■EXCALIBUR/GRAVE DIGGER
  ドイツの老舗バンドGRAVE DIGGERの新作だが、これが9thになるそうだ。
  というのも、このバンドのアルバムを買うのは実はこれが初めてだったりする。
  以前からコンピやラジオなんかで曲を聴いたことはあったけど、購入するまでには至ってなかった。
  まぁ、聴いたことある曲が「それほどそそられるモノではなかった」というのが理由なのだが…。
  それが何故、本作の購入に踏み切ったかというと…。

  アルバムタイトルから直ぐ連想できるが、本作は「アーサー王と円卓の騎士」
  の物語に基づくコンセプトアルバム。
  いや、そそられますな、こーゆーのは(笑)。
  この「アーサー王と円卓の騎士」をモチーフとした作品は結構あるかと思うが、
  今まで聴いた中で最も印象に残ったのは、アルイエン・アンソニー・ルカッセン(ex-VENGENCE)
  のソロプロジェクト、AYREONだが、本作はそれに匹敵する出来だ!

  AYREONは非常にオペラ的な創りで一大絵巻のような作りのアルバムだったのに対し、
  このアルバムは物語の主要人物各々のテーマ曲を揃えたと言ったところかな。
  つまりは、AYREONの様に緻密ではないけど爽快さを感じるというコト。
  楽曲自体は、疑う余地なしのパワーメタル。けど、コーラスやアレンジがかなり練り込まれてて
  大仰なまでにドラマチックな仕上がりになってる。
  この辺は、テーマがテーマなだけにBLIND GUARDIANを感じさせるなとか思ってたら、
  実はハンズィ・キアシュ(vo,BLIND GUARDIAN)、バックコーラスで参加してました(笑)。
  アルバムのハイライトは、物語でもやはりハイライトとなるモードレッドの反逆、
  そしてアーサー王とモードレッドの最後の戦いを描いた、HMORDRED'S SONG〜
  ITHE FINAL WARだろう。

  つーわけで、これは十字軍遠征をモチーフにした前作KNIGHTS OF THE CROSSも聴くシカ!