■PROJECTOR/DARK TRANQUILLITY
  DARK TARANQUILLITYの4thアルバム。
  IN FLAMESと並んでメロデス界の2大巨頭に数えられるバンドである。
  ウチのサークルの名は、このバンドに因んでます。
  それはいいとして…。

  「地味なアルバムだなぁ…」と初めてアルバムを聴いたときは思った。
  前回レビューしたIN FALMESの新譜は、非常にアグレッシブな曲が多かった。
  それに対して、このアルバムはかなりメロウな曲が目立つ。
  基本的にパワー&スピード全開の曲が好きな俺にとっては
  いささか不満な内容と思わざるを得なかったが…。

  掌をかえすようだが、聴き込んでみるといいね、実は。
  何が良いかと言うと、やはりメロディですな。
  メロデス或いは叙情デスの名に相応しい泣きのメロディが曲の節々で炸裂!!
  4曲目のAUCTIONEDとかのリードとソロなんか、叙情と言うよりは耽美的な感じすらする。
  復活した女性ボーカルのフューチュアもそれに拍車をかけてる。
  耽美デスか…。叙情デスよりもさらに一段と矛盾してるような気がするが(笑)。

  予想していたアルバムとは大きく違ったモノだったけど、コレはコレで良いような気がする。
  デビュー当時から何かとIN FALMESと比較されてた彼らだが、
  (出身も同じイエテボリで、メンバーも互いに入れ替わったりしてれば当然だけど)
  自身の目指す音楽性を見つけたと言ったところか。
  1st、2ndの路線が好きだっただけに寂しい気もするが…。