くだらな日記(2003年1月)


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1月27日(月)
 なんかもうここまで来ると、「ヘルブレスをやったことのない人」という稀少なステータスを守りたいような。<てゆうか早くドラクォ終わらせなさい<終わんないんだよぉ<やる気の問題です<ブレスを吐くと、すぐ龍のパーセンテージがリミットオーバーするんだよう。ブレス吐かないと勝てない相手ばっかりだし<あなた、ゲームに向いてませんね<我ながらそう思います<妄想の方が楽しいし<それそれ


1月24日(金)
 「池田小遺族、怒りの訴え」という見出しを見て、ついうっかり「池田小貴族、怒りの訴え」と脳内変換されてしまいました。池田貴族がいまさら何を訴えるのでしょうか。ひょっとしてガン治療の際の医療過誤を、イタコを通じて訴えかけたのでしょうか。それにしても小ってなんだ。プチ貴族か。男爵とか。あるいはプチ池田か。石橋とか。それともプチガン。胃潰瘍とか。はたまたプチ怒りプチ訴え。ちょっと腹立たしくなってみましたとかぐちぐち呟いてみましたとか。それともプチ殺害。小さい奴を殺してみましたとか。それじゃ変換元やん。


1月23日(木)
 なんかあんきもが三百円と安かったので買ってみる。
 やすいキモとか白子は、たいがい古いので臭い。というわけで、臭味を抜くために、粗塩をすりこみ、日本酒を振りかけ、一時間経ってから洗い、さらに塩と酒を振りかけ、ショウガのスライスをパックのようにぺたぺた貼って、そこで一時間蒸して徹底的に脂とか老廃物とかを除去する。
 それで蒸しあがったあんきもをスライスし、もみじおろしとぽん酢醤油でいただく。前処理が完璧だったためか、臭味はない。古いアンキモ特有の、ガソリン臭いような臭いもない。まあまあか。ちょっと塩辛いけど。塩を洗い流すべきだったか。


1月21日(火)
 さよなら 僕の美少女よ
 きりきり舞いの美少女よ
 いつまでも いつまでも
 ひもつきの女でいてくれよ

 しかし朝日新聞も、ラエリアンムーブメントみたいな団体の発表をいちいち記事にするなよ。あそこ、オウムやライフスペースとどっこいどっこいのトンデモ宗教団体だぞ。ラエリアンの発表を記事にするなら、同レベルの団体の発表もちゃんと発表してやらないと不公平だ。「尊師、空中浮遊に成功と発表」「ミイラの復活に成功したと発表」「永久機関でみるみるやせると発表」「ラピスラズリの発するシータ波とマイナスイオンで末期ガンが彼女をゲットと発表」などなど。これで新聞紙面がパンクしたらそれは朝日新聞の責任だ。

 「ハリーポッターとボブサップ最後の聖戦」という映画を作れば、まちがいなくヒットすると思う今日このごろ。


1月20日(月)
 貴乃花引退か。しょうがないなあ。
 相撲協会のご厚意で、これ以上ないというくらいおいしいカードを組んでもらったんだもんなあ。下位の力士、しかも軽量、そのうえ故障持ちで負け越し、という相手。はっきりいって、こいつに負けたら幕内で勝てる相手はいないぞ、というくらいおいしい相手だ。それになすすべもなく負けた。ということで、しょうがないよなあ。
 どうでしょうプロレスなんて。プロレス界にはうるさい親方やナベツネはいませんよ。自分の意志で勝手に団体を移れるし、自分の器量でファイトマネーはなんとでもなるし、キチガイじみた声援を送るクソババアは……いるか。


1月19日(日)
 昨日からげしげしと謎の作業。こんなに根をつめてやったのって久しぶりだ。

 ラグビー社会人選手権は東芝府中がリコーに辛勝してめでたく決勝戦進出。しかしミスが多い。あんなんだったら決勝戦でサントリーに惨敗しそう。

 相撲協会が貴乃花にむりやり勝たせようとしているのは嫌だけど、親方の制止をふりきって再出場したことは好きなんだよね。「引退勧告だとか総見がどうだとか、相撲もしたことがないジジイども(ババアもいるけど)が横からゴジャゴジャ抜かすんじゃねえ! 自分の進退くらい自分で決めるわ!」ってのは、相撲界はともかく一般的にはごく当然のことだと思うし。朝青龍も、「品格に欠ける」などと言われて素直にヘイコラせず、「これがオレの相撲だ! さっきまで闘った相手に笑顔なんか見せられるか!」と言い返してやればいいのに。


1月17日(金)
「小泉総理、また靖国神社に参拝したんだってね。初詣はもう遅すぎるのに」
「あんたがその話もちだすタイミングも遅すぎるよ」
「また抗議やら反対やらが渦巻いてるね」
「マヌケな擁護意見もあるみたいだけど」
「小泉、どうも確信犯的にやってるみたいだ」
「どうせなら問題にならないように行けばいいのに」
「そんな方法あるの?」
「靖国参拝というから問題になる。靖国見物といえば、どこからも文句が来ないだろう」
「右翼から抗議が来ると思うけどな」

 石丸元章「平壌ハイ」(文春文庫)を読む。私が「投稿写真」を愛読していたころ常連のライターで、そのあとヤク中になって死んだという噂を聞いていた。健在でなにより。ヤク中らしいけど。
 北朝鮮の観光ツアーに参加したレポートではあるが、役に立つ部分や情報量はあまりない。同じツアーなら宮塚利雄「北朝鮮ツアー報告」(小学館文庫)のほうが研究者だけに情報量は多い。しかしこの本は、本人を含むツアー客やガイドたちのばかばかしい言動など、むしろ役に立たない部分、くだらない部分が楽しい。
 北朝鮮といえば情報統制や洗脳や拉致やスパイ活動などのばかばかしい言動を真面目に憂えたり笑ったりする本がほとんどで、この本でもそのへんを笑ってはいるのだが、著者は笑っている日本人もばかばかしい言動では北朝鮮と同等であることをいたるところで強調していて、そのへんの相対化がすがすがしい。いやホント、日本マスコミの拉致騒動は北朝鮮どころじゃない情報統制と洗脳に満ち満ちているし、小泉の靖国参拝は金正日のご指導以上の茶番劇だし、小泉と金は約束を果たさない点と聞く耳を持たない点では同レベルだし。馬鹿さ加減ではアメリカのブッシュがこの両者を上回ってはいるが。
 北朝鮮を笑い飛ばすことも怒ることも真面目に憂えることも、すべて「解決になっていない」という点では等価だ、と著者の相対化はますます冴える。結局この本も、真面目に見えるルポルタージュも、「見たがっていたものを見つけて満足するだけ」という点では同じなのだ。沢田教一はベトナムに行って残酷な場面を見れば喜ぶし、本多勝一はカンボジアで虐殺の証拠を見れば喜ぶし、田口ランディはバリ島でアタシ色のものを見れば喜ぶし、石丸元章は北朝鮮でインチキくさいものを見れば喜ぶし、私はバンコクでいいかげんなものを見れば喜ぶ。みんな、見たいものを現地で確認するだけ。
 ま、こういうことを書くのもあらずもがなだな。こういう本は真面目に論じたりせず、「わはは」などと笑い飛ばして読み飛ばすのが礼儀ではないかと思う。ときどき作者が、お笑いに徹することができずに感傷に走っているところも含めて、笑い飛ばせ。
 と、書いてから解説を読んだら、重松清がほとんど同じことを書いていてビックリ。私と同レベルではあまり誉められた話じゃないぞ。と笑い飛ばす。


1月16日(木)
 ううむ、また風邪をひいて数日間ふせっておりました。駄文を書くと風邪をひくことが多いのは気のせいでしょうか。風邪の前駆症状である微熱がちょうどいい精神高揚状態をもたらすのかもしれません。結核の人が文学を書くことが多いのと、同じ理由かも。

 そんなわけでようやく回復し、なんかうまいもんでも食うかと市場へ行くと、イカが目につきました。スミイカとヤリイカ。一尾ずつ(単位は尾でいいのかな)買い、身は刺身に、足はニンニク炒めに、と計画は完璧です。
 その完璧な計画が崩れたのはその半時間後です。帰宅し、まずイカをさばく。スミイカを買うのは初めてだけど、甲が立派なのね。どちらも皮がむきやすく、新鮮なことを物語っておりました。その新鮮さが、まさか仇になろうとは。
 そして皮を剥いだ身は細長く切ってイカソーメンに。足はニンニク、唐辛子とともにオリーブオイルで炒めます。このとき、スミイカの内臓が、あまりにも白く艶やかなので、つい一緒に炒める気になってしまったのでありました。
フライパンを火にかけ、オリーブオイルを注ぎ、熱くなったらニンニクと唐辛子のみじん切りを投入。油に香りが移ったら、イカの投入です。しばらく炒める。ああオリーブとニンニクの香りがいりまじって、いい感じ。
 異常に気づいたのはそれからすぐでした。なんか細長い糸のようなものが入り混じってきているのです。こんなもん入れた覚えがないぞ。真相を突き止めようと、フライパンの中をしばらく観察していた私は、身体中の毛が総毛立ったのです。
 その原因はイカの足とともに投入した白い艶やかな内臓でした。内臓から、熱で苦しくなったのかアニーさんがわらわらと避難をはじめ、それがフライパンで炒められていたのです。わらわらわらわらわらわら、無数というのは大げさですが、まさに内臓の中に充満しているアニーさんは、ごくざっと数万匹はおりましたでしょう。私の企画した「イカの足ピリ辛ガーリック炒め」は、あえなく「イカの足とアニーさんたっぷりの内臓ピリ辛ガーリック炒め瀕死のアニーさんあえ」になってしまったのでありました。
 いくらイカモノ食いの私だとて、いくら熱で死んでるから大丈夫だとて、アニーさんあえは食いたくありません。だいいち、あんだけいたら、一匹くらい特異体質で熱に耐えて生きてるのがいても不思議ではありません。せっかくのガーリック炒めも、食わぬままゴミバコに捨ててしまいました。
 え、刺身のほうですか? もちろん食いましたよ。「よく洗ったよく洗った内臓は混じってない」と呪文をとなえながら。だって刺身も捨てたら、晩飯抜きになってしまいますもの。
 イカソーメンをすすっていると、だんだん巨大化したアニーさんを食しているかのような錯覚に襲われますが、きっと気のせいです。ヤリイカはねっとりしてほのかに甘く、スミイカは身が厚くこりこりとしているのに柔らか。おいしかったってばっ。まだ腹は痛くないし。


1月12日(日)
 のんべんだらりと駅伝→ラグビー→ジャンプ→パンクラス→相撲を観戦。スポーツ漬けの一日といえばとても健康的に聞こえる。酒浸りでもあるけど。
 そういえば相撲中継で「隆乃若、長崎県出身の関脇は力道山、佐田の山に続き三人目です」などとアナウンサーが言っていた。いつから力道山は長崎出身ということになったんだろう。大相撲の閉鎖性をあらためて感じた一瞬。
 しかし昨年後半からスポーツ界というか、テレビ界はボブサップ様々ですな。ラグビーフォーラムですら、「ラグビー人気拡大のためにボブサップを呼ぼう」と言っていたくらい。いま、ボブサップを呼んで会場超満員、視聴率10%いかなかった興行は大失敗と言われているくらいだし。しかし、ボブサップ景気が冷えたあとが怖ろしいよ。


1月11日(土)
 ランディ・バース、八票差で野球殿堂に落選。うみゅう。

 このところイノベーションという言葉に接することが多い。要するに、新しい技術なり知識なりで新しいものを産みだす、という意味らしい。
 この概念を提唱したのはシュンペーターというえらい経済学者だそうで、勉強のためにその人のことを書いた本でも読んでみようかと本屋に出かけたのだが。肝心のその人の名前を忘れてしまい、レジのおねいさんに聞いてしまったのは、
「ハンペータの本、ありませんか?」
 月さま、雨が……。
 それにしても入門書を読んだりネットで関連事項を検索しているうち、悪い癖で、そのへんの本やらネットのページやらをかき集めて、雑学をこき混ぜて、いっちょサラリーマン騙しのインチキ本をでっち上げてやろうかという気がむくむくと。ほら、よくビジネス書の棚にいっぱい並んでいる、「三十分でわかるナントカ」「図解よくわかるカントカ」のたぐいの本ですよ。イノベーションはいま流行らしいから、「歴史に学ぶイノベーション」とか、「悪の組織にみるイノベーションの失敗」とか、「生物進化とイノベーション」とか出すと、けっこう騙されて買う人が多いんではないかと。どこかに、そういう話をもちかけてくれる編集者か、原稿を読んでくれる編集者はいないかなあ。

 ラグビーの大学選手権を途中まで見る。いつも大学の試合は開始後二十分くらいで見るのをやめてしまうんだよな。早稲田が強いのはわかるけど、なんか審判の早稲田びいきが露骨で、見ていて嫌になってくるんだよな。早稲田の反則は見逃して、相手の反則はびしびし取るレフェリーってのは、なんか早稲田に利害関係でもあるのか?
 その点、高校は下手だがそのぶんわかりやすいし、社会人は公平にやっていて面白い。大学よりかなりレベルが高いし。外国のラグビーはさらにレベルが高くて格闘性充分でもっと面白い。
 しかしJスカイのラグビーのCMはなんとかならんか。昔の日活ロマンポルノのような貧乏くさい舞台で、貧相な女が額からチョウチンアンコウのようにラグビーボールをぶらさげて生活する。見ていてせつなくなるような映像だ。それもこれも額のラグビーアンコウのせいだ、たぶん。あれが視界を遮るから、顔も貧相になるし目つきも悪くなる。


1月9日(木)
 K−1の総帥石井館長、脱税で起訴される。
 プロレスの棚橋選手、女との痴話喧嘩のすえ女に刺される。ついでにいうと全日本プロレスには不渡り倒産の噂が絶えず、新日本プロレスには選手離脱の噂が絶えない。ノアはどうしているのか噂さえ聞かない。
 PRIDEの森下社長、女との痴話喧嘩のすえ自殺。
 ううむ、昨年末からこっち、ショー格闘技系団体は呪われているかのような有様となっておりますな。くわばらくわばら。

 指輪ついでに。
 ロードオブザリング2を見て、ストーリーなどわからぬままに気になったのは、どうも人種差別というか白人至上主義がまぎれこんでいるような感じがしたこと。
 まあ「ジャングルブック」のキプリングが狭量な白人至上主義者だったこともあり、ファンタジーにはあたりまえのことかもしれませんが。
 たとえばあの宮沢E.T.(ゴクリですか?)が、宮沢と言われるように、皺の多い黄色人種に酷似した顔であり、なおかつ有色の肌、しかもフンドシのようなものを穿いて、植民地時代の上海の苦力に酷似していることとか。
 悪役のオークが、明らかに黒人の風貌をイメージした造型だったこととか。
 人間種族がなぜか白人ばっかりだとか。エルフの種族は背が高くブロンドで気位が高く、明らかにヒトラーお好みの北方優秀民族をイメージしていることとか。
 私がエルフ嫌いなのは、ゲームで使えねえクソキャラであることに加えて、逆に北方優秀民族コンプレックスがあるのかもしれない。その白い肌が、その長身が、そのブロンドの髪が、その蒼い目が、その気位がけったくそ悪い。消えろクズども。てな感じか。
 しかしあの馬面女と親父(兄?)のスポックもどきは、その理論では説明できない。あいつらだけは似非中国人。ひょっとして、劣等エルフだからあのまがまがしき塔に幽閉されているとか。

 さらに映画の字幕では、原作(厳密に言うと原作ではない。日本語訳本)との固有名詞の違いが問題になっているようですね。
 たとえばアラゴルンという人物のあだな。原作ではstriderとなっているのを、日本語訳では「馳夫」と訳し、映画では「韋駄天」としている。これについて、「いままで慣れ親しんだ本の表記に従ってほしい」「いや、もともと訳に無理があるから、新しく訳すのも正解では?」「韋駄天は神の名前だから、原作にある蔑称のニュアンスがない」「そんなら、さすらいのアラゴルンではどうか?」「それもかっこよすぎる」「かっ飛びアラゴルンは?」「いまいち」「ズボンのアラゴルンは?」「明らかな誤訳だ」「いっそ、名前も翻案してしまって、うろつき荒兵衛とかどうだ?」など百家争鳴。
 どうでしょう、ここはかっこよすぎもせず、しかも親しみ深く、子供にもアピールする名前ということで、「とっとこアラゴルン」というのは?


1月8日(水)
 著作権侵害についてちょっと検索していたら、「映画のストーリーを語るのも著作権侵害」という話が出てきて冷や汗たらたら。しかも、まちがったストーリーを語って興行成績に打撃を与えるのは名誉毀損にあたるそうだ。さらに冷や汗たらたら。
 あ、あのページは、あ、あくまで、私の脳内ロードオブザリングですから、ね。
 さらにロードオブザリングで検索していると、戸田奈津子の珍妙字幕というページが発見できて、いやぁ笑った。原作を愛する人はそれどころじゃないかもだぜ。


1月4日(土)
 新日ドーム大会、結果を知ったら見る気をなくしちゃったよ。はぁぁぁ。サスケ見るからいいけど。


1月1日(水)
 カレー教徒でもないのになぜか二年越しでカレーを煮込んで食べています。蕎麦を食おうかと思ったのですがなぜか値段が高いので買うのを断念しました。縁起モンかいあれは。せめて雑煮でも作ろうとしたのですがなぜか汁にキムチを入れてしまいました。どこの国の人なんでしょう。
 ところで猪木の番組を見たのですが高山と佐竹はもうかませ犬にすらなっていないと痛感しました。引退する佐竹はいいとしても、高山はものすごい勢いで自分の価値を低めていると思います。真面目に考えればサップとミルコか、サップとシュルトの試合が見たいです。あとブラジリアンの下から関節を決める人でもいい。
 あと紅白を見た人の話では中島みゆきがいつものように歌詞を間違えていたとか。だいじょうぶです沢田研二だってしょっちゅう間違えていましたから。あと中島みゆきは現場に行かないとか応援合戦に出ないとかでワガママだと叩かれていましたがそれでいいと思います。あの人は精神が不安定な人だから現場に行ってもぶすっと引きこもるか逆に浮かれまくってはしゃぎ回るかのどっちかです。どっちにしろ共演者も視聴者も引くこと確実なので、ああいう人は隔離するのが正解だと思います。できれば顔も見せないでくれるといいです。駅伝とラグビーは寝ながら見ていたのでどこが勝ったかわかりませんでした。サッカーはつまらんチームが負けて吉。


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