初めての沖縄


 特典航空券が通常15,000マイル必要のところ、5月13日から7月14日までと9月の上旬の2週間ほどに限って12,000マイルというキャンペーンを行っていた。今年失効するANAのマイレージが若干あったので、大部分の不足分を他会社のポイントをマイル換算して、なんとか合計12,000マイルとし、まだ見ぬ地域、沖縄へ思いをはせる事にした。はじめは7月か9月で迷ったが、7月のほうが若干台風のリスクが低いだろうという事で、7月10日から13日まで旅行の計画を立てる事にした。

7月10日

 朝3時半起きなので前日早めに床にはいるも中々眠る事が出来ない。このような事態は想像していた事だが、最近それが顕著である。やはり歳なのだろうか。台風4号が発生していたので、深夜にパソコンを立上げチェックしたり、本を読んだりしたがやっぱり眠れない。遂に一睡もする事が出来ず、目覚ましをセットした時間になってしまった。6時40分の羽田発那覇着のほぼ満席の飛行機に乗り込み、機内でうつらうつらしているうちに、若干気持ちが悪くなりつつも無事那覇空港に到着した。

 今日の予定はレンタカーで北上し、今回のツアーのメインである、翌日に行く予定の美ら海水族館の近辺の今帰仁に宿泊するというものだ。心配されたレンタカーの配車時間も今まで経験したものと、さほど替わりは無くひと安心。事前情報では、那覇では配車時間がかなり掛かる可能性があるとあったからだ。途中、沖縄名物のブルーシールアイスに立ち寄りダブルを注文する。マッタリしているも、さほどねちっこい甘さでも無い。

 西原ICから高速に乗り、屋嘉ICで降り万座毛へと向かう。たいていのガイドに載っている、象の鼻のような断崖が有名な名所だ。空と海のブルースクリーンをバックに象の鼻がくっきりと浮かぶコントラストは感動ものだ。
ブルーシーアイスのダブル、でも実はトリプル。サービス?象の鼻、万座毛
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 そこから更に一般道で北上する。少し走ったところにある「なかむらそば」で昼食を摂った。ここはガイドや口コミでも評判がいい店だ。海草が乗って緑色をしたアーサーそばという沖縄そばを注文した。沖縄そば特有の麺のモチモチ感は、沖縄に来ている事を実感させてくれる。沖縄ではメジャーな、コーレーグースという、泡盛にたっぷりの島唐辛子を漬け込んであるものを2・3滴垂らすと、ピリリとアクセントが出てくる。数滴入れる事がポイント。一滴投入するごとに味がガラッと替わります。

 更に北上して許田の道の駅に、美ら海水族館の割引券を購入するために立ち寄る。ほかでは1割引きが多いなか、ここでは2割引きで購入できる。店頭で売っていたサーターアンダーギー(黒糖)にかぶりつきながらぶらぶら見学。ドーナツはあまり好んで食べるほうではないのだが、これは、まわりサクサク、なかはしっとりでかなり食べやすい。それにしても暑い。ギラギラした暑さではなく、ムワっとした暑さだ。自分の車では冷房をかける時は強度を1にしかした事が無いのに、2か3でないと耐えられない。
アーサそばサーダーアンダーギー
 次に向かったのは今帰仁城跡だ。数あるグスク(城)の中でも有料なのはここだけかな。上に登ると石垣とバックの青い海のコントラストが情緒溢れる。当初の予定は古宇利島に行って島うにを食してから宿に戻る予定だったが、まだ13時半前だ。夕食にもまだ早い。急遽明日の予定だった今回のツアーのメインイベントである、美ら海水族館へ向かう事にした。ここからは15分程度である。

 観光バスがいないおかげか、思っていたほど混雑はしていない。昭和50年に開催された沖縄国際海洋博覧会を記念して整備された国営の海洋博公園のなかに水族館がある。水族館に行くにはエスカレーターを降りて行く。目の前に青い海が視界一杯に飛び込んでくる。何て素敵な環境。時間があれば水族館だけではなく、他の施設も見てまわりたいものだ。
今帰仁城跡水族館に降りるエレベーター
 展示物を順路通り見て行くうちに、次第にに気持ちが高まってくる。それはもちろんメイン水槽「黒潮の海」が待ち構えているからだ。水族館は機会があるごとに見るという大の水族館好きだが、ここのメイン水槽にはジンベイザメやマンタが泳いでいる、ということで、かなり期待度が高い。メイン水槽手前のハイビジョンシアターの時間があと5分ほどだ。すかさず入場して鑑賞する事にした。スクリーンは小さかったが、さすがにハイビジョン。映像は文句なしに綺麗だ。特に鯨の映像は迫力満点で、迫ってくるものがあった。最初に係りの人が、最後にサプライズがあるのでお楽しみに、なんて言っていたので、上映が終わるのをワクワクしながら待ち構えていた。上映が終わるとスクリーンが開き、メイン水槽の「黒潮の海」が出現。う〜ん、やっぱり?ベタな演出にもかかわらず少々感動。マンタやジンベイザメが横切ると客からは歓声が上がっていた。劇場を出るといよいよメイン水槽だ。おぉ〜、でかい。日本一のアクリル水槽らしい。それよりも大きなものをドバイに完成するらしい。中国にも出来るかもとの事。水槽にはジンベイザメが3匹も泳いでいる。マンタもヒラヒラと華麗に泳いでいる。いつか、ジンベイザメの立ち泳ぎしながらの食事の場面を見てみたいものだ。かなりの迫力であろう。順路のところどころにおいてあるA4のリーフレットを集めると、ちょっとした図鑑になるので、魚好きにはたまらない。

 水族館を出て更に降りて、海がめ館とマナティー館を見に行く。水槽に近づくと海がめがそばによって来た。かなり馴れている感じだ。マナティーは丁度食事中だった。自然界では海草を食べているマナティーは、ここでは野菜が中心となっているようだ。マナティーとジュゴンの違いが掲示してあったが、読んでこなかったので未だに判らない。

 イルカショーの「オキちゃん劇場」までもう少し時間があるようだ。オキちゃん劇場横のプールで、係りの人によるいるかの生態の説明が始まっていた。輪投げやジャンプなどの、ショーの簡易バージョンも近くで見る事が出来て満足。奥のプールでは、現在公開となっている、映画の主人公の「フジ」がいた。出来ればここに来る前に映画を見ておこうと思っていたが、時間が取れなかった。隣で見ていた女の子が「フジっ」「フジっ」と呼びかけているのをみて、若いっていいなと思った。時間になったのでオキちゃん劇場に向い観賞する。ショーが終わり、だいぶ暑さに参りながら、今夜の宿である「ベルモア東洋」に向かう事にした。ここはダチョウランド横にあり、少々地味な外観の為にわかりづらい。食事なしでレンタル浴衣を付けて、ツインルーム利用で5,000円チョイはお徳感が高い。
美ら海水族館メイン水槽「黒潮の海」
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フジ



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