■FOREVER IN TIME/PRAYING MANTIS
  知る人ぞ知る、NWOBHMの数少ない生き残り"PRAYING MANTIS"の新譜です。
  やっぱり脱退してしまったのね、ゲイリー・バーデン(笑)。
  とゆーわけで、新vo.トニー・オホーラを迎えての5thフルレンス。

  良いよ、このアルバム。湿り気たっぷりのマンティス節が炸裂しまくり。
  政則氏の言う通り、"CRY FOR THE NEW WORLD"に肉迫する出来だ。
  だって捨て曲がないモン。
  新vo.のトニー・オホーラがこの出来に貢献してるのは違いない。
  ゲイリー・バーデンはキャラクターは好きなんだけどねぇ。
  まぁ、このメンバーチェンジは大正解だろう。
  ds.もクライヴ・バー(ex.IRON MAIDEN)からブルース・ビスランドに戻ってる。これも妥当かな。 

  特にお気に入りの曲は、3曲目の"BEST YEARS"。
  かのマンティス復活作"PREDATOR IN DISGUISE"のオープニング
  "CAN'T SEE THE ANGELS"を連想させる曲だ。
  もちろん"WASTED YEARS","MAN BEHIND THE MASK"といった、
  いかにもマンティスといった曲も好きだなぁ。
  前作は少々散漫に思える出来だったけど(でも"WELCOME TO THE HOLLYWOOD"
  は名曲だ!) 本作は一点の曇りもない統一感のあるアルバムで、そこが名作"CRY FOR 〜"
  との共通点であり、良いアルバムにしている一番の要因だと思う。

  一つ加えるなら湿り気の効いた曲もいいが、"CHILDREN OF THE EARTH"の様な、
  「如何にもHR/HM!」という曲も欲しかった。
  あの曲でマンティスにハマったもんな。20年前の曲とは思えん。
  今聴いても、イントロで背筋がゾクッとする。