Mar.3, 2001 鍋倉山 山スキー
単独
もくりの企画「雪山たっぷり入門(3/18-20)」の下見に行った。歩行トレは温井のそばでOK。鍋倉山東尾根はブナの間隔が広くてスキーが気持ちいい。

温井除雪終点820−林道に上がる850−小屋920−960m1025−谷の上のくぼみ1130−鍋倉山頂1150・1215−車1325

快晴のちはなぐもり。全くトレースなし。
温井の集落の北の端、道が右に大きく迂回しようとするところで除雪が終わっている。日帰りならいいが泊まりで車を放置すると除雪車の邪魔になる。やや右手から直上。若いブナからミズナラになり、平坦なところから林道までがやや急。クリが現れる。このあたりで十分初心者の歩行トレはできる。この日は新雪でスキーも沈む。スギ林あたりから左手に登った方が楽だったようだ。
林道をたどり、右に回ると広々とした景色。田茂木池の西端をとおって小屋に向かう。小屋の近くの斜面が気持ちよさそうだ。ここを滑り降りることにし、巨木の谷北尾根に向かう。このあたりで単独スキーヤーが来るが、林道沿いに西の沢に向かった。おれは谷出口の沢をさっと渡り、北尾根末端を50mほど過ぎてから登り出した。もう50mほど先にも尾根状があり、そちらの方が登りいいそうだ(望月)。しまり雪の上に新雪が20cmほどつもり、スキーごとずれ落ちそうになるががまんしてリッジに出る。わかんだと末端からでもいいかと思ったが危ないらしい(望月)。あとはひたすらブナ林の登り。下部は林が若いが、谷のなかほどから巨木が出てくる。みごとだ。谷の中がよく見える。無雪期のうっそうとした感じと全く異なり、すっきりしている。思ったよりずっと谷は狭い。谷上部では内側に雪庇ができ、雪洞も可。南尾根を合わせるところもくぼんでいい感じ。そのまま登るとくぼみが2つあり、上のほうが側面が立っていて掘りやすい。その上は樹林帯を抜け、すぐに山頂だ。風がある。ぼやけているが360度の展望。
シールを外して下り始める。今度は谷の南尾根沿いに下る。これまたさらに気持ちいい尾根だ。谷をめざしていくとやや下りすぎた。谷が見えてきたら南に向かった方がよい。どんどん気持ちよいブナ林をすべると、スギとヤブが現れる。これも谷沿いに過ぎていくと再びブナとなり、谷ぎわから右(南)に尾根が派生している。これを行けばよかった。おれは少し谷沿いにくだってから小屋を見つけてトラバースぎみに下った。
平原に下りると朝会った人も降りてきた。
車を止められるところを探したがいいところがなく、森の家に顔を出してから湯滝温泉(¥300露天なし)に入って帰った。

技術度**、体力度**、雰囲気*****、総合****(*最低−*****最高)

コーナーを回ると広がる景色 天気もいいしトレースもない。ふりかえればのどかな風景。
巨木の谷出口から北尾根を見る ヤドリギが多い。実が淡いオレンジ色になっている。
雪が木の上にたまって重そうだ。この木は直径60cmぐらいなので、雪の塊は2mぐらいあるのだ。 谷上部で北尾根から内側に雪庇が出ている。
谷の最上部もふんいきよろしい。 その上のくぼみがまた美しい。もひとつ上のくぼみは雪洞を掘りやすそう。
信濃平への稜線はスキーでなくて歩きだな。 のびのび広がる関田山ろく。ブナ林に向かって滑り出す。
木と木の間が広くてよろしいのである。 いいよねえ、ほんと。

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