2度目の海外旅行 香港


 最初の海外旅行は10年前に行った台湾だった。旅行自体はとても興味深いものだった。しかし、旅行から帰ってきてからが大変だった。張り詰めていた緊張の糸が一気に緩んだためか、体調を崩し、1週間ほど会社を休む羽目になってしまった。体重も一気に5kg減った。そんな事があったので、海外旅行からは一歩引いていた。しかしパスポートの有効期限が切れた事をきっかけに、もう一度チャレンジしてみようと気持ちが湧き起こってきた。早速パスポートを取得した。仕様も新しいものになり、ひとまわりサイズが小さくなり、ICチップ入りとなっていた。

 行き先は飛行機が苦手なので、アジアに絞り、相方の希望もあり香港に決定した。夏は湿度が90%もあると言うので、気候的には丁度良い時期かもしれない。往復の飛行機と4泊分のホテルのツアーを申し込み、オプショナルツアーを旅行前に現地の会社にて手配しておいた。

10月30日

 9時50分発だったので、自宅を出るのは早朝の3時台になることは必至だった。夏休みの沖縄旅行のように、また眠る事が出来そうも無かったので、成田全日空ホテルにて前泊した。

 ANA便だったので、事前にホテルで搭乗手続きを行う事が出来たのはかなり楽だった。朝食がまだお腹を支配していたが、離陸後すぐに機内食が出てきた。パンダのシュークリームがかわいい。ANAは中国路線に力を入れていて、フライパンダという、パンダ模様の飛行機を飛ばしている。スナックの包装やドリンクカップやナフキンもパンダ模様だ。

 前の席の人が離陸早々席を倒してきたので、圧迫感が身体に迫ってくる。3時間半のフライトだったが、かなりキツイものとなった。
パンダ模様のカップとスナック機内食
 やっと香港に到着。天気は曇っていた。今回のツアーは、空港からホテルまでは、ガイドの送迎付だ。マイクロバスにより、今回の旅行の拠点となるホテル、「ランガム」に到着する。ホテルのチェックインもガイドがしてくれた。ホテルは木材を多用したシックな造りだ。バスルームはバスタブと洗面所は一緒だが、シャワールームは透明なアクリルにより隔離されていたので、使い勝手が良い。ただしシャワーは、コードが無いタイプだった事が少々残念。まだまだ海外では固定式が一般的なようである。香港の水はWHOの基準は満たしているが、硬質であるために、それに慣れていない日本人は飲まないほうが無難らしい。早速セブンイレブンでミネラルウォーターの2リットルボトルを購入してきた。しかし常に3本のミネラルウォーターが部屋に用意されているので、結局は購入したものは開栓することはなかった。

 荷物を置くと早速両替をしに行くことにした。レートが良いとされているチョンキンマンションに向かう。ここは、安ホテルや食堂やショップなどが入居している雑居ビルである。中には、様々な人種の人たちで溢れかえっている。夜は近寄りがたいあやしい雰囲気。事前調査によると、1階より2階のほうがレートがいいとあったので、2階に行ってみたが、両替所が数件しかなく、レートも1階の店と同等であったので、1階の店で両替をした。

 そこを出て次に向かったのは、JCBプラザだ。事前に予約をしていたオプショナルツアーの支払いを行うためである。ここを通して申し込むと10%引きになるのでお得である。
ホテルの部屋の様子チョンキンマンション
 初日のオプショナルツアーは、ビクトリアピークからの夜景と、水上レストラン「ジャンボ」だ。集合場所のカオルーンホテルのロビーから、ツアー会社のワゴン車で香港島に渡りピークトラムの乗り場へと向かう。雨が降ってきた。

 ピークトラムは待ち時間がさほど無く乗ることが出来た。途中45度はあるかと思うほどの傾斜になる。立ち上がると転げ落ちそうだ。日本のケーブルカーと違い、椅子は斜めに設置されていない。ガイドさんが傾斜のきついところで、通路に立って、斜めに身体を傾けながら、面白いからみんなも試してみて、と言ったので、少し恥ずかしかったが、折角なので試してみた。途中いくつかの小さな駅があり、風情が感じられた。通り過ぎる家のほとんどが、豪邸に呼ぶにふさわしいものであった。頂上に着くと雨は小降りになっていたが、風が強い。ガスっている。途中ガイドさんは100万ドルじゃなく、半分の50万ドルかもと言っていたが、これでは0ドルである。光がひとつも確認できない。香港のNo.1観光スポットと言ったら、100万ドルの夜景であるのに・・・。マダムタッソーの蝋人形館の入口に展示してあるブルース・リーの蝋人形と写真を撮り、ワゴン車にて次なる目的地である水上レストラン「ジャンボ」へと向かう。

 ネオン満載でかなりきらびやかだ。船に乗って、レストランへと向かう。ツアー会社の名が入っているメニューがテーブルの上に置いてあった。次々と料理が運ばれてくるが、どれも量が多い。帰り際にガイドさんに「量が多くないですか?」と聞いたら、「4人前だから当然ね。食べきった人はいないよ。」と言われてしまった。貧乏性なので一所懸命食べたのに・・・。
ピークトラム水上レストラン「ジャンボ」を船乗り場から望む



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