■POWERPLANT/GAMMA RAY
  カイ・ハンセン率いるGAMMA RAYの通算6作目のフルレンス。
  前作SOMEWHERE OUT IN SPACEでは大幅なメンバーチェンジを行ったにもかかわらず、
  そのアルバムの完成度の高さに「これぞGAMMA RAYの最高傑作!」等と思ってたけど、
  今回もやってくれましたよ。今回も最高傑作です。

  HELLOWEEN脱退後のカイ・ハンセンがソロプロジェクトとして始めたこのGAMMA RAY。
  1stのHEADING FOR TOMMOROWは良かったが、その後の2nd、3rdの方向性には疑問を感じていた。
  しかし、4thLAND OF FREE以降やっと目指すべき方向性を見つけたというか、
  統一された音楽性でありながらもアルバム毎に新しい要素を加えて進歩し続けてる。
  そして、その音楽性こそがかつてHELLOWEEN在籍時にカイがジャーマンメタルという一大ジャンルを築きあげた
  メロディック・スピード・メタルであり、俺自身がHM/HRのなかでも最も好きなジャンルというわけだ。

  そんなわけで、今回もメロディック・スピード・メタルが盛り沢山。
  月並みな感想だが、「捨て曲ナシ!」というのが素直な感想。
  1曲目のANYWHERE IN THE GALAXYから最後のARMAGEDDONまでスキがない。
  7曲目はPET SHOP BOYSのIT'S A SINのカヴァーだがそれすらも完全にアルバムの流れにとけ込んでいる。

  そんな中でのお気に入りの曲はというと、2曲目のRAZORBLADE SIGHと8曲目のHEAVY METAL UNIVERSE。
  RAZORBLADE SIGHは4th収録のMAN ON A MISSIONと雰囲気が似てるかな。
  ソロ途中の変調がイイ味を出してる。HEAVY METAL UNIVERSEは、
  タイトル、歌詞、リフのどれをとってもMANNOWARの香りが漂ってる。
  知らずに聴いたらMANNOWARの曲と間違えるんじゃないかって程。さすがに、ボーカルで判るけど…。

  さぁ、ココで問題は次の来日公演に行くかどうかだな。
  正直、GAMMA RAYのライブは少々飽きてきたんだよなー。特にFUTURE WORLDが。
  ああ、でもそんなこと言いながらも「I WANT OUT、演奏ってくれねーかなー」とか思いつつ、結局は観に行くんでしょうね。