ヘラクレス白

ラベル

産地:ギリシア、ネメア地方 年代:?
購入:池袋サンシャインシティ・ワールドインポートマート 価格:1000円
購入日:2001年11月21日 飲用日:2001年11月21日
いっしょに食べたもの:ブルゴーニュ風エスカルゴ

 池袋サンシャインシティのワールドインポートマートは、おもちゃからお菓子から服までいろいろな輸入品を扱っていて、けっこう楽しめます。とくに食品の品揃えがいい。缶詰、瓶詰、インスタント食品はほとんど揃うのではないでしょうか。酒もビールから紹興酒からワインからウォッカからあります。実はこのワインも、いっしょに食べたエスカルゴの缶詰も、ここで買いました。
 ギリシャ文字はまるで読めない、ということを考慮して、フランス語と英語で表記してくれているのが心強い。しかしヴァン・ド・ターブル(テーブルワイン)というのはフランスと同じ扱いなのでしょうか。フランスでは最下級に属する格なのですが。
 産地はネメア地方。そう、ヘラクレスの冒険で出てくる「ネメアの獅子」のネメアです。だから名前がヘラクレスだし、ラベルの絵もヘラクレスが獅子を倒しているところなのですな。サヴァティアノ種という、ギリシャではふつうに栽培されているブドウを使っているらしい。
 コルクは細身で柔らかく抜きやすい。色はやや黄金がかった澄んだ色。松ヤニと柑橘系果物の香りがかなりきつい。口に含むと酸味とやや弱めの甘味、そして松ヤニの味がする。酸味もブドウの酸味というより、シトロンのような柑橘系の酸味という感じがする。白としてはかなりきつめなので、今回のようなニンニクとバターのきついエスカルゴのみならず、肉料理にだって合うと思います。
 とはいってもエスカルゴでは失敗しました。同じ大きさの缶詰がふたつ並んでいて、ひとつはフランス産で二千円くらい、ひとつはインドネシア産で五百円くらいだったのです。「フランス製というレッテルに金を払う趣味はないぜ」とばかりに、迷わずインドネシアを買ってしまった。ちなみに殻は千円以上してましたので、当然買いませんでした。だからブルゴーニュ風(殻に詰めずに、エスカルゴを皿に盛る)なのです。ところが肉がだらんとしていて、エスカルゴらしいこりこりしたところがまるでない。あとで調べてみると、東南アジアのエスカルゴはアフリカマイマイが多く、これは肉がだらけていてうまくないらしいです。やはりフランス産は高いだけのことがあったようですな。皆様もお気をつけて。


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