宮城・茨城 -牡蠣小屋を目指して- 1・2日目


 東日本大震災の復興に願いを込め、震災前に訪れた宮城に感謝しつつ振り返りたいと思います。

 毎年冬になると、幾度となく牡蠣小屋がテレビに映し出されていた。牡蠣好きにとっては一度は訪れてみたい場所である。しかし移動距離がいささか長い。しかし意を決して牡蠣小屋に予約を取り、宮城まで車を走らせた。

12月2日

 仕事が終わったあと、家に帰らずそのまま東北道を北上した。仙台駅前のビジネスホテルに到着したのは22時30分頃。小雨が振り出してきた。この日はそのまま眠りに付いた。

12月3日

 この日はあいにくの空模様。牡蠣小屋に予約を入れたのは11時過ぎであったので、その前に松島にあるマリンピアという水族館を訪れた。入口を入ると広い空間が広がる。開場時間直後とあってか人が誰もいない・・・。テーブルと椅子がこじんまりと並べられ、上からはペンギンの模型がぶら下がる。動くものといったら正面の本物のペンギン達のみ。少々寂しい空間であったがペンギン達を眺めていると心が和む。気を取り直して館内に入る。淡水から海水の生き物までひととおり展示されており、隅々まで観て廻る。まだ時間があるので、近くの「芭蕉の湯 いやしの館 」で旅の疲れを洗い流す。
マリンピア松島水族館入口
マリンピア入口
少々寂しいエントランス
エントランス
 漁港の一角に高く詰まれた牡蠣の食べ殻の山。山からは発酵のためか煙が立ち昇り、あちこちで鳥がついばんでいる。この食べ殻は有効利用されるそうだ。その横に「かき小屋」と書かれた札がかかっているプレハブ小屋がめざす牡蠣小屋らしい。ちなみにコースはふたつあり、Aコースは60分3,000円でかきご飯とかき汁付きで予約制。Bコースは45分2,000円で牡蠣の食べ放題のみ。牡蠣をお腹一杯食べたかったのでBコースがよかったのだが、予約していないとかなり待つ事もあるらしかったので、Aコースで事前に予約しておいた。食べ殻の山からは発酵のための煙が立ち昇っている
高く詰まれた食べ殻
かき小屋
かき小屋
 入口で名前を告げると程なくして中に案内された。中には所狭しとテーブルが並べられている。壁には色紙と観光ポスターとメニューが書かれた短冊で一杯だ。テーブルを囲むようにして椅子が並べらている。1卓につき8名であるので相席となる。軍手とステンレス製の皿とナイフを渡される。始まる前にひと通り注意事項と解説を受けると、いよいよ食べ放題の始まりである。おじさんがスコップ一杯の牡蠣をおもてから持ってくると、 正方形の鉄板の上に乗っける。蓋をしてしばらくすると係のおねえさんが食べ方の見本を見せてくれる。そのあとは自分達で行い、鉄板の上が寂しくなるとまたおじさんがスコップで牡蠣を持ってくる。スコップによる牡蠣投入
牡蠣投入
カキ調理中
蒸し焼き中
 お腹が一杯になり、味に飽きてきてくると、レモン150円を購入し一緒に渡された紙コップに絞る。まろやかになって食べやすくなった牡蠣を再び食べ始める。肝心のお味はプリプリした歯ごたえと、新鮮な海の香りが口一杯に広がる。個人的には生が好きなのだが、これは生にも劣らない食感である。クセになりそうである。このあと出てくるかき飯とかき汁が入るか心配だったが、どちらも絶品でスルスルとお腹に収まってしまった。出る時には行列が出来ていた。雨はあがったようだ。プリっプリの牡蠣
牡蠣
かき飯とかき汁
かき飯とかき汁
 お腹が一杯になったところで次に向かったのは「石ノ森漫画館」。宇宙船のような外観の建物で、そんなに規模は大きくはないが、見どころがぎっしりと詰まっていて、運営者の石ノ森好きがビンビンと伝わってくるようである。別料金になるが体験コーナーもあり、展示に趣向が凝らされていて飽きが来ない。周辺道路には駐車禁止の標識が置かれているのでマナーを守りましょう。この文を書いている2012年7月から修復工事が始まるようなので、一日も早い通常営業再開を願っています。 石ノ森漫画館最高
石ノ森漫画館
ここに停めちゃいか〜んっ
駐車禁止
 松島四大観のひとつ大高森に付いたのは午後4時頃。数台しか停められない登り口のスペースに車を停め整備された山道を登る。10分ほどで展望台に到着。海に浮かぶ小島の数々は見事である。丁度夕暮れ時であったので幻想的である。いつの日か四大観制覇をしてみたいと思った。 大高森入口
大高森入口
大高森
大高森
 1泊目と違う仙台駅近くのビジネスホテルの向かう途中、「コロナの湯 仙台店」で汗を流す。チェックインのあとは仙台名物牛タンを食しに街に出る。いくつかある牛タン屋の中から、ホテルのそばの有名店「利久」を訪れる。通常より肉が厚い極み定食を注文する。噛み切れるように切れ目が入っていて食べやすくしている。食事後はいいタイミングで開催していた「光のページェント」に向かった。 通常の定食の肉より厚い極み定食
牛タン定食「極み」
光のページェント
光のページェント



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