トラハタ時事新報(2001年3月:開幕前)


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3月1日(木)


野村監督・今日のイヤミ
(キャンプの自己採点で)「50点。やり残したことが多い。これをあと一ヶ月の間にやっていって、いかに100点に近づけるか。100点になるなんてありえない。満点になったら面白くない。近づいていくのが大事なんです」(それでも、せめて65点くらいが好き……恋人試験じゃなくて)
(新戦力について)「赤星をとりあえず一番に固定しようかな、と。ショートは沖原に定着させて、セカンドを田中、塩谷、藤本、和田と臨機応変に使おうかな」(ううむ、大丈夫かな、という気がひしひしと……)
(投手陣について)「ベテランの藪、川尻、星野あたりがちょっとペースが遅い。ハンセル、カーライルは開幕に間に合うかどうか……。若手では藤川、福原かな」(カーライルはアテにしたらダメだと思います)
(その直後)「あ、間違えました。藤川じゃない。若手でいいのは、藤田、井川、福原、この三人です」(球児君涙)

やっぱり落ちたか秀太とおさむちゃん(日刊スポーツ)
 先日一軍昇格となった高波、八木、平尾にかわって二軍落ちとなった選手が発表された。やっぱりというか当然というか田中秀太と濱中おさむ。見切りをつけられた酒井と梶原。調整遅れの遠山。中谷との競争に敗れた山田。

わかりやすいなあ、ナベツネのワガママ(夕刊フジ)
 ドラフト改革に続いて、外国人選手の一軍登録枠(現在投手2人、野手2人)を撤廃しようとする動きも出ている。もちろん、火元は読売。韓国の誇るエースを3人もかっさらって、3人とも二軍に置いたりするものだから、韓国ではブーイングの合唱となっているからだ。
 「今の不況の時代、二軍に外国人選手を置くなんてもったいない」などという意見が出たそうだが、だれか置けと頼んだとでもいうのですか。馬鹿ですかあなたは。


3月2日(金)


野村監督・今日のイヤミ
(井川のピッチングに)「素晴らしい内容でした。ああ、選手の気持ちを考えると、本当のことが言えないからつらいよ」(わはは)
(F1セブンの相次ぐ拙攻に)「バントはできない、エンドランすれば前に飛ばない、これじゃ先輩諸氏と一緒やないか」
(ジャイアンツの阿部の印象を聞かれて)「阿部? 覚えてない。まあ無理でしょう。キャッチャーは五年かかる。どうせあそこは、阿部がいようがいまいが強いんだから」(まあ、吉永が捕手になれば、ちょっとは弱くなるかも)

ジャイアンツに惨敗
 3−1という得点差ながら、内容的には惨敗。ほぼ完璧なレギュラーメンバーで挑んだ阪神に対し、読売は高橋、仁志、清水、清原を外した陣容。先発陣の一角を期待された井川は、松井、吉永など抑えねばならぬ左打者に打たれて5イニング2失点。松井は8回にも伊達から本塁打しており、今年もジャイアンツ打線を抑えられないことを証明した。
 攻撃陣は今日もダメダメ。桧山のソロホーマーによる1点のみ。いかにも桧山らしいというか、ランナー置くと打たないんだよな。広沢はランナーがいてもいなくても打たないらしく、3打数3三振。塩谷と平下は仲良く2打数2三振。振りもしないくせに三振するとはこれいかに。
 そして拙攻は続く。3回無死一塁では平尾が送りバント失敗、赤星がエンドラン失敗。6回には、ワンナウト三塁の場面で沖原と塩谷が連続三振。あんたら、何を求められてるのか知ってんのか。

「説教部屋」が完成(日刊スポーツ)
 甲子園球場の改装工事が完成し、監督室も9畳から15畳へ拡張。体面型のソファが備え付けられたことで、「呼び出されたら帰れない」「防音設備もあるらしいぞ」と選手たちは戦々恐々。なぜか福原だけは、「ちょっと覗いたら、鞭が置いてました」とにこにこ。おいおい。


3月3日(土)


野村監督・今日のイヤミ
(平尾のバント失敗に)「平尾がバント下手なのはわかっとる。だからこそ下できっちり練習してきたかと思ったのに」(岡田二軍監督が、そんな選手のご機嫌を損じるようなこと、するわけないじゃないですか。あの人、選手の得意なところを伸ばすと称して、二割六分十五本盗塁なしバント下手右打ちできずサイン読めない、という選手を大量生産してるんですから)
(対戦相手の読売について)「巨人の印象? わからん。公式戦になると出てこない人ばっかりや」(それ相手に負けてるんですからね)

太陽プロ初勝利だが……
 3日の日本ハム戦で先発した藤田太陽は、5回を2安打3失点。失点がすべて四球からはじまるという、やや制球に悩む内容だった。ま、もっとも、5回の小笠原のタイムリーは、「新庄がおったらな……」という当たりでしたが。今年の阪神投手陣は、素人以下の内野守備のみならず、肩弱い、落下点に入るの遅い、連携がないという三重苦の外野守備にも泣かされそうだ。
 しかし藤田の降板直後、松田のタイムリーで4−3と逆転。あとを福原、成本が締め、プロ初勝利を挙げた。
 もっとも今日の試合も、日ハムは両外人抜きの布陣に対し、阪神はベストメンバー。投手にしても、日ハムは立石、正田、関根、中村、高橋と、若手のテスト登板だったのに対し、阪神は藤田、福原、成本と、公式戦でもこれ以上はないというベスト継投。
 攻撃陣は随所に問題が残る。赤星が送りバント失敗、藤本がエンドラン失敗、って、おい、きのうのリプレイかい。きのう3三振の広沢が2安打したかと思えば、きのう大活躍の桧山がノーヒット2三振。九番に下げた沖原が2安打したかと思えば、赤星はまたもノーヒット1三振。続けて好調な選手がいないのだ。
 4回の攻撃も2安打2四球で松田のタイムリーによる1点のみと、効率悪いところも健在。きょうは盗塁もゼロ。「積極的に走る」と言ってたのは、どうなったん?


3月4日(日)


野村監督・今日のイヤミ
(5回の小笠原のセンターオーバータイムリーに)「上坂の守備、上から見とってどやった。グラブあれば取れるやろ。3回に赤星が取ったフライより簡単やろ。執念の差や」(これでセンター争いには決着がつきましたな)
(しかし赤星も)「バントもできんのか。何回、失敗しとんのや、赤星は。初回の桧山さんもそう。ベテランなんだから、ここで何が求められてるか、わかっとるはずやのに。転がす。右に打つ。それができない。野球を感じない」(これでセンターは……あれ、いなくなっちゃった。ともあれ、岡田二軍監督をクビにした方がええんちゃいますか)

やっぱり駄目だぞカーライル:阪神4−8オリックス
 オリックスとのオープン戦で先発したカーライルは2回3分の2を9安打1死球7失点の大乱調。相手の韓国ナンバーワン投手、ク・デソンと比べるのもヤボだが(2回を1安打無失点)……。
 先日バント失敗の赤星、拙守の上坂に代わり、一番センターに座った高波が、2安打1四球1盗塁と活躍したのが、せめてもの救いか。しかしなあ、阪神の盗塁はこれひとつだけ。犠打はゼロ。失策は塩谷と広沢の2つ。チーム打率は通算.266と、昨年の偉業.198に比べればマシとはいうものの、これじゃなあ……。

新庄大リーグ初安打
 3日の対ドジャース戦で1回にタイムリーヒットを放ち、オープン戦2試合目、4打席目での初安打初打点となった。
 そんな新庄のマイブームは、語尾に「夫ちゃん」をつけること。バレンタイン監督から「打てねえんだったらバントでもしやがれ」と居残りバント練習を命じられたが、「バント? そんなの意味なし夫ちゃ〜ん」「セーフティバント? そんなの無理夫ちゃ〜ん」と受け答え。ナニカに対してナニカを表現していた。マネージャーの横川氏によれば、「新庄は技術的には問題ない。いま、悩んでいるのは、野球の技術的なことでない。『……夫ちゃ〜ん』を、夫にするか男にするかで悩んでいるようです」とのこと。相変わらず、ナニカがナニカしている新庄でした。これ、ホントの話なんだよ。


3月6日(火)


野村監督・今日のイヤミ
(オリックスとの試合後)「寒い寒い。球場も寒いが試合も寒い。打てもしないし小技も使えないし走りもしない。手も足も出ない。ペンギン野球や」(みんなそろってバタバタとエラーしたり三振に倒れるところも、ペンギンに似てますな)
(カーライルについて)「心配してない。構想に入ってないから。開幕に間に合わなくてもいい。使えたらもうけもん。代わりの投手? いい投手なんて、来ませんよ。アメリカも人材不足なんだから」(そんな鷹揚に構えてていいのか?)
広沢選手、今日のイヤミ
「負け試合で1本ホームランを打って喜んでる奴がいる。和田とも話したけど、そんなチームはダメになるんだ」(これ、明らかに桧山のことです。ノムさんに取り入ってレギュラーを確保したと噂される桧山の明日はどっちだ)

クルーズ決勝2ラン:阪神2−1西武
 カーライルがダメダメ、ペレスも開幕サードが微妙な情勢の中、ひとり孤軍奮闘するクルーズが3回、帆足から2ランを放ち、逆転。1点のリードを星野、舩木、西川、伊達、成本のリレーで守りきった。
 先発の星野は「50点」と厳しい自己採点ながらも、「星野の遅い球を右に流すのは至難の技」(野村監督談)という、野手を極端に左にずらす”星野シフト”も功を奏し、4回を3安打1失点とまずまずの出来。成本、伊達、西川も1回ずつを無安打に抑え、リリーフ候補として一歩前進。
 しかし攻撃には依然問題が残る。きょうも無盗塁。3回の2点も効率が悪い。先頭打者の高波がショートゴロエラーで出塁したが、上坂がピーゴロ併殺打。2アウトからペレスが四球で出塁、クルーズの本塁打。そのあと広沢も二塁打で続くが、矢野が三振でチェンジ。うまく攻めれば大量得点になるのに、むざむざチャンスを捨てている。他にも、1回、5回、7回と走者を二塁に進めながら凡退と、決定力不足は明らか。帆足、水尾、後藤と、二線級投手相手にこれだからなあ。先が思いやられる。


3月7日(水)


野村監督・今日のイヤミ
(1点差の勝利に)「これが阪神野球や。最少得点を、投手をつないで勝つ。辛いのお。シーズン中やったら、ベンチ裏に救急車を待機させておかんと」(中日の救急車には選手が乗るが、阪神の救急車には監督が乗る)
(星野の投球に)「星野はあんなもんでしょ。コンビネーションの投手だから。捕手が大変」(と、昨年の不振は矢野の責任だと、暗に示唆する)

クルーズただいま打率5割:阪神3−0ロッテ
 クルーズがまた打った。しかも2本。2本目の第4号は阪神も獲得を検討していたという、あの125キロ右腕のアンダースロー渡辺だが、1本目の第3号は、「サンデー晋吾」こと小野から。ううむ、これで一流投手からも打てるというお墨付きがついたわけだ。
 投げては藪、井川、金沢、吉野が完封リレー。金沢、吉野は開幕一軍へとまた前進。そういえば、吉田豊彦と西川って、最近聞かないなあ。どうしたのかなあ。
 打撃はなあ。クルーズの2本がどっちもソロで、チーム9安打で3点だもんなあ。おまけに今日も盗塁ゼロ。F1セブン、これまでの盗塁は3、盗塁死が5。成功率の低さも問題だが、企画数が少な過ぎる。特に赤星、盗塁1に盗塁死2で、どこが俊足やねん。平下も成功ゼロで失敗2はひどすぎ。
 ちなみにこの試合、カツノリがはじめて先発マスク。最後までマスクをかぶり、野村監督も「息子だからというわけじゃないが、配球もよかった」とご満悦で、矢野の首がまた寒くなった。


3月8日(木)


今日の入れ替え
 吉田豊彦投手が一軍昇格。代わって安定感に欠ける伊達投手と、力感のない金沢投手が二軍に降格。今岡選手はサーパス戦で2安打を放つもお呼びがかからず。「ずっといい状態。上からお呼びがかかるのを待っている」(岡田二軍監督)というが、守備とバントは教えているのかい? 岡田、本当に今岡を育てようという気があるのか?
 さらに久万オーナーが高田社長を解任、野崎常務を社長へ昇格させた。「野村体制を完全にバックアップ」とのことで、野村派の野崎起用となったらしい。それより、「ナベツネのスポークスマン」といわれる久万オーナーをなんとかして欲しいなあ。

坪井と的場は開幕絶望(日刊スポーツ)
 二軍の練習に合流し、15日には一軍昇格と言われていた坪井だったが、肘に加え太腿も痛め、ダッシュができない状態。復帰のスケジュールが大幅に遅れることは確実となった。的場も古傷の左膝をまた痛めリタイア。


3月9日(金)


クルーズこけたら皆こけた:阪神1−3ダイエー
 先発の川尻は3回をノーヒットに抑え、初の二年連続二桁勝利という目標(大関武双山と雅山の「大関初の二桁勝利」と同じで、情けない目標だが)へ前進。しかし昇格早々の吉田豊彦が城島と柴原に本塁打を食らい負け投手に。
 クルーズがノーヒットだと攻撃陣はがたがた。決して良からぬ星野、斎藤、岡本を相手に、わずか5安打で10三振。9回に八木の本塁打で完封を免れるのがやっと。ショート固定を噂される沖原が2失策というのも気にかかる。しかも6回には無死一、二塁からダブルプレーを焦って満塁とし、犠牲フライで失点という致命的失策だし。

新庄、開幕ピ〜ンチ!(夕刊フジ)
 メッツの新庄は太腿に張りを訴え、8日のオープン戦を欠場。そして元阪神のタラスコ入団で、外野のポジション争いもますます激化。しかし当の皇子様は危機感まるでなし。報道陣のインタビューには「開幕、ピ〜ンチ!」と笑って答え、「負傷は長引きそうか」という質問にも「なし夫ちゃ〜ん」と新庄ジョークをかましてくれた。そりゃ、読売のメイみたいに「ファッキンジャップ!」と怒鳴るよりはいいけど。
 それにしても、元阪神同士のポジション争いとなり、結局タラスコに負けてマイナー落ち、というオチだったら笑えるんだけど。


3月12日(月)


野村監督・今日のイヤミ
(藤本と平尾の二軍落ちに)「落とすやつはいても、上げるやつがいない」(今岡昇格にもイヤミを忘れぬノムさんでした)
(カーライルの好投に)「球にキレが出てきた。球速は141キロ? まあ148キロ出ても、キレのない奴がウチにもおるし」(と、福原にもイヤミを忘れないノムさんでした)
(和田の二塁守備に)「申し訳ないけどセカンドは厳しいね。みなさんも見ててそう思ったでしょ?」(もうセカンドでは使わないそうです。でも、今岡や秀太よりはマシかも)
(太陽の大爆発に)「配球を間違えたらこうなる、という見本だな。矢野はまるきりバッターを見ていない。弱点を見つけようとか、そういう意欲がまるでない。FAを取得したほどの捕手としては寂しすぎる」(いま、完全に矢野とカツノリが横一線ですな)
(点の取れない試合に)「サッカーみたいな試合やな。ランナーがサードに行ったら、クルーズ以外、みんなスクイズや。広沢でも何でも。それしかないやろ」(そんでスクイズ失敗するんでしょうな)

F1セブン、廃車解体(日刊スポーツ)
 あまりにも打てない、送れない、走れない若手選手に業を煮やし、野村監督はついにF1セブン解体を決意。バントできない平尾と何もできない藤本が二軍落ち。代わって、出戻りの秀太と、ついに今岡が昇格。でも、岡田二軍監督、また右打ちもバントも教えてないんだろうなあ。

3月11日:阪神0−3横浜
 噂のカーライルが先発したが、なぜか4回を4安打2四球で無失点と、無難なところを見せた。球速もこの日は141キロまで出、各球団スコアラーも、「まさかとは思うが、でも阪神だから出てくるかも」と警戒。西川、成本も1回を無安打に抑え結果を出した。
 結果が出ないのが打撃陣。この日も5安打9三振無得点無盗塁といいところまるでなし。赤星がバントでヒットと犠打を決めたのが目立つくらいか。これでチーム打率も.235と、またも「栄光の一割台」に一歩前進。4回と7回の数少ないチャンも、クルーズとカツノリの併殺打で潰す。カツノリはおまけに、6回の3失点の元となるパスボールで一気に株を下げた。しかし矢野も2打数2三振とまるで生彩がなく、正妻争いは混沌。

3月10日:阪神2−12ダイエー
 藤田と山田の新人エース対決だったが、山田が4回を2安打1失点と、クルーズのソロ本塁打1本に抑えたのに対し、藤田は2回3分の1を7安打7失点と大爆発。誕生→輝く→ますます輝く→巨大化→爆発→黒星矮星化と、太陽の進化を見るような出来だった。
 打撃陣は相変わらず6安打10三振無盗塁とロクでもない出来。ここまで安定してロクでもない連中も珍しい。特に高波と沖原、長打もないくせに2三振とはナニを考えてやがる。


3月13日(火)


野村監督・今日のイヤミ
(新庄に)「立花さんとのインタビュー見たけど、『盗塁には興味がないんです』って言うの聞いて、ガッカリしたよ。野球って先の塁を狙うスポーツだろう。何考えてるのかね。呆れ返ったよ。そういうことを言うことは恥ずかしいという感覚が、阪神にいた十一年の間になくなっちゃったんだろうね」(違いますよ、新庄は、もともとバカなだけです)
(大豊に)「名古屋に帰って、彼のためにもよかったんじゃないの? ああいう性格の人は、星野監督に任せた。ワシには荷が重いわ」(星野監督も半分投げてるみたいです)

今岡三番でも打線は以下同文:阪神2−4中日
 F1セブンのどうしようもない有様に見切りをつけた野村監督。ついに不倶戴天の仇、今岡と坪井を起用する計画を発表。「坪井と今岡に、クルーズの前を打ってもらう。F1セブンは下位打線でかき回す役や」と、99年吉田政権時の一二番コンビ復活を示唆した。
 そしてこの試合、期待のゼブラ君は三番セカンドで出場。いきなり初回にサードゴロ併殺打でゼブライズムを見せたが、6回にはレフト前にタイムリーを放ち、野村監督の表情を暗くさせた。でも結局、その1安打のみ。
 登板予定の星野が股関節を痛め、急遽先発した井川は制球定まらず。初回に6四球1安打と乱調で4点を失った。また矢野もパスボールで乱調にお付き合い。カツノリ開幕マスクへ、また一歩前進。
 打撃陣はきょうも以下同文。1回に今岡の併殺打、2回に広沢の併殺打、9回には無死一二塁から広沢三振、八木ファーストフライ、カツノリが歩いて二死満塁になっても沖原レフトフライと、少ないチャンスを確実に潰す以下同文。それにしても散発7安打じゃ以下同文。盗塁ゼロで以下同文。とにかく以下同文。クルーズが打てなきゃ以下同文。今岡が加わっても以下同文。嗚呼以下同文。


3月14日(水)


野村監督・今日のイヤミ
(井川に)「覇気がないなあ。なんとかしようというガムシャラさがない。キャンプ中も、『ベテランみたいな調整しおって、何考えてるんや』と怒ったんだけど」(この日星野監督にも「キャンプで何やっとったんだ! ウチの打撃練習にもならんじゃないか!」と叱られた井川でした)
(矢野に)「矢野の配球も悪いなあ。井川なんて弱気でコントロール悪いのに、初球から変化球ばっかりや。関川なんて本塁打もないのに逃げてばっかりやないか」(もう風前の灯火です)
(F1セブンに)「いいのは上坂だけか。もうちょっとマシかと思ったんやがなあ。沖原なんてサヨナラの絶好機にポンと打ち上げる。頼りないというか、頭痛いよ」(あの場面は絶対代打だと思いますが)

相手が本気出すとこれだ:阪神6−9横浜
 いいと思ってたら次で必ず裏切る藪。きょうも5回を11安打1本塁打で5失点。これにつられたか西川と舩木も一発を浴びて2失点づつ。18安打と、いやあ打ちまくる打ちまくる横浜打線。ドスターがいてくれなかったら、あと5点は取られてたね。
 これに守備もつられたか、上坂と今岡がエラーしてよけいに足を引っ張る。いや、ゼブラ君は単なるゼブライズムか。今日は4タコと、化けの皮が剥がれた様子だし。
 こうなると阪神打線には荷が重すぎる。クルーズの2ランなどで6点を返すが、ここまで。これで対セリーグは4連敗。勝てないねえ。
 盗塁はきょうもゼロだよ、ああ悪かったな(涙)。これで4試合連続盗塁なし(涙)。通算盗塁はたったの4つ(涙)。ロッテの3に続いて11位の成績。しかも1試合あたりの盗塁数は0.33と最下位(涙)。どこがF1セブンやねん(涙)。F1ってのはな、10試合で17盗塁のダイエーみたいなのを言うんやで(涙)。
 しかし特筆すべきは沖原。ノムさんにボロクソ言われて発憤したのか、二塁打3本で3打点と狂ったような大爆発。どうしたんでしょうか。
 それにしても矢野はどうした。きょうも2タコで、あっさりとカツノリに交代。通算打率は2割8厘。明日のノムさんのコメントが目に浮かぶようだ。

もっとレフトを!
 今日はダイエーのバルデスがレフトで2失策。外野手で2失策は珍しい。みんな、江藤レフトとか大豊レフトとかクルーズレフトとか、外野守備を馬鹿にした布陣はもうやめようぜ!


3月16日(金)


野村監督・今日のイヤミ
(激励会場で)「前評判は悪いけど、絶対優勝します!」(法螺もここまで吹けばすがすがしい)
(F1セブン解体について)「赤星が一号車だったけど、これからは上坂一号車、赤星二号車で行く。昨日はスタンドのファンからヤメロコールも出たけど、あなた方に言われなくてもやめますよ」(やめるって、F1セブン? それとも監督? それとも両方?)
(坪井について)「いちばん安定感のあるバッターだが、一番となると、足が使えなくなるし、難しい」(坪井を七番に置くような豪勢な野球、してみたいなあ……)
(今岡について)「今岡は、言われたことを聞いているのかいないのか。初球から難しい球をひっかけてしまう。チャンスで盛り上がったところに、あんなことされちゃあ……。就任以来、同じことの繰り返し。本人に聞いてみたけど、そういう自分に、ぜんぜん悩んでないらしいな。そういう人に三番は無理だな」(早くも二軍落ちの危機です。いやトレードか? 一軍昇格は、トレード価値を上げるカラクリだったか?)
(川尻について)「川尻はいろいろ試したと言っとったけど、何を試したんや? 試したらしい球種はなかったぞ。内角もいつもより少ないくらいだし。言ってる意味がわからん」(ノックアウトされた場合の監督のコメントを試してみたのではないでしょうか)
(先発投手について)「ハンセルが出遅れ、星野が故障。藪、川尻、藤田と打たれちゃって……。ピッチャーだけは大丈夫だと思ってたけど、だんだん不安になってきた」(カーライル、いまこそチャンスだ!)

今日のゼブラ君
 昨日は4打数1安打だが、チャンスでの初球凡退と三球三振にノムさんおかんむり。今日は4タコ2三振と、早くも崖っぷちに立つ。週末あたりに平尾と交代かな?

デジャヴではありません:阪神1−9西武
 藤田がさっさとノックアウトされ、打線は昨日と同じ。上坂のタイムリーも誤差の範囲。

3月15日:阪神3−8ダイエー
 川尻がさっさとノックアウトされ、打線は昨日と同じ。坪井が復帰して2安打しても誤差の範囲。


3月18日(日)


野村監督・今日のイヤミ
(井川に)「明日は井川です。先発として最後のチャンス。アイツは気が弱いから、プレッシャーをかけないかん」(ますます萎縮するのでは? ちなみにこれは日刊スポーツで、サンスポでは「プレッシャーをかけちゃいかん」だった。逆やんけ)
(今岡に)「きょうの三番は、今岡大先生の予定でした」(もう完全に小馬鹿にされてます)
(ペレスに)「心配していた守備でボロが出てきたな。今のままじゃ、レギュラーは危うい。守れない、走れないじゃ、よほど打ってくれんと採算が合わない」(阪神はこんなんばっかりや)

今日のゼブラ君
 第2打席でレフト前ヒット。第4打席では決勝のタイムリー二塁打と、4打数2安打の大活躍。エラーも今日はなし。しかし解説の川藤は、なぜ今岡や桧山をあんなに擁護するのだろうか。この二人が阪神の鍵を握っているようでは、ちょっと涙が出ちゃう。

あとがない阪神、なりふり構わず巨人を倒す:阪神3−2読売
 オープン戦とはいえ、これ以上負けたらペナントレース参加権を剥奪されかねない阪神。井川、福原、ハンセル、成本の豪華リレーで、仁志、マルちゃん、江藤、阿部を欠く読売の飛車角落ち打線を松井の2ランのみに抑える。いっぽう打線は、ランナーが出ればすかさずバントで送り、まぐれ当たりのポテンヒットで生還を狙う。これが功を奏し、桧山のタイムリー、坪井の犠牲フライ、今岡の決勝タイムリーで3点を奪い勝利。よりによって川藤お気に入りの3人で勝った試合に、解説の川藤ははしゃぎっぱなし、野村監督は仏頂面。
 背水の井川は3回を1安打無失点と、まずまずの出来。開幕候補の福原は四球で走者を貯めて松井に一発を食らうという悪いパターン。もっとも、これは捕手の矢野に責任があるような。
 「矢野は元気がない」とさんざん言われているせいか、テレビで見る矢野は悪く見える。特にリードが気にくわない。変化球多すぎ。外角にボール球を要求しすぎ。特に松井に本塁打されてからは、外角に変化球ばっかり。もっと速球で押せばいいのに、と思えてならない。

藤田太陽、投球フォーム緊急修正(日刊スポーツ)
 矯正した一段モーションから、入団前の二段モーションにまた戻すそうだ。だから八木沢、おまえはいらんことして投手を潰すな(怒)。

野村監督、選手に「チーズはどこへ消えた?」を配布(日刊スポーツ)
 なんでも、「チーズを盗まれた小人は、原因の究明に没頭していたため餓死してしまったが、チーズを盗まれたネズミは、なにも考えず盗み返しにいったため食糧を確保してめでたしめでたし」という話だそうだ。こういう犯罪奨励、思考停止奨励のような話がベストセラーになるのもどうかと思うが、そんな本を配る監督もどうかしている。だいいち、「なぜ打たれたか」「なぜ勝てなかったか」と原因を突き詰めて考えるのが、野村ID野球じゃないのか?
 この本を読まされた秀太などは、「そっか。エラーしてもバント失敗してもサイン見落としても、気にしないで打ちゃいいんだ。とっても参考になりました」と感動していたそうな。いいのかそれで。レギュラーが危ういペレスは、「もう読んだ。読んだから、日本にチーズを探しに来たのさ」とさっそく監督にオベッカを使っていたとか。


3月20日(火)


似たもの同士のこのチーム:阪神5−2近鉄
 今日の対戦相手は、「阪神が勝てるとしたら、日本ではこのチームしかないのでは?」と囁かれる近鉄(近鉄球団並びにファンの皆様方ごめんなさい)。今までは阪神ベストメンバー、相手飛車角落ち、しかも阪神が負ける、という試合運びだったが、今日は阪神、近鉄ともにベストメンバーで互角の戦い。なにしろ、きょう阪神が負けたら、最下位転落なのだ。
 近鉄の先発は肘の故障あがりの岡本、阪神は謎の投手カーライルと、不安を秘めた立ち上がり。案の定、岡本は二死から今岡、クルーズに連打され、ペレスを歩かせて満塁とし、広沢の内野安打で失点。しかしクルーズが三塁を飛び出しチェンジ。3安打(クルーズのツーベース含む)1四球で1点しか取れない野球って……(涙)。
 さらに二回、先頭の松田が二塁打するが、山田のバント失敗で三塁タッチアウト(激怒)。や〜まだ、リードもキャッチングもバントも下手な奴が、えらそうに出てくるな(憤怒)。それでも沖原の四球、赤星のヒットで二死満塁とするが、ゼブラ君内野フライでチェンジ。頼むから三番のカケラくらいの働きをしてくれ今岡(懇願)。この回は2安打(松田のツーベース含む)1四球で無得点。てめーら(殺気)。
 三回は先頭のクルーズがヒットで出るが、広沢がピーゴロ併殺打。おまえら、そんなに点が取りたくないか(堪忍袋)。
 そうこうしている間に四回、中村とガルシアに本塁打をかまされ、あっという間に逆転(羨望)。
 しかし五回、先頭の坪井がヒット、赤星が送り、クルーズとペレスの連続タイムリーで再逆転。やっとツボにはまった攻撃してくれたよ(慶賀)。八回には阪神唯一の長距離打者、クルーズが第7号本塁打で追加点(万歳)。
 今日のカーライルはやたら四球で歩かせ、クイックできずに走られるのは相変わらずながら、球速は最高145キロまで計測。四球で作ったピンチを三振で逃れるパターン。崩れそうで崩れない。よくわからん投手だ。二本塁打されたものの、藪みたいに連打されないのは、評価すべきか(疑心)。
 カーライルのあとは負傷で出遅れた星野が初登板。3イニングをノーヒットに抑え、順調な回復を見せてくれた。八回は崖っぷちの藤田太陽、九回は出遅れでこれも初登板の伊藤が登場し、無難に抑えた。投手陣は収穫が多い試合であった(期待)。
 今日の試合を見た限りでは、阪神、近鉄、どちらもセパ両リーグで似たような境遇のもと、似たような戦いをしていくものと期待される(相抱擁)。

新外国人は当面獲得せず(日刊スポーツ)
 野崎球団社長は久万オーナーに「開幕戦までは現状の4外国人で」と明言した。「いま、渉外担当が渡米すれば、今いる外人選手も気を使うだろうし」とのことで、黒田コーチや三宅渉外担当の渡米も4月までお預け。ま、黒田コーチが渡米したって、カーライルを155キロ剛速球投手と間違えた人じゃね。

ドラフトに読売が修正案
 「自由競争枠を最大2人まで設け、2人獲得した球団はドラフト1位の指名権を失う」とする改革案に対し、反対する球団が多かったため、読売球団の山室代表は、「自由競争枠でひとり獲得した球団はドラフト1位の権利を、2人獲得した球団はドラフト2位までの指名権を失う」とする修正案を提示した。また契約金上限の撤廃案にも反対が多かったため、これは次回持ち越しとなった。
 できれば、「親戚のいらん口出し禁止」とか、「使い物にならんとわかってる親友の入団禁止」とか、「親父の工場への意味のない発注禁止」とか、「親父の会社への不正融資禁止」とかも盛り込んでほしいのですが、ダメでしょうね、読売さん。


3月21日(水)


野村監督・今日のイヤミ
(投手について)「カーライルはよかったね。147キロの日本流速球と、130キロ台の、ストレートにムービングのついた速球を持っている。ローテ当確かな。あとは藪と川尻。藪は、本番でやってくれることを祈るしかないな」(カーライル、147出ましたか。黒田コーチあながちメ○ラじゃなかった)
(捕手について)「今年は矢野と山田の併用になる。矢野は配球に不満があるし、ピッチャーが困ったときになんとかしようというのがない。目と声がまだ武器にできてない」(とかいって、カツノリ正捕手を狙ってるんでしょう)
(打線について)「クルーズは心配ないとして、その前後をどうするか。相手投手次第で、五、六番は広沢、桧山、平下を使い分けるしかないか。三番の今岡さんが重要になるね」(期待すると、駄目だからなあ、ゼブラくん)
(無死二塁で山田のバントに松田が封殺された場面に)「あれはランナーが悪い。ピッチャーゴロの飛び出しみたいや。センスがないな。二塁に戻っていれば、フィルダースチョイスでオールセーフかもしれんのに。わかボーちゃんには無理かな」(わかボーのタイトルは、濱中から松田に移動か?)

点が取れると思ったのはうたかたの夢:阪神1−3ヤクルト
 きょうも打線の繋がり悪し。8安打で塩谷のタイムリー1点のみとはどうしたことだ。坪井、広沢の併殺、二死一二塁でカツノリ三ゴロと、昨年たった2勝の前田にいいようにやられる。やっぱ今年は、クルーズこけたらお終いだなあ。とほほ。
 先発の藪は5回を6安打3失点。ううむ、いいのか悪いのか。「初球の不用意な球を狙われた」そうだが。2番手のハンセルは無失点に抑え、まずまずの仕上がり。

阿部捕手は中四日登板?
 オープン戦でリードの下手さ、状況判断の悪さ、キャッチングの拙さを相手に突かれて苦労しているジャイアンツの阿部だが、それに加えて疲労により肩が抜けやすくなる「ルーズショルダー」の持病持ちが発覚。大学時代にも、「一試合肩」と言われていたらしく、「連戦するプロは無理」と診断されたこともあるという。こりゃ、上原専用捕手になるか? もともとメイとは絶対合わないし。


3月22日(木)


野村監督・今日のイヤミ
(藪に)「なんか年々コントロールが悪くなっているような気がする。特に初球。往年のキレがないから、打ちごろの球になる」(矢野がマスク被ってたら捕手が悪い、カツノリマスクなら投手が悪い、といつも言っている気がするのは、気のせい?……それならいいんですが)

二軍落ち情報
 新人では、新人王候補の山村(ダイエー)、吉見(横浜)、平本(ヤクルト)が二軍確定。阪神の藤田も23日の広島戦の結果が悪ければ二軍。
 外国人ではアンロー(中日)とチョ・ソンミン(読売)が二軍確定。チョ・ミンテ(読売)も内容が悪い上、アキレス腱を痛めてあとがない。横浜のドスター、ズーバーは最初から二軍確定らしい。広島のヤング、シュールストロームも同左。絶対ダメだと思われたミッチェル(ダイエー)、メイ(ロッテ)、カーライル(阪神)は意外に踏ん張っている。
 ベテラン勢では秋山(ダイエー)、大道(ダイエー)、石井(ロッテ)、堀(ロッテ)、五十嵐(ヤクルト)などが負傷のため二軍。広島の野村は滑り込みセーフだが、前田は間に合いそうもない。ペタジーニ(ヤクルト)も開幕は無理そう。高村(近鉄)、下柳(日ハム)、槙原(読売)も開幕は絶望的。葛西(阪神)も間に合わないかなあ。


3月23日(金)


野村監督・今日のイヤミ
(塩谷の外野練習に)「右の外野手が少ない。濱中、曽我部、高波くらいしか二軍にもいない。塩谷は……ヤツはどこでも喜んでやるから、塩谷にでもやらせとけって。ま、打順はどっちにしろ下位だし」(あんまりなお言葉。コンバートを拒否したら桧山みたいに罵られるし、受けたら塩谷みたいに罵られるし)
(藪に)「プロでいちばんの時を十点としたら、いま何点くらいや、って聞いてみたら、四点、って言ってた。本人もわかっとるんやな」(そら、そういう聞き方したら、そう答えるしかないでしょう)
(再び藪に)「チーズはどこに消えた、読んだかって聞いたら、まだ途中です、と言いやがった。オマエのために買ったんや、五回は読め。読んで、開幕までの一週間でなんとかせい。ローテーションから外すわけにはいかん」(無茶な)

ダメ投手総ざらえ:阪神2−13広島
 阪神の投手は崖っぷち藤田、口だけ川尻、二軍寸前伊達、病み上がり葛西のリレー。対する広島は、酷使高橋、問題外ヤング、同左シュールストローム、ブラジル移民玉木、そういえばどうしたんだろう小林のリレー。両軍ダメ投手の総ざらえ、という感があるが、こうなると打線のいい方が強い。川尻と伊達がボコボコに打たれ、それぞれローテ落ち&二軍落ちが決定。また、この試合ずっとマスクを被っていた矢野に、あらためて正捕手失格の烙印が押されたのを知る人は多い。

葛西と吉野を入れ替え(日刊スポーツ)
 酷使と足の痛みで出遅れていた葛西が、ようやく一軍に合流。代わって吉野が二軍落ち。しかし一週間後の開幕までには、あと二人落とす必要がある。現在のところピンチなのは部坂、西川、伊達、星野、藤田、藪、川尻あたりか。まず伊達だな。

高野連の牧野会長、ドラフト改革を批判
 「アメリカから導入した制度を、あれこれいじっておかしくしている」と発言。会長、たまにはいいこと言うじゃないですか。でも、「判断力の未熟な高校生には、逆指名は好ましくない」はどうかなあ。今や、判断力が未熟で親や部長の意見に従う大学生もいれば、ゼニのため駆け引きで希望球団入団を狙う姑息な高校生もいますよ。

竹本恵投手、ベンチ入り
 東京大学の竹本恵投手が、日本女性としては史上初めて、東京六大学の春期リーグ戦にベンチ入りすることが決まった。東大、女性という話題性に加え、左腕、下手投げという希少価値もじゅうぶん。阪神でなら、じゅうぶん活躍の可能性があると見た。もっとも、中込先生のセクハラ攻撃と、ジャイアンツ選手のレイプから身を守れたと仮定しての話だが。


3月24日(土)


野村監督・今日のイヤミ
(藤田に)「良いとは言えない。まあまあだな。阪神のスカウトの好きな言葉。足はまあまあ、バッティングはまあまあ、守備はまあまあ、藤田はまあまあ」(ついに藤田も、阪神スカウト御用達の中途半端ルーキーの一員か)
(川尻に)「星野と一緒で、典型的な技巧派なんだけど、ラクしようとしてつけこまれている。不用意で不注意な初球を打たれている。気をつければ、なんてことないのに」(弁護できません)

これが阪神の野球なんですっ:阪神2−2広島
 佐々岡と福原のエース対決で始まったこの試合(福原は、阪神じゃエースなんですっ)。福原は4回を無失点と好調な仕上がり。その間にアベレージヒッター山田の2本のタイムリー(山田は、阪神じゃアベレージヒッターなんですっ)で勝ち越した。ところが盤石のリリーフエース成本(成本は、阪神じゃリリーフエースなんですっ)がロペスに同点弾を浴び、せっかくの勝ちパターン(阪神は、こういうのが勝ちパターンなんですっ)を潰してけっきょく引き分け。成本はこれが6試合目で初の失点。

藤田、開幕ローテから外れる?(日刊スポーツ)
 23日の4回2失点という内容だが、「打たれ方が悪い。この内容では先発は無理」(野村監督)との判断で、中継ぎ、もしくは二軍落ちで開幕を迎えることになった。しかし、藪は怪しげ、川尻と藤田は先発失格、カーライルと井川は使ってみないとわからない……残るは福原とハンセルだけじゃん。

ペレスも開幕スタメン無理(デイリースポーツ)
 23日の試合では、6回に併殺を焦ってエラー。野村監督も「ああいう守備を見せられるとなあ」と、ペレスの三塁守備に疑問符。試合後、右膝の故障が守備に響いているのではないか、と記者に聞かれると、「それは失礼な質問だろう!」と怒るほどの崖っぷちに追い込まれている。これを見て塩谷は、買ったばかりの外野手用グラブをヤフオクに出品したとか。

パリーグ開幕
 それにしても、松坂ばっかり映して野球を見ようともしない、テレビ朝日の拙劣な野球中継は変わりませんな。1点差を追う1死一三塁、バッターボーリックの場面で切り替えるなんて、ナミの局じゃできませんぜ。
 セリーグもいよいよ来週開幕。そろそろ、ご愛読いただいたトラハタもオフシーズンを迎えようとしています。今まで楽しかったなあ。クルーズホームラン王とか、藤田新人王とか、赤星盗塁王とか、塩谷三割とか、藪勝ち星先行とか、野放図な夢が見られて。また秋から、楽しい白昼夢を語りましょう。


3月26日(月)


野村監督・今日のイヤミ
(スカウト活動について)「阪神のスカウトは、必要な選手じゃなく、取りやすい選手ばかり取っている。もっと人相とかも研究したらどうかなあ。見るからに貧相、って顔がいるだろう」(阪神では八木、藤川あたりですか)
(阪神ベンチについて)「野球は大阪弁がいちばん合うと思うんだが。『何やっとんねん!』とか、『アホか、ワレ!』とか。阪神は大阪のチームのくせに、全然そんな声が出ないんだよな。後輩にカツを入れるなんてのも、聞いたことがない」(それは歴代スカウトが、清原とか元木とか上原とか山田とか、関西の有力選手を全部逃がしてるからだと思います)

「お前は野球がうまくないから、ユニフォームだけでもよくなさい」(太宰治)
 ……などと思ったのかしれないが、阪神がビジターのユニフォームを新調。でも、オイ、コラ、ジャイアンツのユニフォームそっくりやんけ。ドームで闘ったら、どっちがタイガースかわからんぞ。え? ガタイが貧弱で野球がヘタな方が阪神。うへぇ。

ゼブラ君格下げ(日刊スポーツ)
 一軍昇格直後だけ線香花火的な活躍を見せた今岡に三番を任せるのを野村監督は断念。「このままではクルーズが孤立する」ということで、三番に坪井をもってくる計画。一番にはF1セブンで打率のもっともよい平下を置き、赤星か上坂との一二番で「いちおう走るかもよ」というところを見せる計画。今岡はペレス、桧山と五、六、七番を担当し、「アッという間に三者三振トリオ」を結成する。


3月27日(火)


太田大阪府知事はヤワラ2世(サンケイスポーツ)
 近鉄の梨田監督が太田大阪府知事を表敬訪問した際、知事は、「優勝したら、近鉄のマスコット、パフィーのぬいぐるみちゃんに入ってみたい」と爆弾発言。なんでも入るのは勝手だが、五十づらさげて「ぬいぐるみちゃん」はないだろ「ちゃん」は。
 さらに「阪神のマスコット、ラッキーちゃんにも入ってみたい。いっしょに優勝したら、こまっちゃうな」と爆弾発言は続く。こまっちゃうのはオトメぶりっこのばばあの話を聞かされる方だっつーの。
 どうもこの人、やたら大相撲の土俵に上がりたがったり、オリックスの谷ストーカーと化したヤワラと並んで、自分が客観的に見えていない勘違いアマなんじゃないかという気がしてならない。

阪神の始球式は坂本冬美
 4月8日の甲子園開幕(対横浜)戦の始球式は、坂本冬美の予定。なんかいきなりおばちゃんになったな。野村監督の趣味だろうか。「始球式タレントといえど、茶髪とヒゲは禁止」とかいったりして。
 ちなみに他球団の始球式と、その予定。まずは既に開幕したパ・リーグ。ダイエーは志村けん。「バカ殿」という王監督への揶揄か。西武はコンボイとかいう、よくわからん若い男数人。日本ハムはシドニーで活躍した、女子ソフトボールの高山選手。投手難の日ハムとしてはスカウトしたいのでは。オリックスはヴィッセル神戸のカズの予定。さすがにヤワラにはしなかった。ロッテは千葉市長と今年のミス日本の予定。監督同様地味だ。近鉄は大阪市長の予定。太田知事には断られたらしい。それとも、「女性はマウンドに上げない」などと言ったのだろうか。
 セ・リーグの予定。読売は川原亜矢子。まったく知らなかったが、「スーパーモデル」らしい。歳くってるけど。元木のスーパーサブといいダイエーに圧勝といい、清原や工藤や江藤や吉永といい、スーパーとロートルが大好きな球団にはお似合いか。中日は星野監督自身が始球式。捕手を田淵幸一が勤める。打者も山本監督が出るらしい。去年は浩二の本塁打があったが、今年は田淵の始球後逸を見たい。横浜は和田アキ子。160キロ投げるという噂がある。デッドボールの衝撃のことだが。ヤクルトは少年ファンから公募。いかにもヤクルトらしい人畜無害な企画。広島はいくら探しても不明。ないのかもしれない。みんなビンボが悪いんや。


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