10月27日(月)
松谷みよ子「現代民話考(1)」をいまさら読む。「遠野物語」をはじめ、だれそれの娘が河童に魅入られて河童の子を産んだ、という話があちこちにあるが、あれは無脳児のことだと思う。無脳児は出産千件に一件から二件の割合で誕生する(いまは出産前の診断で誕生は減少しているらしい)、わりと奇形としては多いものである。脳がないため頭蓋はへこんで皿のように見え、他の部分が後退しているため口が尖っているように見える。
同じように水頭症はぬらりひょん、ダウン症は座敷童子の伝説を生んだと私は考えているが、それはまた別のところで。
10月25日(土)
みんな! 新日本プロレスの棚橋選手の髪型はリアルFF7のクラウドだぞ! ファイナルファンタジーのファンは刮目せよ!
10月23日(木)
しかし、「日本のトキと中国のトキは遺伝的に同種=だから日本人はトキを絶滅させたわけではない」という論理は、かなり強弁に近いなあ。だいたい、日本と中国のトキが同種で、しかも日本に住んでいたトキは死に絶えたんだから、トキの学名、ニッポニア・ニッポンってのはインチキだろ。チャイニア・チャイナとでもすべきではないか。
10月19日(日)
ゆでたまごの漫画に梶原一騎原作の「タイガーマスク」「ジャイアント台風」「プロレススーパースター列伝」等からの頂きが多いのは有名な話だが、最近では自分自身からもさかんに頂いているらしい。「キン肉マン2世」の最新刊は、おいおいこれ「キン肉マン」の再作画か?と思ってしまいました。ちょっと面白そうなので、きょう買った最新刊の23巻について、いちいち比較してみよう。
・ジェネラルパラストに元ライバルの5人が助けに入るのは「キン肉マン」の悪魔超人篇で助けに入ったテリーマン、ロビンマスク、ブロッケンJr、ウォーズマン、ウルフマンの5人と同じ。ミートがバラバラにされて、それを取り返すのも同じ。超人が「アイドル超人」を名乗るのも同じ。それにしてもバリアフリーマンとイリューヒンが中に入れたのは納得いかない。
・ハンゾウ対ゲッパーランドの試合会場が手の形の岩の上に設置されるのは「キン肉マン2世」1巻の「ヘラクレスの掌」と同じ。
・ゲッパーランドのデザインと試合形式は「キン肉マン」悪魔超人篇のアトランティスとだいたい同じ。その元ネタは「タイガーマスク」でプールデスマッチをやったザ=ピラニアン。水で攻撃するローリングウォーターはアトランティスのスーパーマグナム。血で攻撃するブラッディマリーはアトランティスのセントヘレンズ大噴火。ゲッパーランドが首筋に噛みついたり背中の鰭で攻撃するのは、「タイガーマスク」のザ=ピラニアンと同じ。マイクロゲッパーによる攻撃も、ザ=ピラニアンがプールの底にピラニアを仕込んでタイガーを襲わせたのと同じ。しかし、ふつう、「マウスブリーダー」と言いませんか?
・ハンゾウが首の肉ごとゲッパーランドの噛みつきを引き離したのは、「キン肉マン」悪魔超人篇でミスターカーメンの噛みつきを肩ごと引き離したブロッケンJrと同じ。ハンゾウが襟巻きでチョーク攻撃に走ったのは「キン肉マン」超人タッグ篇でテリーマンがやった「悪魔に勝つには悪魔のファイトしかねえ!」と同じ。ハンゾウが襟巻きをいろいろ変形して攻撃するのは、「キン肉マン」王位争奪篇のサムソン戦で使ったマジック・スクェアと同じ。
・サメの形をしたマイクロゲッパーを擬似餌でおびきよせて捕らえるのは、「キン肉マン」悪魔超人篇でバファローマンのロングホーン引き裂き攻撃を、腕を餌にして捕まえ、「エサにくらいついたな、ヘボザメ」と言ったキン肉マンから、だと思う。
・ハンゾウが海底にスープレックスで叩きつけられたり、最後にマスクだけ浮かび上がるのは、「キン肉マン」悪魔超人篇で、アトランティスに負けたロビンがやられていた。
・ハンゾウが最後に巨大角で胸板を貫かれるのは、「キン肉マン」悪魔超人篇の最後で、試合に負けたバファローマンがやられた悪魔の制裁と同じ。
・イリューヒン対メルトダウンの試合会場が出雲大社とどうの、というのは、「キン肉マン」超人タッグ篇で古墳がどうの、王位争奪篇で城がこうの、というのとだいたい同じだと思う。
・メルトダウンのデザインは「キン肉マン」王位争奪篇に出てきたバイクマンとだいたい同じ。髭面のオッサンっぽいメルトダウンがいい年をして「ブローン、ブロブロローン」などと言うのは、田中圭一「昆虫物語ピースケの冒険」で「ポヨヨーン」と言っていた昆虫大魔王(カタツムリ)から……なわきゃない。
・ミートの右腕を吊り下げて、マットの振動で危機に瀕するのは、「キン肉マン」王位争奪篇で予言書を運命の糸で吊り下げたのと同じ。
ほとんどは頂きとかパクリというより、オマージュに近いとは思うんですがね。しかし、自分をオマージュするというのも、なかなかの神経だ。
10月18日(土)
話題沸騰の日本シリーズと、そこそこ盛り上がっているメジャーリーグポストシーズンと、地道に進んでいるサッカーにはさまれて、ひっそりと始まっているラグビーのワールドカップです。まあ日本が緒戦敗退したのは予定通りです。ワントライ取って30点程度に抑える、という目標を達したことでよしとしましょう。しかしそれよりもなによりも、解せないことがあるのです。
日本代表なのですが、なんかアダムパーカーとか、アンドリューミラーとか、とうてい日本人とは思えない名前があるのです。サッカーの茶番劇のように、亜堕無などと書いてさえいないのです。こいつらは日本選手といっていいのでしょうか。
いや、きっとラグビーは、サッカーと違って地域主義なのだ、実際に住んでいるところがそいつの国なのだ、そうかとも思ったのですが、日本と同じグループのフィジーには、ヤマハやら日野自動車でプレーしている連中がやたらといやがるのです。それだったらこいつら全員日本に呼んだ方が強いぞ。
よくわからないのですが、きっとこういうことでしょう。ラグビーはサッカーのように国籍にこだわるような偏狭なナショナリズムはとらない、だからおまいら、好きな国を選べ。そういう慈愛あふれるポリシーなのでありましょう。いや待て、もしくは、日本なんかオミソだから助っ人の何人かは認めてやるさ、そうでもしないと試合がつまらんからな、ということでしょうか。ううむ、そっちの方がありそう。日本弱いしな。
というわけでいま悩んでいるのは国籍問題ではなく、きょう、日本シリーズ第一戦と、ワールドカップのフランス日本戦、どちらを見るべきか、ということなのです。勝てそうな見込み、という点からいえば井川登板試合なのですが。でもおフランスのラグビーに日本がどこまで通用するか、というのも見たいしなあ。
あなたとわたしの旅の日々は
ジプシーのように陽気に過ごして
酒を飲んだり肉を食ったり
やがてジプシーは牢獄に囚われ
歌も踊りも奪われた
そして祭りのとある日に
老いたジプシーは刑場に
劣等民族の烙印を押されて
いとも簡単に”処理”された
検死に駆けつけた背の高い紳士は
みごとな髭をなでつけながら
「ほんに、こいつは穀潰し
涙こぼすしかすることがなかった」
10月17日(金)
さっきからスポーツ関連サイト見続けているよ……。気になって眠れん……。
コーチもほとんど辞めるらしい……。田淵、島野は確定。達川、西本も退団濃厚。佐藤、オマリー、木戸、山口、水谷も流動的。
つーわけで来年は、岡田監督、和田ヘッドコーチ、広沢バッティングコーチ、葛西ピッチングコーチ、島田バッテリーコーチ、斎藤秀内野守備走塁コーチというところだろうか……地味だ、地味すぎる……。バースでも呼ぶか……。
それより来年のオールスター、岡田監督、堀内・落合コーチか……よりによって一軍の采配ふるったことのない奴ばっかり……。ひとりは嫌われ者、ひとりは自分勝手、ひとりはオカマを女と思ったくらい騙されやすい奴……。
10月16日(木)
愚痴くらい言わせてください……。
星野監督辞任……_| ̄|○
神よ、次はこの私にどんな試練をお与えになるのですか……。
10月15日(水)
というわけで懊悩やら愚痴やら不平やら不満やら文句やらが多すぎて雑文界隈から追放された下条です。こうなったら駄文界隈を設立するしかあるまい。えーんえん、もう雑文の友にも登録できないよぉ(嘘泣き)。駄文の友でも作るか(嘘表明)。
徳田さん、いまさらなにを言っているんですか(掲示板参照)。あたりまえのことじゃないですか。まだ修業が足りないな。マジな話、サイトは自己満足以外のなにものでもありません。サイトの方向性を絞った方が閲覧者が増えるのはわかっていましたが、そうすれば一年以内に自分が飽きることもわかっていましたので、あえて無方向サイトにしました。懊悩やら愚痴やらを撤廃すれば雑文サイトにステータスアップすることも知っていましたが、そういうストイックなことをしたら自分がつまんなくなるからしませんでした。その結果、この痛快読み飛ばし感情垂れ流しサイトがある、と。
歳三さんとこの掲示板のアイス牛男爵の書き込みはとてもかっこよかった。オレもあんな漢になりたいぜ。で、いつになったら雑文更新するんですか?
10月13日(月)
まだサイトもそのまんまだし、ひょっとしたらあんまり情報出てないのかな、とも思いますが、べつに筒井順慶でもないし書いてもかまわないよね。死んだのはしゃあさんです。私と一緒にバンコクに行った勇気ある妙齢女性です。八日に死んだそうです。心不全だそうです。その前日まで、サイト更新してたよなあ。風邪だということですが、それで心臓をいためたのでしょうか。死ぬ前の日にも、私の掲示板に書き込みしてたじゃないか。生きてたら、チキン南蛮なんていくらでも食わせてやるって。西崎さんと三人でプーケットに行こうって言ってたじゃないか。なんでこの三人なのかわからないけど。
なんか2ちゃんねるプロレス板では、「佐々木健介の法則」というのがあって、WJ所属のレスラー佐々木健介が絡むとみな不幸になる、という法則があるそうです。ひょっとしたら、私も「もうひとつのWJ」なんて書いたものだから、健介に呪われて、親しい人を奪われてしまったのでしょうか。だとしたら納得行かない。殺すならオレを殺せ。ヴァー。
ごめんなさい死人を、しかも親しい人の死をネタにするなんて最低ですね。そうです私は人非人です。ブラックユーモアってのはここまでやらねばならんのだ、娘よ。お父さん、そんな笑えないのはただのブラックよ。こんな私に愛想を尽かした人、絶交宣言受付中です。ただしスパムメールは不可。「おまえが死ねばよかったのに」という煽りは可。
きょうお通夜に行って、なんとなく実感がわいてきました。
あなたが死んだということが。
って、実感わくの遅すぎですね。阪神優勝もまだ実感がわかないのだから、しょうがないか。中年性遅感症。
きょうは豪雨の涙雨かと思いましたが、あなたのご加護か夕方には晴れ、いっちょうらの喪服を濡らさずにすみました。えらいぞしゃあさん。
あなたは背広姿の私がどういうわけだか気に入っていたから、きっと今日の見事な喪服姿には萌えるでしょう。ぜひ見せたかった。見ろよ。見て見て見て。それじゃ露出狂。
お通夜に行ってはじめて気づいたことは、これまで何回も通夜経験があったのに、客としてお通夜をするのは初めてだったということ。そう、いままでは上司のお父さんとかのお通夜に下っ端として駆りだされて寒い中案内や受付したり(また年寄りに限って寒いときに死ぬんだ)、親族末席に固まっていたりで、お客様として呼ばれたことがないのです。したがってお悔やみの言い方も焼香の手順もぜんぜん知らない。ええと、焼香のときは「くわっ」と叫びながら位牌にお香を投げつければいいのかな。それ織田信長。けっきょく、前の人のするまんまに真似して誤魔化しました。落語の茶席だねこりゃ。
しゃあさんの遺影はなんだか宝塚女優のプロマイドのようでした。昔の痩せていたコスプレ時代の写真らしいです。なんだか気持ちがなごんできて、これなら大丈夫かな、と焼香しようとすると、投げつけるの防止のためか位牌はなく、代わりに最近のスナップ写真、私がよく見ていたしゃあさんの写真が飾ってあって泣けました。こんなのずるいや。
人間、泣くのを我慢するときは、すごく怒った顔になることを発見しました。カメラマンが写真を撮っていましたが、たぶん私の顔は般若のようになっているでしょう。
「そのあと出される料理は、礼儀としてひと箸だけでもつけましょう」とお通夜入門のサイトに書いていたので、ビール一杯と浅漬けをかじって出ようと思ったのですが、あんまりお寿司が美味しそうなので、つい食べちゃいました。ボタンエビ、おいしゅうございました。最近は葬式も結婚式と同じく、料理でお寺を選ぶ時代になったのかしら。
人非人なので、身勝手な理由でひとの死を悼んでいます。プロレスを見ては、「ああ、このうんちくをしゃあさんに語ることはもうできないんだ」と思って泣き、北朝鮮報道を見ては、「ああ、これをネタにしゃあさんと語り合うことはもうできないんだ」と泣いています。てゆーか、プロレスや北朝鮮を見て泣くなよ。せめて阪神優勝特番にしなさい。
こんな私ですがけっこう元気です。美作の百姓と壱岐の漁師の血を引いていますから、しぶといです。酒も飲んでいますしエロサイトも巡回してます。きのうはお好み焼きを作りました。私はタネにかつおだしを混ぜるのが好きです。ソースやマヨネーズをかけなくてもお好み焼き本体に味が出るし、カツオブシは口の中がもしゃもしゃしてあまり好きじゃないのですよね。あと、天かすはたっぷり入れ、油を多めに入れて揚げるように焼くのが好みです。だれがてめえのお好み焼き談義を聞きてえんだよ。
こんど、チキン南蛮を作るね。水切りも味のアクセントもちゃんとする。蜂蜜だって使うよ。きっとおいしく作るよ。食べろよ。食え。
いまはレモン酒を飲んでいます。あなたがおいしいと誉めてくれた果実酒です。漬けたのは母親ですが。私が漬けたドリアン酒を飲むのは拒否しましたね。おいしいのに。一生恨みます。っていってももう死んでるか。
とりあえずレモン酒を今日中に飲み干します。でないと我慢できません。
10月11日(土)
ごめんなさい。前言撤回します。なにか書いていないと気持ちが収まりません。これから自分勝手なことを書きます。いままでに書いたこともそうでしたが。
あなたが死んだと聞いたのは、井川が二十勝を決めたころでした。
涙っていうのは、気持ちが整理できてから出るものなのですね。あなたが死んだと聞いてから四時間後、はじめて泣きました。
冷静になるのが怖くて、あれからずっと酒を呑んでいます。嘘です。ただのアル中だからです。手が震えています。
考えたりするのが怖くて、ずっとテレビを見ています。ちょうど、ラグビーのワールドカップも始まりました。プロレスもやっています。でも、いい試合を見ると、これを一緒に見たかったな、と、つい思ってしまいます。
あした、香典袋を買いに行かなければ。金をおろしに行かなければ。そして酒を買いにいかなければ。酒がなければ生きていけません。あなたより酒のほうが大事なのです。
太宰が死んだとき坂口安吾が書いたように、これが嘘でネタだったらいいのにな、と思います。壮大なネタでいいじゃないか。騙された私が馬鹿でいいじゃないか。それでいいじゃないか。
ほんとうに心不全なのですか。
コンビニで酒を仕入れて、まだ酔っています。
この酔いが醒めたら、ぜんぶ嘘だったことになればいいのになあ。
10月10日(金)
「宇宙戦艦ヤマト3」を見る。
なんだかなあ、キン肉マンがツッコミを入れたくなる良質なトンデモとしたら、ヤマトはツッコミを入れるのも空しい悪質トンデモという感じだなあ。なにしろ、「絶対平和、たとえ殺されても戦いはしない」と主張する宗教が、信者に特攻させるんだもんなあ。まるで大川某や池田某がやってる宗教のような破綻っぷりだ。
ごめんなさい。私事でしばらくお休みします。
10月9日(木)
酔ってスーパーに行くのは禁物です。
きのう、ちょっと帰りがけにひっかけただけなのに。
スーパーは閉店間際でお総菜ものが百円引きやら半額やら。私の貧乏性の血が騒ぐ。で、酔っているから、買い物のバランスとか気にしてない。そして、酔っているから気が大きい(三百円そこそこのものを数品買うのが気が大きいかどうかはおいといて)。
朝、冷蔵庫にあるのは、揚げアメリカンドッグ、串カツ、一口カツ、トリカラ、天カス。
おまえらそんなに揚げ物好きか。そんなに肉好きか。小一時間問いつめたい。
きょうの朝ご飯はアメリカンドッグ。夜は一口カツ丼。あしたの朝はアメリカンドッグの残り。あしたの夜は串カツと一口カツの残り。あさっての朝はたぬきそば。昼はトリカラのマヨネーズ和え。
華麗なるあげもの生活。
10月7日(火)
今日の豆知識。
「肉のロースという部位の名称は、日本で作られた言葉で、ローストビーフに最適だから名づけられた」へぇ。
10月6日(月)
司馬遼太郎は週刊朝日の連載「街道をゆく」であんなにいろんなところをめぐり、果てはアイルランドやバスク地方まで行っている。もちろん日本全国行っていないところはないだろう、とてっきり思っていたのだが、じつは行っていない県がいくつかあるのだという。
司馬遼太郎に行く価値がないと判断されたかわいそうな県は、茨城、栃木、群馬、千葉、埼玉、静岡、宮崎の六つ。このうち宮崎は、「翔ぶが如く」など薩摩をあつかった小説で、オマケのようにしてちょこっとだけ登場する。静岡は、「箱根の坂」で北条早雲が壮年期をすごしたところとして描かれている。群馬県は、「北斗の人」で千葉周作が武者修行をする地でもあり、また司馬遼太郎自身が戦争中に戦車隊少尉として前橋に駐屯していたこともある。ほんとうに接点がまったくないのは、どうやら関東四県だけだったらしい。
困ったことに私は、地理歴史に関しては、司馬遼太郎にかなり依存しているので、彼が書いていない地については、どうにもイメージがわきかねるのだ。でもまあ、そんな情けない四県のひとつ埼玉に住むようになって、いまさらながら自分の地図を作ろうとしているわけではあるが。
まだ、茨城=カッパとアンコウ、栃木=餃子、千葉=ハマグリとイワシとつげ義春、埼玉=クレヨンしんちゃんとドクター秩父山、という幼稚なレベルだけど。
10月4日(土)
みやちょさんの「月刊駄洒落技術」創刊に便乗して。
「月刊駄洒落技術 阪神タイガース優勝おめでとう特大号」
特集:スポーツ新聞にみる駄洒落の美学
・無礼ザー解任 阪神お家芸の虎ブル
・トラの子の1点!守りぬいたよクマさん
・打〜てんのトラさん さすらいの最下位ひとり旅(ロード)
・源五郎丸 ”座礁” 航路が見えず
・タテジマに決別 ワイは”ブチ”や
・ウサギに勝った! 亀山魅せた!
・球場に来るのが遅いカメ山 オマエが眠ってどないすんねん!
・カツノリに喝! 伊原コーチ”ケツ”飛ばした
・ノムさん南無三 新庄の変で選手がお乱
・金本喧嘩せず ”円万”移籍
10月3日(金)
たのむから、WJスレにまで「ペペロンチーノの作り方」を貼らないでください。WJだけは勘弁してください。
ケーブルテレビでメキシコのルチャリブレ団体、AAAの試合を見る。むかし、匿名雑文祭で椎名優希さんのパクリをやらせてもらったとき、著者近影に使ったレスラー、グロンダが長期欠場からの復帰戦だそうで、その奇遇に驚く。
試合は、そのグロンダ(マッチョ鬼仮面)、ラ・パルカ(キン骨マン)、リスマルク(初代タイガーとも戦ったベテラン青い仮面)、オクタゴン(人生パクリ)対、ジェイソン(ホッケーマスク)、レザーフェイス(チェーンソー)、シベルネティコ(片目仮面?)、ゲファー(恐怖仮面)の八人タッグマッチ。
オクタゴンが新崎人生の拝み渡りをパクっていたのは笑えたが、それよりも驚いたのはゲファーだ。角のついた骸骨の、マスクというより兜に近いいでたち。肩にはアメフトのプロテクターにトゲトゲのついたような防具。あれは試合になると脱ぐんだろうなと思っていたら、なんとそのまま試合を始めやがった。なんというか、新日本プロレスに出ていた頃のビッグバン・ベイダー、あの甲冑をかぶったまま試合しているようなもんだ。すごいぞ。
もっとも、やはり動きは不自由だったらしく、あっさりグロンダに負けてしまったが。
「キン肉マン2世」(ゆでたまご:集英社コミックス)21、22巻を読む。あらためて痛感するが、これはツッコミどころをあえて作ることによって読者を引き込む芸だな。たしかロビンマスクは、ウォーズマンがパロスペシャルを使うところを見込んで弟子にしたのだから、パロスペシャルはウォーズマンのオリジナル技だろうとか、イリューヒンは悪しき心もなにもないただのロシア正義超人だろうとか、いろいろ大小ツッコミどころ満載なのだが、もしツッコミどころがなかったら、もっと早くに飽きていたよな、この漫画。ツッコミどころを敢えて作り、そこを攻めさせて受け身を取る、というのは、まさしくプロレスそのものだ。
10月1日(水)
生春巻きを作る。レースの春巻きは繊細で巻きにくい。ぐちゃぐちゃの惨状型春巻きになる。これをきっちり巻いて、しかも揚げられるベトナムの主婦はやはり偉大だ。四本巻いていやになり、残りの具は雑炊に放り込んだ。
ビル・プロンジーニ「幻影」(講談社文庫)を読む。名無しの探偵シリーズの日本語訳最新作。昔のこのシリーズは真犯人が決まって自殺するか気が狂うかしており、そこが好きだった。