北東北の旅 1日目


 今年の夏休みは、今まで通り抜けたことしかなかった青森県を中心に、秋田県・岩手県と北東北を巡る旅に出かけた。今回の旅のメインは「奥入瀬渓流」と「白神山地」。温泉は八幡平の温泉・酸ヶ湯・不老ふ死温泉と名湯が盛りだくさん。

9月2日

 9時前に大館能代空港に降り立ち、手配してあったレンタカーに飛び乗る。今回の旅を共にするのはマツダのデミオ。1日目の予定は空港から西へ向かい、海岸線に出て北上し、青森に宿泊する予定である。最初に立ち寄ったのは五能線あきた白神駅近くにある立ち寄り湯の「ハタハタ館」と「湯っこランド」。ひとっ風呂入る事で、朝早かったためまだ眠っていた身体をしゃっきりさせた。

 次に向かったのは世界遺産である白神山地の一角にある十二湖である。青森県と秋田県にまたがる白神山地は、そのほとんどがブナの原生林で、屋久島の縄文杉のような固有の名所は特にない。時間があればトレッキングなどを楽しみたいところであるが、今回は見どころのひとつである十二湖、特に青い色をした湖で有名な青池に向かう。国道から少し山側に車を走らせ駐車場に車を停める。ここまでに十二湖のいくつかの湖を通り過ぎたが、ひたすら青池を目指す。次の機会には十二湖全てを巡ってみるつもりだ。駐車場から10分ほど遊歩道を歩くと、記念写真を撮っている人だかりが出来ている場所に出る。そこから視線を落とすと、インクを落としたような鮮やかな青色した湖が佇んでいた。神秘的な光景である。いつまで観ていても飽きがこない。水面を良く見てみると、魚が泳いでいる。団体さんが立ち去ったあとも、しばらくはアングルを変えて写真を何枚も撮ったり、しゃがんで水面を見つめていた。
鮮やかなブルーの湖
青池
森林浴いっぱい
ブナの原生林
 お昼時であるので近くに食堂が無いか地図を見ると、さらに進んだところに食事処があるようだ。ブナの原生林の遊歩道を歩き、ログハウス調の喫茶店「森のレストラン」に向かう。そこでスパゲッティーを食したあとは、今来た道を引き返す。ブナの原生林を歩いていると、満腹になり重くなった身体が、降り注がれるパワーに癒されるようだ。再び訪れた青池に魅せられたあとは車に戻りさらに北上する。

 「ウェスパ椿山」、「不老ふ死温泉」に立ち寄り更に北上する。併走している五能線の先から電車が向かってくるのを確認した。本数が少ないのでチャンスと思い車を停め写真を構えた。いつかは五能線でゆったりと旅をしてみたいものだ。
十二湖のレストラン
森のレストラン
本数の少ないのでラッキー
五能線
 北に向かって走っていると、千畳敷の看板が見えたので、予定にはなかったが立ち寄ってみる事にした。売店の人以外は人影は見当たらず、何処か寂しげな荒廃した風景は、バックの日本海に溶け込み、切り取った絵画のようだ。ついつい「ひゅるり〜」と口ずさんでしまいそうだ。そばには五能線の駅があり、裏手の3mほどの崖からは水が流れ滝のようになっている。アミューズメントパークにあるような、作り物のミニチュアの景色のようで、結構自分のなかでは壷だ。千畳敷の説明看板によると、寛政4年12月の大地震によって海床が隆起したものであり、昔、藩主巡幸の折、千枚の畳を敷き宴を催した所以により「千畳敷」と称されたようだ。寂しげな風景
千畳敷
自然の姿にプチ感動
千畳敷駅裏手
 千畳敷より駅にプチ感動したあとは、「ぽっかぽか温泉」、「たらポッキ温泉」に立ち寄り、まわりが薄暗くなった頃に、今夜の宿泊地である、青森駅そばのビジネスホテル「青森館」に到着。ホテルで紹介してもらった青森駅周辺の商店街にある居酒屋で夕食を摂り、部屋に戻った後は明日の予定を確認し就寝。無人駅
千畳敷駅
駅前商店街にあるビジホ
青森館



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