流氷ツアー


 '06.2.24-25の1泊2日で流氷ツアーに行ってきた。このツアーは紋別のガリンコ号と、網走のオーロラ号に2回乗るチャンスがあるというツアーで、長年流氷を見たいと思っていた自分はこれとない内容で、すぐに飛びついてしまった。金曜日1日しか休みを取らなくても良いということ、次の日が1日休めるということもポイントが高かった。

2月24日

 10時過ぎのフライトなのでゆっくりできるかな、と思っていたのだが、時間配分を検討していると、通常仕事へ行くよりも早く家を出なくてはならない事に気づいた。原因は、一緒に行く2人を家まで迎えに行かなくてはならなかったからだ。この2人は同じ職場の先輩なので、平和主義のわたしには、断るなんて事は到底できない。あとの1人は直接空港に向かうという。計4人で今回のツアーに望んだ。
 女満別空港に着くとすぐにバスが出発するという事で、羽田空港で買った昼食を飛行機の中で済ませる。到着するとおじさんのツアコンとガイドが旗を持って待っていた。バスツアーは学生の時に体験した、スキーのバスツアーのみで、観光旅行は今回初めてだ。2月10日前後には流氷が到着していたらしいのだが、暖冬と風の為に沖合いに流れていってしまったらしい。どうやら今回のツアーで流氷に遭遇できることは、奇跡に近いらしい。
 最初に向かったのは流氷岬というところで、その名のとおり流氷を眺める事ができるスポットらしい。なるほど、目の前に海がひらけており、流氷があれば眺めは爽快であっただろう。しかし事前の情報どおり、流氷の姿を見ることはできなかった。流氷岬に到着する少し前から雪が降ってきており、ドンドン服に雪が積もっていく。傘が無いとつらいほどだ。記念写真を撮るといそいそとバスに戻った。気温は0度くらいだが、普段とほとんど変わらない服装なのに、体感温度は地元にいるときよりも暖かく感じる。 流氷岬
 今来た道を少し戻りガリンコ号が待機している港に向かう。港に到着する頃には雪は止んでいた。このツアーの目玉は、流氷に2回遭遇するチャンスがあることだが、なぜかガリンコ号とオーロラ号の料金はオプション扱いだ。流氷が無いとわかってはいたが、折角来たのだからとメンバー4人とも乗船する事にした。湾内には蓮の葉のような氷が、あちこちに浮かんでいる。このあたりは海水の塩分濃度が薄く、海が凍りやすいとのこと。本来流氷は、ロシアのアムール川河口から、ゆっくり成長しながらやってくるという。湾内にはメイドインジャパンの氷しかなかったのだが、普段は体験する事の出来ない、冬の北海道の雰囲気は感じ取る事ができた。ちなみに現在就航しているガリンコ号は2代目らしい。 ガリンコ号湾内の浮かぶ氷
 1時間ほど航海したあとは、再び網走に戻り今夜の宿である「網走ビューホテル」に向かう。到着して1時間後には、凍った網走湖上で行われている「あったかばしり」というイベントの送迎バスが出発するというので、すぐに夕食場所である会場に向かった。夕食内容は安いツアーなので素材については文句は言えないが、もう少し愛情が感じられるものだとポイント高かったです。 夕食
 事前に「あったかあばしり」について調べてみると、ファミリー向けの内容かなと思い、あまり期待していなかったが、会場に近づいてくるにしたがって見えてくる、色鮮やかなイルミネーションが、次第に気分を盛り上げてくれる。会場では色々なイベント、特に乗り物系の体験を行っていて、特に気球にはそそられた。帰りのバスの出発が30分後なので、遊ぶ時間は限られている。会場に付いてすぐに目に入ったのは、暗い夜空に浮かぶ緑色をした熱気球だ。いつかは乗ってみたいと持っていたので、これはチャンスだ、と思い、チケット売り場の人に、「どのくらい時間が掛かりますか?」と尋ねたところ、30分ほど掛かるという事なので、今回は残念だけど諦めるしかなかった。他の乗り物はそんなに時間が掛かりそうも無い。そのなかで、雪上に造られたコースを2週する4輪バギーと、湖上に配置された光のモニュメントを回ってくる、スノーモービルに牽引されるソリに乗った。ちなみにいずれも500円。手ごろな値段だ。その他にも雪の滑り台や、雪上車に乗ってコースを回るものなど、時間があれば体験してみたいものばかりだ。予想外に楽しむ事が出来るイベントだった。

 宿に戻ると風呂に入って寝る時間になっていた。
あったかあばしり



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