池田久美子(福島大)が優勝し、女子七種競技は菊川恵子(筑波大)が大会新記録の5497点で3連覇を飾った。女子100mは瀬戸口渚(福岡大)が2位と同タイムで競り勝ち、日本記録保持者の二瓶秀子(福島大大学院)は4位に終わった。女子4×100mRは福島大が2連覇を果たした。

30日最終日は、男子やり投で村上幸史(日大)が日本歴代3位となる80m59の学生新記録で優勝した。80m台に達したのは溝口和洋、吉田雅美に続き史上3人目。男子200mは末続慎吾(東海大)が20秒30、男子10000mWは松崎彰徳(東洋大)が40分9秒74でともに大会新で優勝した。 女子800mは日本記録保持者の西村美樹(東学大)が2分5秒80で快勝、女子5000mは斎藤由貴(玉川大)が15分38秒75の大会新記録で勝ち、女子走幅跳は、前日の100mHを制した池田久美子(福島大)が6m26で2連覇した。 対校得点は男女とも筑波大が優勝した。男子は14年ぶり3度目、女子は12年連続13度目。

9/29・30 全日本実業団対抗選手権大会

ハンマー投げの室伏が大会新で圧勝

第49回全日本実業団対抗選手権第1日は29日、石川県金沢市の西部緑地公園陸上競技場で男女計20種目が行われ、男子円盤投げは畑山茂雄(ゼンリン)が23年ぶりに大会記録を塗り替える56m18をマークし、2連覇を果たした。男子走り幅跳びは、日本記録保持者の森長正樹(ゴールドウイン)が7m76で2年連続6度目の優勝。男子200mは石塚英樹(三洋信販)が制し、男子400mHは世界選手権代表の吉沢賢(デサントTC)が優勝した。 女子走幅跳は世界選手権代表の花岡麻帆(Office24)が右太ももの故障を押して6m38を跳び、3連覇を達成した。女子400mHは日本記録保持者の吉田真希子(福島県体協)が57秒26の大会新記録で制し、女子10000mは福士加代子(ワコール)が31分42秒05の好タイムで弘山晴美(資生堂)らを抑えて優勝した。女子円盤投は山口智子(呉体育振興)が自己記録を1m12更新する52m52をマークし、3連覇を狙った室伏由佳(ミズノ)らを抑えて初優勝。女子200mも矢野加奈子(七十七銀行)が世界選手権代表の信岡沙希重(ミズノ)らを破り初制覇した。 最終日の日男女計19種目が行われ、男子ハンマー投は世界選手権銀メダリストの室伏広治(ミズノ)が80m61の大会新記録で2年ぶり4度目の優勝を果たした。男子100mは朝原宣治(大阪ガス)が10秒20で4年ぶり3度目の優勝。男子400mは田端健児(ミズノ)が連覇を達成した。女子100mは坂上香織(ミキハウス)が11秒42の大会新記録で2連覇。女子走り高跳はシドニー五輪代表の太田陽子(ミキハウス)が1m81で3連覇を果たした。女子5000mは前日の10000mを制した福士加代子(ワコール)が優勝し、女子やり投は世界選手権代表の三宅貴子(ミキハウス)が大会記録を更新した。

9/30 ベルリンマラソン

高橋尚子世界最高記録を達成

世界最強ランナーを証明するために高橋尚子(積水化学)が曇り空のベルリンマラソンのスタートラインに立た。6名のガードランナー(ペースメーカー)に囲まれてスタートから独走。最初の5kmを16分台後半と押さえ気味に入ったが、世界記録保持者ロルーペがこの時点で40秒も遅れた。ペースメーカーに引っ張られて、軽快なピッチ走法が冴え確実なラップを刻んだ。25kmでは1時間22分31秒とロルーペの世界最高時の通過タイムを上回ったた。30kmでは1分30秒以上も上回るハイペース。問題の30km過ぎの上りでもスピードは落ちず、ペースメーカーが消えた35km以降も粘った。40kmを過ぎたて、やや足の運びが重くなってきたが、最後は精神力の強さも示し、史上初めて2時間20分の壁を突破し2時間19分46秒の世界最高記録を達成した。
9/15 スーパー陸上2001ヨコハマ

今井走高跳14年ぶり日本新

太洋技建スーパー大会は横浜国際総合競技場で行われ、女子走り高跳びで今井美希(ミズノ)が1m96の日本新記録で2位に入った。インガ・ババコワ(ウクライナ)が優勝。今井は、佐藤恵(福岡大)の持つ日本記録1m95を14年ぶりに更新した。 男子ハンマー投げでは世界選手権銀メダルの室伏広治(ミズノ)が最終投てきで82m08の大会新を投げ、同金メダルのシモン・ジオルコフスキ(ポーランド)を逆転して優勝した。同百メートルは朝原宣治(大阪ガス)が10秒18で2位となり、同400mHでは世界選手権銅メダルの為末大(法大)が48秒92で3位だった。また同400mHには山崎一彦(岐阜ES事業団)が引退レースを飾った。 男子200、400mの世界記録保持者マイケル・ジョンソン(米国)の引退レースとなった男子スウェーデンリレーは、ジョンソンをアンカーに起用したドリームチームが1分47秒93で勝ち、日本B(川畑、朝原、田端、小坂田)は1分48秒27の日本新で2位だった。

8月の話題

3000m障害記録会   北海道マラソン   オーストリアGP   MAIガラン

日本選手権参加資格見直   シンガポール・オープン  香川県国体予選  ゴールデンリーグ第5戦

●世界選手権女子マラソン 男子400mH 男子ハンマー投 幻の新記録 車いす800m 視覚障害100m 開幕 男子マラソン

国立スポーツ科学センター完成    国際陸連ルール改正

8/26 女子3000m障害記録会

吉松が3000メートル障害で日本新
26日、等々力陸上競技場で行われた陸上の女子3000mSC記録会で、吉松久恵(東京陸協)が10分28秒82の日本新記録をマークした。 従来の記録は、八木洋子(東学大)が7月21日にマークした10分56秒12。また、9位に入った原島裕美(日体大)が11分46秒57の日本ジュニア新記録をマークした。

8/26 北海道マラソン

北海道マラソン 女子は千葉が初優勝 男子の佐々は逆転勝ち
北海道マラソンは26日、札幌市の真駒内屋外競技場を男女同時にスタート、中島公園内をゴールとする42.195qの片道コースで行われ、男子は佐々勤(旭化成)が2時間13分45秒、女子は千葉真子(佐倉アスリート倶楽部)が2時間30分39秒がともに初優勝した。

30度を超す気温と高い湿度で、女子は30qが1時間47分55秒という遅いペースに。千葉は30qの給水後にスパート、先頭集団を抜け出し、5qのラップを17分8秒に上げて独走した。千葉は積水化学の小出義雄監督が主宰する佐倉アスリート倶楽部に登録を移しての初レース。99年東京国際女子以来のマラソン挑戦で見事復活した。2位は連覇を狙った市河麻由美(三井海上)、3位には赤木純子(積水化学)が入った。 男子は21q付近でゼベダヨ・バヨ(タンザニア)が抜け出した。佐々は一時、20秒以上の差をつけられたが、38q過ぎにトップを奪い、そのまま逃げ切った。シドニー五輪代表の川島伸次(旭化成)は2時間23分15秒の10位だった。

○2001北海道マラソン上位入賞者

【男子】

1)佐々 勤(旭化成)

2)ゼベダヨ・バヨ(タンザニア)

3)星 竜也(佐川急便)

4)砂田 貴裕(積水化学)

5)綱崎 真二(九電工)

6)松本 政大(NTT西日本)

7)酒見 晃(九電工)

8)小澤 希久雄(コニカ)

9)飯村 祐一(YKK)

10)川嶋 伸次(旭化成)

2時間13分45秒

2時間14分49秒

2時間17分30秒

2時間19分37秒

2時間19分46秒

2時間21分21秒

2時間22分21秒

2時間22分59秒

2時間23分15秒

2時間23分15秒

【女子】

 1)千葉 真子(佐倉アスリート倶楽部)

 2)市河麻由美(三井海上)

 3)赤木 純子(積水化学)

 4)小尾 麻美(スターツ)

 5)中山ひろみ(ホクレン)

 6)山田かおる(九電工)

 7)藤本 絵美(資生堂)

 8)植木美和子(TOTO)

 9)永盛真由美(セイコーインスツルメンツ)

10)草萱 昌子(松下通信)

2時間30分39秒
2時間36分14秒
2時間36分23秒
2時間36分37秒
2時間38分56秒
2時間39分04秒
2時間42分40秒
2時間43分55秒
2時間44分29秒
2時間44分33秒

8/20 オーストリアGP

オーストリア国際グランプリ 為末は5位
20日、オーストリアのリンツで行われ、男子400mHで世界選手権銅メダリストの為末大(法大)は49秒23で5位にとどまった。1位はパウェル・ヤヌシェフスキ(ポーランド)の48秒87。

8/20 MAIガラン

国際競技会 朝原が1位 
MAIガランは20日、スウェーデンのマルメで行われ、男子百メートルで朝原宣治(大阪ガス)が10秒22で1位になった。

8/20 日本選手権参加資格見直し

日本陸連 日本選手権の外国人参加資格を見直しへ
日本陸連は20日に開いた強化委員会で、日本選手権の参加資格の見直しを始めることを決めた。見直しの対象は外国人選手で、現在は招待選手はオープン出場だが、日本陸連に登録している外国人選手は「日本人競技者と同等の扱いとする」となっている。沢木啓祐強化委員長は「外国人選手を閉め出すという考えではない。国内で最高レベルの大会を行うために、よりよい方法を模索したい」と話した。今後は海外各国の国内選手権における外国人参加資格などを調査し、改正案を理事会に提案していく方針。

8/19 シンガポール・オープン国際陸上

ハンマー投げの八鍬が優勝
シンガポール・オープン国際陸上は19日、シンガポールで行われ、男子ハンマー投げで八鍬政之(クレーマージャパン)が60m18で優勝した。18日に行われた男子やり投げは植徹(富士通)が70m91で優勝した。

8/18 国体香川県予選会

国体香川県予選会で女子ハンマーの綾が日本新
18日に香川県立丸亀競技場で行われた国体香川県予選会で、女子ハンマー投げの綾真澄(中京大)が62m43の日本新記録を樹立した。従来の記録は綾が6月の日本選手権でマークした62m13。

8/17 ゴールデンリーグ第5戦

ゴールデンリーグ第5戦 為末は4位
ゴールデンリーグ第5戦、チューリヒ国際は17日、スイスのチューリヒで行われ、男子400mHで為末大(法大)は48秒86で4位に入った。先の世界選手権の金メダリスト、フェリックス・サンチェス(ドミニカ)が47秒38で1位だった。 男子100mは朝原宣治(大阪ガス)が10秒27で7位。世界選手権で金メダルを獲得したモーリス・グリーン(米国)は出場せず、銀メダルだったティム・モンゴメリ(米国)が9秒90で優勝した。女子百メートルはマリオン・ジョーンズ(米国)が10秒94で勝ち、女子3000mはオルガ・エゴロワ(ロシア)が8分23秒26で制した。

8/12 世界選手権 女子マラソン

世界陸上選手権女子マラソン 土佐が銀メダル獲得、シモン優勝
世界選手権の女子マラソンは12日、エドモントンのコモンウェルス・スタジアムを発着点とするコースで行われ、土佐礼子(三井海上)が2
時間26分6秒で2位に入り、銀メダルを獲得した。日本勢同種目3大会連続のメダル獲得。 世界選手権の女子マラソンで日本選手がメダルを獲得したのは、1991年東京大会2位の山下佐知子、93年シュツットガルト大会優勝の浅利純子、同3位の安部友恵、97年アテネ大会優勝の鈴木博美、99年セビリア大会2位の市橋有里に続き、6人目。 今大会の日本選手のメダルは、男子ハンマー投げの室伏広治(ミズノ)の銀、男子400mHの為末大(法大)の銅に続き、3個目となった。

昨年のシドニー五輪銀メダリスト、リディア・シモン(ルーマニア)が2時間26分1秒で優勝し、悲願の金メダルを獲得した。スベトラーナ・ザハ
ロワ(ロシア)が2時間26分18秒で3位、渋井陽子(三井海上)は2時間26分33秒で4位に入賞した。松尾和美(天満屋)は2時間29分57秒で9位、松岡理恵(天満屋)は2時間34分45秒で22位、大南敬美は2時間42分25秒で37位だった。 各国上位3人の合計タイムで争う団体戦では、日本は7時間22分36秒で、2位のロシアに3分24秒の大差をつけて3大会連続の優勝を果たした。
 レースはスタート直後からディタ(ルーマニア)が飛び出し、土佐、渋井の日本勢、アフリカ勢ら約30人の大集団が互いにけん制しながら追いかける意外な展開で始まった。中間点では先頭から約2分差。集団が動き始めたのは約2qの急な上り坂を終えた30q過ぎから。ピッチが上がり32q付近でディタを吸収した後、土佐が果敢に先頭をうかがってレースを引っ張り、優勝争いは土佐、渋井、シモン、ザハロワの4人に絞られた。35q過ぎでザハロワ、38q過ぎで渋井が後退。シモンとの一騎打ちになった土佐は、勝負をかけて再三先頭に出たが、振り切れず、シモンが競技場手前で一気にスパートし、そのままゴールした。

○日本選手の記録

2位 土佐 礼子 三井海上 2時間26分06秒
4位 渋井 陽子 三井海上 2時間26分33秒
9位 松尾 和美 天満屋 2時間29分57秒
2位 松岡 理恵 天満屋 2時間34分45秒
37 大南 敬美 東海銀行 2時間42分25秒
8/10 世界選手権 男子400mH

世界陸上 400メートル障害の為末が銅メダル
世界選手権第8日の10日、男子400mH決勝で為末大(法大)が47秒89の日本新記録で3位となり、五輪を含めて短距離・障害種目で日本初の銅メダルを獲得した。今大会の日本選手のメダルは、男子ハンマー投げ室伏広治(ミズノ)の銀に続き2個となった。為末は8日の準決勝を全体の2番目となる48秒10の日本新で通過。 決勝では3レーンを走り、序盤から飛ばす積極的なレースを展開。最後の直線でかわされたものの、粘り強く走って日本記録を塗り替えた。優勝は47秒49のフェリックス・サンチェス(ドミニカ)だった。 五輪、世界選手権の短距離・障害種目ではこれまで、64年東京五輪の女子80mHで依田郁子が5位、男子では32年ロサンゼルス五輪100mで吉岡隆徳が6位に入ったのが最高。リレー種目を含めても96年アトランタ五輪の男子4×400mRなどの5位が最も良く、メダルには手が届いていなかった。

8/ 5 世界選手権 男子ハンマー投

世界陸上選手権第3日 男子ハンマー投げで室伏が銀メダル
世界選手権第3日は5日、コモンウェルス・スタジアムで男女3種目の決勝と女子七種競技の後半などが行われ、男子ハンマー投げ決勝で、室伏広治(ミズノ)が82m92で銀メダルを獲得した。今大会日本勢初のメダル。投てき種目で日本選手がメダルを獲得したのは五輪、世界選手権を通じて初めての快挙。室伏は2投目で82m46をマークし、トップにたったが、シドニー五輪金メダリストのシモン・ジオルコフスキ(ポーランド)が5投目に83m38の大会新を出して逆転。室伏も5投目に82m92と記録を伸ばしたが、及ばなかった。 投てき種目での日本選手の最高成績は1987年の第2回ローマ大会の溝口和洋の6位、また五輪での4位が最高で、ハンマー投げで菅原武男の68年メキシコ大会が4位が最高成績だった。

8/ 4 世界選手権 幻の新記録

グリーンら記録は風速計が正しく作動せず参考扱い
世界選手権で4日、風速計が正常に作動せず、男子百メートル2次予選と
七種競技200mの記録がすべて参考扱いになる不手際があった。男子100mの2次予選2組でモーリス・グリーン(米国)が9秒88を出したレースでは、微風だったにもかかわらず、風速計が向かい風5・1mを表示。その他のレースでも計測が不正確だったことが判明した。同予選では、朝原宣治(大阪ガス)が10秒06の好記録を出したほか、オランダなど4カ国の国内記録と世界ジュニア記録を上回る好タイムが出たが、いずれも公認されず“幻の新記録”となった。

世界選手権 車いす800m

世界陸上 車いすの土田和歌子が銅メダル
車いすレースの日本の第一人者、土田和歌子(東京都)が公開競技の車いす女子800m出場、終盤の追い上げで銅メダルを獲得した。レース中盤で前をふさがれ、思うように抜け出せなかった。しかしマラソンまでこなすスタミナが最後に生きて追い込み、シドニー五輪同種目の銀に続いて、陸上のビッグゲームで実力をアピールした。

世界選手権 視覚障害100m

世界陸上 障害者100メートルで斎藤3位
エキシビションで行われた視覚障害者による男子100mで、日本の斎藤晃司(東京都)が11秒83で銅メダルを獲得した。高校時代の交通事故で視力を失った斎藤は、シドニー・パラリンピックの4×100mRで2位。進学のため、兵庫県内から東京に生活の拠点を移したのと同時に、10秒89の記録を持つ、塩家吹雪さんを伴走者に迎えた。練習は決して十分ではなかったが、「タイム的にも今の状態なら十分。これで弾みがつけられる」と、3年後のアテネでのパラリンピックへ向けて大きな手ごたえをつかんだようだ。

8/ 3 世界陸上選手権開幕

世界陸上選手権が4日開幕
第8回世界選手権は3日夕方(日本時間4日朝)にカナダのエドモントンで開幕する。200カ国・地域から約1800選手がエントリーし、12
日まで男子24、女子22の計46種目が行われる。最初の決勝種目の男子マラソンは午後6時45分(日本時間4日午前9時45分)にスタートし、開会式が進行中のコモンウェルス・スタジアムにゴールする演出。日本勢では男女マラソンのほか、5日に決勝が行われる男子ハンマー投げの室伏広治(ミズノ)、400mHの為末大(法大)などにメダルの期待が掛かる。

8/ 3 第8回世界選手権 男子マラソン

世界陸上選手権第1日 男子マラソンはアベラが優勝、油谷が5位
第8回世界選手権は3日、カナダのエドモントンで開幕し、最初の種目となった男子マラソンはゲザハン・アベラ(エチオピア)が2時間12分
 42秒でシドニー五輪に続いて優勝した。男子マラソンでの五輪、世界選手権の連覇は史上初めて。1秒差の2位にはサイモン・ビウォット(ケニア)が入った。 日本勢は5選手が出場し、油谷繁(中国電力)が2時間14分7秒の5位に入賞する健闘。森下由輝(旭化成)は2時間17分5秒で8位、西田隆維(エスビー食品)は2時間17分24秒で9位に続いた。大会前に故障した日本最高記録保持者の藤田敦史(富士通)は2時間18分23秒で12位、高橋健一(富士通)は序盤で遅れ26位だった。 中間点通過が1時間7分前後と、レースは中盤まで遅いペースで進んだ。有力選手が大集団を形成し、互いにけん制し合う中、世界最高記録を持つハリド・ハヌーシ(米国)は25q付近で棄権。日本最高記録を持つ藤田敦史も25q過ぎで遅れ始めた。勝負は30q過ぎから、アベラ、ビウォット、油谷ら5人の争いに絞られた。終盤の38q付近でアベラとビウォットの2人が抜け出し、優勝争いはトラック勝負に持ち込まれた。最後はシドニー五輪に続く連覇に執念を燃やすアベラが、200m手前でビウォットを逆転してゴールした。
  強豪が次々と脱落する中、油谷は後半の勝負どころでトップ集団に食い込む健闘を見せたものの、35q付近で後退した。森下、西田は25q付近のペースアップにつけず、先頭集団から脱落。故障を抱える高橋は序盤から遅れた。 男子マラソン団体で、日本は2大会連続の2位となった。団体は各国上位3選手の合計タイムで争われ、優勝したゲザハン・アベラを擁する1位のエチオピアは6時間43分32秒。日本(油谷、森下、西田)は6時間48分36秒だった。

○日本選手の記録

5位 油谷  繁 中国電力 2時間14分07秒
8位 森下由輝 旭化成 2時間17分05秒
9位 西田隆維 エスビー食品 2時間17分24秒
12位 藤田敦史 富士通 2時間18分23秒
26位 高橋健一 富士通 2時間24分41秒
8/ 7 国立スポーツ科学センター完成

メダル獲得の新拠点、スポーツ科学センター完成
日本のスポーツ選手強化の新拠点となる国立スポーツ科学センターが東京都北区に完成し7日、記念式典が開かれた。医科学、情報面でも選手のメダル獲得作戦を支援する態勢を整え、10月にオープンする。東京都北区の国立西が丘競技場内に総工費約274億円を投じて建設されたセンターは地上7階、地下1階建てで、延べ約2万7500平方メートルの広さ。100mコースが収まる陸上競技実験場や50mの競泳プール、シンクロ用プールのほか、各種室内コートがそろう。さらにトレーニングを科学的に分析する機器や診療所も備え、高地トレーニングと同じ効果が得られる低酸素室も設置した。センターは1989年に構想されたが、建設が遅れていた。日本オリンピック委員会(JOC)は、世界のスポーツ先進国と同様の「敷地10万坪規模のナショナルトレーニングセンター」の建設も求めていたが土地と資金の双方が確保できないため、当面は新センターを有効活用していく。

8/ 1 国際陸連ルール改正

国際陸連 フライング等のルールを改正
国際陸連(IAAF)は1日、カナダのエドモントンで開いた総会で、400mまでの短距離種目(障害を含む)について、2回目のスタートでフライングを犯した選手を自動的に失格とするルール改正を可決した。 1回目のフライングが出た時点で警告が発せられ、2回目は1回目と同一選手でなくても、フライングをすれば失格となる。 2003年1月までを試行期間とし、その後に実施する。IAAFは3月の評議員会で、1回のフライングだけで失格とする改正案を総会に提出するとしていた。しかし、7月30日の評議員会で、改正案をやや緩やかにして総会に諮った。議決は賛成81、反対74の小差だった。 また、競歩の違反に一発失格と投てき着地範囲狭める国際陸連(IAAF)は2日、カナダのエドモントンで総会を開き、競歩のレース終盤での明らかな歩型違反は、主任審判員の判断で即時失格にできるよう、ルールを改正した。競歩では、歩型違反による警告の累積が3度になると失格となる。しかし、ゴール手前で違反覚悟の無理なスパートをかける選手が現れたため、対策を講じた。 3日に開幕する世界選手権から適用される。「一発失格」の範囲は、レース終盤からゴールまでの一定区間に限定される。総会はまた、扇状になっている投てき種目の着地範囲について、サークルを中心とした扇の内角を現行の40度から34・92度に狭めることを決めた。ハンマー投げ、円盤投げ、砲丸投げで2003年1月から適用する。やり投げは現行規則で29度となっている。左右にそれ着地域を飛び出したハンマーなどに当たってけがをする事故が増えており、安全性を高めるためのルール改正。ただ選手にとってはファウルが出やすくなり、2004年アテネ五輪でメダルを狙う室伏広治(ミズノ)らは技術的な対応が必要になる。

7月の話題

ユニバーシアード代表  日本学生種目別選手権 世界ユース選手権 中京大土曜日記録会 ゴールデンリーグ第3戦

 南部忠平記念陸上 ゴールデンリーグ第2戦 世界ハーフ代表 札幌国際ハーフ 日本ジュニア選手権 

7/15 ユニバーシアード代表決定

ユニバーシアード北京大会日本代表 24選手決定
日本学生陸上競技連合は15日、8月に北京で開幕するユニバーシアード夏季大会の代表男女計24人(3月発表のハーフマラソン含む)を発表した。

【男子】
短距離 川畑 伸吾(群馬綜合ガードシステム)/奈良 賢司(日体大)/大前 祐介(早 大)/奥迫 政之(東海大)/邑木 隆二(法 大)/佐藤 光浩(仙台大)
長距離 徳本 一善(法 大)/橋ノ口竜一(山梨学院大)/藤原 正和(中 大)/松下 龍治(駒 大)
障 害 内藤 真人(法 大)/千葉 佳裕(順 大)/吉沢  賢(デサント)/岩水 嘉孝(順 大)
跳 躍 木越 清信(筑波大大学院)
投てき 宇戸田実也(筑波大)/村上 幸史(日 大)
【女子】
中距離 西村 美樹(東学大)
長距離 赤羽有紀子(城西大)/大山 美樹(立命大)/藤永 佳子(筑波大)/山崎 麻子(筑波大)/吉田 郁子(筑波大)
跳躍 池田久美子(福島大)
7/15 日本学生種目別選手権 最終日

日本学生種目別選手権最終日 吉田が女子400mHで日本新
第12回日本学生種目別選手権最終日は15日、岩手県北上市の北上総合公園陸上競技場で男女15種目の決勝と混成競技の後半が行われ、女子400mHで、世界選手権の4×400mR代表の吉田真希子(福島大TC)が56秒83の日本新記録で優勝した。従来の記録は吉田が5月の東アジア大会でマークした57秒33。女子200mは二瓶秀子(福島大大学院)が23秒77で制し、100mとの2冠を獲得。女子走り幅跳びは、世界選手権代表の池田久美子(福島大)が6m29で優勝した。男子200mでは、日本ジュニア記録保持者の大前祐介(早大)が20秒59の大会新で圧勝。徳本一善(法大)は前日の5000に続き、1500mも制した。男子400mHは千葉佳裕(順大)が世界選手権代表の吉沢賢(デサント)をゴール直前でかわし、49秒48で2連覇した。

7/14 日本学生種目別選手権 1日目

女子100mで二瓶が日本新 陸上の日本学生種目別選手権
第12回日本学生種目別選手権は14日、岩手・北上総合公園陸上競技場で8月のユニバーシアード大会(北京)代表最終選考会を兼ねて開幕、男女20種目の決勝などがあり、女子100mで二瓶秀子(福島大大学院)が11秒36の日本新をマークした。従来の記録は坂上香織(ミキハウス)が昨年7月に出した11秒42。世界選手権の参加標準記録A(11秒36)にも達する好記録だった。

7/12〜15 世界ユース選手権大会

■世界ユース選手権開催される
世界ユース選手権第1日は12日、ハンガリーのデブレツェンで行われ、男子100mは準決勝3組で相川誠也(千葉・市船橋高)が10秒70
で3位に入り、決勝進出を決めた。女子は800m予選で大湊慧(新潟・三条高)が2分9秒77のタイムで2位に入り、準決勝に進んだ。

第2日目13日は、男子走り幅跳びで藤川健司(徳島・脇町高)が7m46で4位、佐伯多佳也(大阪・太成高)が7m45で5位に入った。男子100m決勝は相川誠也(千葉・市船橋高)が10秒73で7位。女子100mH決勝では熊谷史子(福井・敦賀高)が13秒97の自己新で7位になった。 3日目は、男子400mHで成迫健児(大分・佐伯鶴城高)が52秒09で3位に入った。女子3000mは岩元千明(鹿児島・神村学園高)が9分26秒25、男子10000m競歩では山崎勇喜(富山・富山商高)が43分55秒32で、ともに4位となった。15日最終日は、
男子棒高跳びの木下剛(静岡・磐田南高)が自己新の5m00で3位に入った。男子2000mSCの高下裕次(岡山・倉敷高)は7位。女子1500mでは、宗由香利(宮崎・聖心ウルスラ学園高)が4分22秒86で6位となった。

7/14 中京大土曜日記録会

ハンマー投の室伏は中京大土曜記録会で世界歴代7位となる83m47の日本記録を樹立
日本のアスリートが、国内外の陸上大会で相次いで快記録をたたき出した。男子ハンマー投げの室伏広治(26=ミズノ)は14日、愛知・中京大の土曜記録会で世界歴代7位となる83m47の日本記録を樹立。自己の持つ82m60を87cm更新し、今季世界1位に返り咲いた。 あっと驚く記録は、ひっそりと生まれた。13日夜に出場を決めたホームグラウンドでの記録会。観客も報道陣もいなかった。4投目の83m32で4月以来の日本記録を樹立し、最終6投目でさらに13cm更新した。83m47は、今季世界ランク1位に返り咲く快投だった。

7/13ゴールデンリーグ第3戦

男子100m朝原が10秒02の日本歴代2位で4位
ゴールデンリーグ第3戦、ビスレーゲームズは13日、ノルウェーのオスロで行われ、男子100m決勝で朝原宣治(大阪ガス)が日本歴代2位の10秒02をマークして4位になった。日本記録は、伊東浩司(甲南大教)が1998年12月のアジア大会(バンコク)で出した10秒00。朝原は97年7月にスイスのローザンヌで記録した10秒08の自己最高を更新。ティム・モンゴメリ(米国)が9秒84の今季世界最高で優勝した。

7/8 南部忠平記念陸上

南部忠平記念陸上 小坂田が45秒69で圧勝
8月にカナダのエドモントンで行われる世界選手権の壮行競技会を兼ねた第14回南部忠平記念陸上競技大会は8日、札幌市円山競技場で男女計17種目の決勝などが行われ、男子400mは小坂田淳(大阪ガス)が45秒69で圧勝した。男子110mHは、内藤真人(法大)が13秒67の好記録で優勝。女子100mは日本記録保持者の坂上香織(ミキハウス)が11秒65で制して5連覇。女子走り高跳びは太田陽子(ミキハウス)が1m85で昨年に続き優勝した。女子砲丸投げは豊永陽子(健祥会)が16m28の大会新で制した。男子4×100mR、世界選手権代表組で編成された日本選抜(土江、末続、藤本、安井)が39秒09の大会新をマークした。男子ハンマー投げの室伏広治(ミズノ)、男子100mの朝原宣治(大阪ガス)、男子400mHの為末大(法大)らは欠場した。

7/6 ゴールデンリーグ第2戦

サンドニ国際 為末が48秒86で5位
ゴールデンリーグ第2戦、サンドニ国際は6日、フランスのサンドニで行われ、男子400mHで為末大(法大)が48秒86で5位に入った。アンジェロ・テーラー(米国)が48秒10で勝った。女子100mはシドニー五輪金メダリストのマリオン・ジョーンズ(米国)が10秒84の今季世界最高で優勝した。男子100mは世界記録保持者のモーリス・グリーン(米国)が9秒96で快勝し、男子1500mは世界記録を持つヒシャム・エルゲルージ(モロッコ)が3分28秒38の今季世界最高で貫録勝ちした。

7/1 世界ハーフマラソン選手権代表

世界ハーフマラソン選手権代表発表
日本陸連は1日、英国のブリストルで行われる世界ハーフマラソン選手権(10月7日)の代表男女各5選手を発表した。選考会の全日本実業団、札幌国際の両ハーフマラソン大会の上位選手を中心に選考し、女子では1999年大会銀メダル、前回4位の野口みずき(グローバリー)が入った。


 ○世界ハーフマラソン選手権代表

【男子】 【女子】
松宮 隆行 コニカ 野口みずき グローバリー
太田  崇 NEC 管 沙希世 TOTO
浜野  健 トヨタ自動車 岩本 靖代 日本生命
森  勇気 コマツ電子金属 渡辺ひろみ あさひ銀行
家谷 和男 山陽特殊製鋼 小鳥田貴子 デオデオ

7/1 札幌国際ハーフマラソン

札幌国際ハーフマラソン シモン優勝、野口が2位
第44回札幌国際ハーフマラソンは1日、札幌・円山競技場を発着点とする21.0975Kmのコースで行われ、女子はシドニー五輪マラソン
銀メダルのリディア・シモン(ルーマニア)が1時間9分46秒で2年ぶり2度目の優勝、世界選手権10000m代表の野口みずき(グローバリー)が5秒差の2位に入った。男子は5Km手前から独走したジェームス・ワイナイナ(スズキ)が1時間1分52秒で初優勝した。2位はダニエル・ジェンガ(ヤクルト)。帯刀秀幸(富士通)が4位に入った。ハーフの世界最高記録を持つポール・テルガト(ケニア)は5位に終わった。
世界選手権のマラソン代表組では男子の油谷繁(中国電力)が1時間3分32秒で7位、女子の松尾和美(天満屋)が1時間13分53秒の15位。シドニー五輪男子マラソン代表の犬伏孝行(大塚製薬)は1時間7分35秒で132位だった。

7/1 日本ジュニア選手権

日本ジュニア選手権最終日 大前が短距離2冠
日本ジュニア選手権最終日は1日、長野県松本平広域公園陸上競技場で男女計16種目の決勝と混成競技が行われ、男子100mは、前日200mで優勝した大前祐介(早大)が10秒33の大会新記録で2種目を制した。男子棒高跳びは森拓朗(千葉・成田高)が5m30の大会タイ記録で優勝した。女子四100mは江口幸子(神奈川・横浜雙葉高)が55秒09で勝ち、前日の400mHと合わせて2冠達成。女子1500mは宗由香利(宮崎・聖心ウルスラ学園高)が4分32秒15で勝った。

6/30 日本ジュニア選手権

日本ジュニア選手権第1日 大前が男子200mで日本歴代3位

陸上競技場で男女計19種目の決勝が行われ、男子200mで大前祐介(早大)が日本歴代3位となる20秒29の日本ジュニア新記録で2連覇した。女子200mは藤巻理奈(神奈川・新栄高)が23秒87の大会新で優勝。女子棒高跳びは真島史帆(中京大)が日本ジュニアタイ記録の3m85で2度目の優勝を果たした。男子棒高跳びは、悪天候のため最終日の7月1日に順延となった。

6月の話題

ゴールデンリーグ  ゴールドコーストマラソン  実業団・学生対抗  サロマウルトラマラソン  釜山アジア大会マラソン選考

  競技者代理人制度  高知国体日程変更  世界選手権代表 日本選手権大会

6/29 ゴールデンリーグ第1戦

ハンマー室伏79m50で優勝
陸上のゴールデンリーグ第1戦、ゴールデンガラは29日、ローマで行われ、男子ハンマー投げで室伏広治(ミズノ)が79m50で優勝した。同種目にはシドニー五輪覇者のシモン・ジオルコフスキ(ポーランド)らの強豪8選手が出場。激しい夕立後で競技は4投目で打ち切られたが、4月に82m60の日本記録を樹立している室伏は3投目に優勝記録を投げた。2位はシドニー五輪銀メダリストのニコラ・ビッツォーニ(イタリア)で79m36だった。男子はこのほか、400mHの為末大(法大)が48秒78で3位。2組で争われた100mはモーリス・グリーン(米国)が10秒01で優勝し、朝原宣治(大阪ガス)は10秒32で13位だった。女子の100mはマリオン・ジョーンズ(米国)が10秒96で制し、走り高跳びの今井美希(ミズノ)は1m85の11位に終わった。ゴールデンリーグは世界各地を転戦しながら行われる国際グランプリシリーズの最高峰に位置する大会。

6/24 ゴールドコーストマラソン

ゴールドコースト・マラソン 有森7か月ぶりの優勝
 ゴールドコースト・マラソンが24日に豪州のゴールドコーストで行われ、女子フルマラソンは1992年バルセロナ、96年アトランタ両五輪メダリストの有森裕子(リクルートAC)が2時間35分40秒で優勝した。有森は20q付近から靴ずれのアクシデントに襲われたが、一般ランナーに励まされながら持ち味の粘走をみせ、痛みに耐え走り抜いた。自身フルマラソン2度目の優勝を果たし、11月に出場を予定している東京国際女子マラソンへ向けて弾みをつけた。浅井えり子が2時間41分34秒で3位に入った。また、女子ハーフマラソンは、小鳥田貴子(デオデオ)が1時間12分12秒で制した。

6/24 実業団・学生対抗

実業団・学生対抗陸上 男子100は伊藤が優勝
実業団・学生対抗は24日、神奈川県平塚競技場で行われ、100mは男子の伊藤辰哉(富士通)が10秒35、女子は坂上香織(ミキハウス)が11秒60でともに大会新で優勝した。8月の世界選手権(カナダ・エドモントン)代表組では、男子400mの田端健児(ミズノ)が46秒55で制し、邑木隆二(法大)が2位。男子3000mSCの岩水嘉孝(順大)は8分35秒17で勝った。男子110mHは内藤真人(法大)が13秒81で快勝したが、オープン参加の谷川聡(ミズノ)は足のけいれんで途中棄権した。対抗得点争いは実業団が12連勝し、対戦成績を34勝7敗とした。

6/24 サロマ湖ウルトラマラソン

サロマ湖ウルトラマラソン 三上靖文、桜井教美が優勝
サロマ湖100qウルトラマラソンは24日、北海道湧別町と常呂町を結ぶコースで行われ、男子は三上靖文(新電元工業)が6時間38分50秒で3連覇を遂げ、女子は桜井教美(東京陸協)が8時間0分41秒で優勝した。

6/12 アジア大会マラソン選考

釜山アジア大会のマラソン選考は男女各3レースが対象
日本陸連は11日の理事会で、来年の釜山アジア大会のマラソン代表選考会について、男子は福岡、東京、びわ湖、女子は東京、大阪、名古屋の各3レースとすることを決めた。2003年パリ世界選手権の代表はアジア大会優勝者のほか、派遣基準記録を突破し、アジア大会の選考会と同じレースで日本人トップとなれば代表となる。トラックとフィールド種目はアジア大会、世界選手権ともに日本選手権を最終選考会とすることも決めた。アテネ五輪の選考では、明確な基準設定の方針を確認し、その1年前のパリ世界選手権での成績を重視することとした。

6/12 競技者代理人制度

日本陸連 海外進出のため代理人制度を導入
日本陸連は11日の理事会で、国際競技会への選手の出場交渉をする競技者代理人(AR)制度に関し、日本陸連事務局員をARとして登録するほか、選手の所属先の責任者から日本陸連に申請された特定のARを起用することを決めた。11月の理事会までに具体的に人選を進め、来年からテスト導入する。国際グランプリシリーズなどでは、国際陸連に登録したARが、主催者側と条件を交渉するのが一般的。従来は日本陸連が交渉に当たってきたが、より有利な条件での海外進出のために、AR制度の導入が決まり、主力選手が企業に所属する日本の実情に合った制度を検討していた。

6/12 高知国体日程変更

日本陸連 高知国体陸上の日程変更承認
日本陸連は11日、東京都内で評議員会を開き、来年の高知国体秋季大会での宿泊施設不足への対応として、陸上だけを開会式に先駆けて開催する日程変更案を承認した。国体のメーン競技の陸上を切り離して実施するのは初めてになる。競技日程は、釜山アジア大会が終了する来年10月14日以降で、秋季大会開会式の26日までの間の4日間が有力となっているが、高知県、日本体協などと今後調整を進める。

6/12 世界選手権代表決定

世界選手権代表に室伏、花岡ら42選手を発表
日本陸連は11日、都内で理事会と評議員会を開き、8月の世界選手権(カナダ・エドモントン)のトラック、フィールド種目と競歩の代表選手
を発表した。男子27人、女子15人で、決定済みのマラソン(男女各5人)と合わせ計52選手が派遣される。男子ハンマー投げの室伏広治(ミズノ)、女子走り幅跳びの花岡麻帆(Office24)ら17人は、最終選考会の日本選手権で日本陸連の選考基準を満たして代表に内定。それ以外は「有効期間内に世界選手権の参加標準記録A、または選考会で標準記録Bを突破し、かつ日本選手権3位以内」を基準に、男子百十メートル障害の谷川聡(ミズノ)、女子走り高跳びの今井美希(ミズノ)らが選ばれた。女子短距離はすべてリレー要員。女子百メートル障害で参加標準記録Aを突破していた金沢イボンヌ(佐田建設)は、ひざのけがを理由に最終選考会の日本選手権を欠場したため代表から漏れた。競歩の今村文男が1991年東京大会から6大会連続の最多出場となった。

【男子】
短距離 朝原宣治(大阪ガス)/安井章泰(スズキ)/土江寛裕(富士通)/末続慎吾(東海大)/松田 亮(広島経大)/藤本俊之(東海大)小坂田淳(大阪ガス)/田端健児(ミズノ)/山村貴彦(日大)/邑木隆二(法大)
長距離 高岡寿成(カネボウ)/三代直樹(富士通)/永田宏一郎(旭化成)
障 害 谷川 聡(ミズノ)/内藤 真人(法 大)/吉沢  賢(デサント)/岩水 嘉孝(順 大)/為末 大(法大)/河村英昭(スズキ)
跳 躍 横山 学(百十四銀行)/渡辺大輔(ミズノ)/杉林孝法(ミキハウス)
投てき 室伏広治(ミズノ)
【女子】
短距離 柿沼和恵(ミズノ)/吉田真希子(福島大TC)/杉森美保(京セラ)/日色さおり(東学大)/信岡沙希重(ミズノ)
長距離 岡本治子(ノーリツ)/小崎まり(ノーリツ)/野口みずき(グローバリー)
跳 躍 今井美希(ミズノ)/花岡麻帆(Office24)/池田久美子(福島大)
競 歩 二階堂香織(サニーマート)/忠政良子(登利平AC)
投てき 綾 真澄(中京大)/三宅貴子(ミキハウス)

6/8から10 日本選手権 1日目

三宅貴子が世界選手権の参加標準記録Aを突破して代表に

世界選手権(エドモントン)の代表最終選考会を兼ねた陸上の日本選手権第1日は8日、東京・国立競技場で男女計5種目の決勝などが行われ、女子やり投は日本記録保持者の三宅貴子(ミキハウス)が60m12の大会新記録で2年連続4度目の優勝を果たした。既に世界選手権の参加標準記録Aを突破していた三宅は、優勝したことで代表の座を確保した。女子三段跳びは日本記録保持者の花岡麻帆(Office24)が13m59で3連覇し、同棒高跳びは近藤高代(長谷川体育施設)が4m00の大会タイ記録で制した。男子やり投は村上幸史(日大)が77m22で2連覇した。

日本選手権 2日目

末續慎吾が男子200mで初優勝

日本選手権第2日は、男女計15種目の決勝などを行い、男子200mは末續慎吾(東海大)が20秒48で初優勝し、代表の座を確保した。男子110mHは内藤真人(法大)が13秒65の大会新記録で制した。女子100mは新井初佳(ピップフジモト)が追い風参考(+3.7m)ながら日本記録を上回る11秒31で4連覇し、同砲丸投げは森千夏(国士大)が16m84の日本新記録で優勝。同七種競技は佐藤さよ子(日立土浦)が5713点の日本新記録で2連覇した。10000mでは高岡寿成(カネボウ)が日本人トップとなり、A標準突破者で優勝者(日本人1位)という条件をクリアして代表内定。

日本選手権 3日目

女子ハンマー投げなど女子選手の活躍で日本新

日本選手権の3日目の女子ハンマー投げで綾真澄(中京大)が62m13の日本新記録を出し優勝した。女子走幅跳では花岡麻帆(オフィス24)が6m82と、自身の持つ6m61の日本記録を20cmも更新する大ジャンプ。2位の池田久美子(福島大)も6m78と、従来の日本記録を大きく上回った。ともにB標準の6m65を越えA標準(6m75)をも突破。。日本新記録更新の期待がかかった男子ハンマー投室伏広治(ミズノ)は78m83に終わる。 また、世界選手権A標準突破者も多く出て、規定に沿った内定者が10人誕生した。その内訳は、男子100m・朝原宣治(大阪ガス)/400m・小坂田淳(大阪ガス)、田端健児(ミズノ)/三段跳・杉林孝法(ミキハウス)/ハンマー投・室伏広治(ミズノ)/女子10000m・岡本治子(ノーリツ)、小崎まり(ノーリツ)、野口みずき(グローバリー)/走幅跳・花岡麻帆(オフィス24)、池田久美子(福島大)

5月の話題

東アジア大会  国際GP大阪大会  水戸国際  カーディナル大招待  静岡国際

5/26 東アジア大会 大阪

埼玉県出身の3選手(柿沼・杉森・信岡)が出場した4×400mRで日本新

東アジア大会の女子最終種目を飾る4×400mRで日本チームは3分34秒の壁を破り3分33秒06の日本新記録を達成した。 1走者杉森(京セラ)は前半から積極的なレースを進め、優勝した中国の厳とほぼ同時に2走柿沼(ミズノ)にバトンを渡した。24日の400mで日本記録(52秒95)を出した柿沼は余裕の走りで残り100mでトップに立ち3走信岡(ミズノ)に先頭でバトンを繋いだ。200mを得意とする信岡は前半戦を抑えた落ち着いた走りを見せたがアンカー吉田真希子(福島大AC)へのバトンパスに失敗。しかし400mHで57秒33の日本新を出した吉田真希子(福島大AC)が落ち着いた走りで挽回し34秒を破る日本新記録を達成し世界選手権に大きな一歩を踏み出した。

5/12 国際GP 大阪大会

室伏 五輪金撃破!大会新V

国際陸連グランプリシリーズ第2戦、国際GP大阪大会は12日、大阪・長居陸上競技場で行われ、男子ハンマー投室伏広治(ミズノ)が日本記録に1cmと迫る82m59の大会新をマーク、シドニー五輪優勝のシモン・ジオルコフスキ(ポーランド)を破って優勝した。男子100mは世界記録保持者のモーリス・グリーン(米国)が9秒96で快勝。同走り幅跳びは森長正樹(ゴールドウイン)が8m05で制し、200mの末続慎吾(東海大)は20秒42で3位に入った。女子800mでは西村美樹(東学大)が2分2秒23の日本新をマークして2位になった。

5/6 水戸国際陸上大会

女子やり投げ、三宅貴子が日本新61m15

水戸市立陸上競技場で世界選手権(8月・カナダ)の代表選考会を兼ねて行われ、女子やり投げで三宅貴子(ミキハウス)が61m15の日本新記録をマークして優勝した。従来の日本記録は99年に小島裕子(三英社)が出した57m79。三宅は5回目に57m86を投げて日本記録を塗り替え、最後の6回目に一気に61m15まで記録を伸ばした。世界選手権の参加標準記録Aの60m30も突破。

5/4 カーディナル招待陸上大会

高岡寿成27分35秒09 中山の記録を14年ぶりに0.24秒更新
アメリカに遠征中の高岡寿成(カネボウ)は5月4日の2001 Cardinal Track & Field Invitational(米国カリフォルニア州スタンフォード大学)で27分35秒09をマークして6位。中山竹通が1987年にヘルシンキでマークした27分35秒33の日本記録をついに更新した。同レースでは入船敏(カネボウ)も27分53秒92と、昨年に続いて27分台をマークした。高岡は7位に入賞したシドニー五輪直後から、マラソン転向と、その前に2001年シーズンでの10000m日本記録更新を目標に掲げていた。

5/3 静岡国際陸上大会

室伏79mに終わる! 河村(400mH)松田(200m)A標準を突破する

GP種目の400mH移籍組第一戦の対決は山崎一彦が棄権。三英社から移籍した河村英昭(スズキ)が49秒60で走り49秒70のエドモントン世界選手権A標準参加記録を突破、200mでも松田亮(広島経済大)が20秒72のA標準を突破し20秒68で優勝。今シーズン絶好調の男子ハンマー投室伏広治は6投目の79m00に終わった。

4月の話題

織田記念  ロンドンマラソン  群馬リレーカーニバル  兵庫リレーカーニバル  中京大記録会

4/29 織田記念国際陸上大会

室伏とガソ(コニカ)に勝てる者はいないのか!!

広島ビッグアーチで行われた織田記念国際陸上競技大会は、男女5000mとハンマー投げで大会新記録がでました。ハンマー投げでは室伏広治が1投目に81m35の大会新を出し2投目以降に記録更新が期待されましたが雨で濡れたサークルにタイミングが合わず1投目の記録に終わった。5000m男子は、先週の兵庫リレーカーニバル10000mに引き続きZ.ガソ(コニカ・ケニア)が13分26秒47の大会新で2週連続の勝利。昨年の日本選手権以降Z.ガソより先にゴールした選手はまだいない。女子もR.マロット(松下通信・ケニア)が大会新で優勝する。

4/22 ロンドンマラソン

E.ワイナイナ(コニカ)は2時間15分43秒 15位に終わる

エルムージュ(モロッコ)が2時間7分11秒で2年ぶり2回目の優勝。犬伏孝行(大塚製薬)は、2時間11分42秒で7位、シドニーオリンピック銀メダルのE.ワイナイナ(コニカ)は2時間15分43秒の15位に終わる。強豪選手が揃った女子はデラルツ・ツル(エチオピア)が2時間23分57秒で優勝。弘山晴美(資生堂)は序盤からのハイペースについて行けず12位だった。

4/22 群馬リレーカーニバル(2日目)

男子砲丸投は野口安忠(コニカ九州)が17m21で貫禄勝ち

男子砲丸投は故障上がりの野口安忠(コニカ九州)が17m21をプットするが肘の痛みは完治していないもよう、男子400mHはシドニー五輪代表の河村が強風に加え、左アキレスけんの痛みで調整が遅れていたが共に貫禄勝ち。河村は昨季までの所属先の三英社の廃部で、1月からはスズキに移籍。新たな環境で世界選手権の決勝進出を目指している。

4/22 兵庫リレーカーニバル

松宮兄弟残念 A標準突破ならず!!

世界選手権出場の参加標準記録突破に挑んだ松宮兄弟(コニカ)は、兄隆行が高岡に続き日本選手2位に入る健闘を見せるが記録は28分13秒60に終わる。前半の2分52秒安定したペースから残り3000mでの2分40秒のラップの切換に対応できなかった。標準記録突破は5月6日の水戸国際に持ち越された。優勝は昨年の日本選手権の覇者Z.ガソ(コニカ)が28分01秒11。

4/7 中京大土曜日記録会

ハンマー投げ室伏、またも日本新記録 昨年の世界ランキング首位に相当する82m60

愛知県豊田市の中京大梅村陸上競技場で行われた中京大土曜記録会で82m60の日本新をマークした。今季6日前に82m23の日本新を出したばかりだというのに5投目に82m60。昨年の世界ランク1位に相当する。

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