トラハタ時事新報（２０００年７月）
７月４日（火）
しかし、矢野に代わって山田がスタメンマスクをかぶるだけで、いっきに防御率が下がるね。対横浜三戦連続逆転勝ちを喜ぶより、三戦連続先制されたことを考えるべきだと思うんだけどな。ああもう、外角スライダー勝彦は疫病神。
新旧四番ＨＰ比べ
ナルシー度では新庄の勝ち、真摯さでは大豊の勝ち。
画像のうっとうしさでは両者引き分け。
こうじって誰？ というミステリアス度では新庄の勝ち。
判定 新庄は「ある種おすすめサイト」、大豊は「悪いけどあなたのことには興味ありません」
阪神ファンに告ぐ
なあみんな、そろそろ、「山田は阪神ファンだから阪神に入るべきだ」「松井は阪神ファンだから阪神に移籍すべきだ」といった言動をやめようじゃないか。「阪神球団が君を欲している。だから、山田（松井）に来てほしい」というだけで充分じゃないか。「阪神ファンだから阪神に入れ」という言いぐさは、ジャイアンツファンの「みんな巨人に来たがるんだから、巨人に入れればいいじゃないか」という言葉と同じくらい傲慢で野球を馬鹿にした言い方だと思うぞ。それとな、近鉄の中村はな、藪と湯舟と福原をトレード要員にしても来てくれないと思うぞ。
７月５日（水）
しかし、「フジテレビナイター祭り」と銘打ちながら、完全中継すらできないフジテレビって、いったい何様？
野村監督に告ぐ
ひょっとして、キャッチャー以外のポジションは誰でも勤まる、と馬鹿にしてませんか？ そういえばヤクルト時代以来、ミューレン、池山、ブロワーズ、バトル、そしてフランクリンと、意図的にサードに下手くそを宛てることが多いような気がするんですが、これは長嶋コンプレックスですか？ 「今は選手の適材適所を考えている」と言いますが、もう二年目ですよ。内野陣が決まらないと、ゲッツーなどの連係プレーの正確性が格段に落ちることを、知らない貴方じゃありますまい。三年目の来年になってもポジションが固定しなかったら、そのときは貴方を無能呼ばわりさせて頂きます。
タラスコ、右太股を痛め二軍落ち（日刊スポーツ）
さっさと落ちてりゃよかったのに。そしたらハートキーは救われたのに。なんて間の悪い奴。ああああ、また代役桧山かよ。ねえ監督、フランクリンを外野に戻しましょうよ。最晩年の落合並に飛距離が落ちた桧山よりも、根本の方が有望ですったら。
セ・リーグ、プロテクト選手名簿を提出
ナベツネの恫喝に屈し五輪非協力体制を固めているセ・リーグは四日、五輪に出場させるわけには行かないプロテクト選手名簿（各球団三十五名）をアマ野球連盟に提出した。名簿の内容は公開されていない。
なにしろ公開されていないので、古田（ヤ）や野村（広）は入っているのかとか、清原（暴）や駒田（馬）はどうかという憶測がかまびすしいが、ここで私は「今岡をプロテクトから外せ！」と強く訴えたい。ねえ今岡を五輪に出しましょうよノムさん。勝利に向けて必死になっているチームでのプレーを体験させることは、「打とう打とう症候群」や「バントなんかおかしくってやってらんねえぜ症候群」や「エラーなんて打って返しゃいいだろ症候群」に罹患している今岡の快復に必ず役立つものと思います。きっと。いや、阪神が勝利に向けて必死でないとは言いませんが。でもなってないよね。
山田は駄目よ。立命館の山田投手に入団前から外角スライダー癖をつけちゃうから。
７月６日（木）
洋物へっぽこ投手対決：阪神６−１１広島
広島の先発はラドウィック。昨年阪神のテストを受けて落第した外国人投手だ。これに好投されてしまっては、メイに続く不祥事で「野村監督の外国人操縦はド下手糞」との烙印を押されかねない。いや、もう押されてるけど。ともあれ序盤に三点を取ってラドウィックを引きずりおろし、苫米地も打ってリードを広げたものの、かつての宝くじ投手、湯舟の乱調であっという間に同点。ここで登場した阪神二番手は、きょう二軍から上がったばかりのミラー。ファンの不吉な予感は現実となり、集中打を食らってあえなく轟沈。洋物へっぽこ投手対決はミラーに軍配が上がり、ミラーはご褒美として一日で登録抹消となった。しかしこの試合、広島、阪神両軍とも、いつ打たれるか、いつ崩れるかと不安いっぱいの投手が続々登場するサスペンス劇場と球場は化し、これから阪神−広島戦は「いつ当たるか、いつやられるか」とのファンの怨念が交錯する雪印カードと命名（以下検閲により削除）
日ハムのオバンドーが骨折で全治６週間（毎日新聞）
いまごろ、フランクリンを放出したことに臍を噛んでいるに違いない大島監督。また胃が痛みますね。
阪神の星野も背筋痛で登録抹消（毎日新聞）
こちらは全治十日程度らしいが、投壊現象に輪をかけて……ああ、投壊はフランクリンサードも原因のうちですからねっ。今岡も昇格したらしいし、もう阪神は終わりですね。ま、これからは楽しくやりましょう。
７月１０日（月）
野村監督・今日のイヤミ
（二本塁打を放った大豊に）「ああいうバッティングを覚えてくれんかな。ボールに対して一直線。バットを振り回してるようでは駄目や。”三ム主義”のムリ、ムダ、ムラ、このひとつだけでも無くしてくれんかな」（もう三つとも無いですよ大豊は。ああ、あのバッティングじゃしょうがないなとファンを頷かせる無理のない打率、無駄なく効率的に三球三振、そしてムラなく常に凡打し続ける成績。なあに、昨日のことは出会い頭のまぐれですって）
（ヤクルト戦九連敗を阻止して）「こんなチームに連敗しとるようじゃいかん」（別にこんなチームにだけ負けてるわけじゃなし）
ラミレズ、お前もか（日刊スポーツ）
ラミレズ投手が８日のサーパス戦後、「監督やコーチは俺を嫌ってるんじゃないか」と首脳陣批判を行ったと報道された件で、球団は同投手を事情聴取する意向を固めた。ううむ、嫌っているのは確かなんだよ。君のフォアボール出しまくり投法をね。でもな、もうゴネたって金満球団が二億で拾ってくれるとは考えない方がいいぞ。
イチロー、命の危険を感じ代打
９日の近鉄戦で、タイムりーを打った後の打席で背中に死球、さらに次の打席にも頭部に危険球を投げられたため、ついに仰木監督も「危険な感じ」と判断、次の打席で三輪を代打に出した。ちなみに近鉄の投手は前川。１０失点ながら、「殺るもんは殺らんと最後まで投げないと他の投手に失礼」と完投した。佐々木から梨田に監督は替われども、イチローキラー前川の健在ぶりを誇示する試合であった。
セ・リーグの五輪派遣は鈴木と河野
セ・リーグがアマ野球連盟に提出したプロテクト選手名簿を検討した結果、広島の河野投手と中日の鈴木捕手が選抜されることになった。読売とヤクルトについては検討中とのこと。阪神と横浜は「いい選手がいなかった」（笑）ということでナシ。ああ、名簿が見てみたいなあ。今岡の名前が入ってなかったりして。
７月１１日（火）
すごいぞタイガース：阪神０−３中日
藪と鶴田の好投で七回までゼロ更新。ところが八回に中込の押し出し、遠山の押し出し、伊藤が犠牲フライを打たれ、なんと１安打で３失点という、これ以上ない効率のよい失点で敗戦。もちろん投手だけでなく山田のリードも押し出しに大きく貢献。だってさ、遠山に内角突かせなかったら、外角のボール球なんて誰が振るかよ。むろん、浅はかなファンが期待していたフランクリン、新庄、大豊は揃って４タコ合計７三振。まさにノムさんのいう「ムリのない敗戦、ムダのない失点、ムラのない貧打」を実現した。すげえよ君たち。
東北福祉大・吉見を獲得に（日刊スポーツ）
阪神球団はドラフトの方針として、一位山田獲得を至上命題とし、あわせて逆指名枠の二位で東北福祉大の吉見裕治、さらに社会人の川鉄千葉・藤田太陽をも獲得に動く方針を決めた。吉見は左腕投手で、１３０キロ代後半の速球と９０キロのチェンジアップのコンビネーションで打者を打ち取る技巧派。星野教室に入れば大化けするかもと期待されている。藤田は速球派右腕だが、在京指向が強いのでロッテか横浜あたりの入団が有望視されている。
ま、なんだな、これで、山田に断られる→慌てて吉見を説得に→しかし既に横浜が確保→藤田に大金を積む→でも蹴られる→よくわからん高校生を「将来のエース」として獲得→鳴尾浜で腐らせる、という年末年始の行動が見えてきたようですな。こんだけ言ってて誰も獲れなかったら、スカウト陣全員クビ。特に、中京地区のへっぽこ高校生ばかり獲得するスカウトには今からイエローカード。
もっともスカウトだけが悪いんじゃないですが。まともな選手だったら、阪神みたいな腐れ球団、入りたくないよなあ。野球できないもんなあ。中込に潰されるもんなあ。阪神を希望する選手なんて、契約金かっさらって今からスナック経営を考えてる奴か、手薄な選手層でさっさとレギュラーになって競争相手のいないぬるま湯の中で十年ばかしやってそこそこの有名人としてミナミでちやほやされたい奴くらいだよなあ。野球やりたい奴は来ないよなあ。グルーチョ・マルクスじゃないが、「阪神に入団を希望するような選手は、入団させたくない」と言いたいくらいだよなあ。
７月１２日（水）
野村監督・今日のイヤミ
（フランクリンの不振に）「クリンナップはしんどいかな。六番か七番で、当たってくれー、っていう宝くじみたいなもんだな」（だから、もともとそういう選手なんだって）
（ナゴヤドーム十一連敗に）「なんで勝てないのかわからない」（弱いからです）
中日に頑張ってもらわなきゃね：阪神８−１１中日
前田、正津と苦しい先発陣の中日を阪神打線が支え、連日の気持ちのいい敗戦。先発の川尻から二軍上がりの山岡、昨日の中込・遠山にライバル意識を燃やすミスター四球・吉田と、まんべんなく点を与え、中日に気持ちのいい野球をさせる。むろん、外角に的を絞っていればオーケー、思いっきり踏み込んでオーケーのリードを見せた山田も失点に大きく貢献していたことは間違いない。９回に６点取ってあわやと思われたが、こういう場面で信頼できる打者・今岡のゲッツーでジ・エンド。ギャラードを出すまでもなく試合終了の星野監督は、終盤もたついた遠藤、福沢、鈴木のリリーフ陣を鉄拳制裁しながらもご満悦。これでナゴヤドーム１２連敗。いやめでたい。
ラミレズごね得？（日刊スポーツ）
首脳陣批判事件で事情聴取を受けたラミレズが、先発陣払底のため１４日から一軍昇格することになった。ま、注目を集めた効果はあったわけですな。
オールスターに藪、坪井が監督推薦
ファン投票の新庄とあわせ、阪神勢は三人となった。読売九人、中日五人、横浜四人、広島四人に続き、三人はヤクルトと並んで最低。矢野が怪我している以上、こんなもんですな。でも、藪はいいですよ。なんせミスター・ホームラン。近鉄・中村との対決が今から楽しみです。パリーグのエース・主砲の相次ぐ故障やレベルの低い読売選手の出場で低調が予想されるオールスターを、何とか盛り上げてほしいもんです。「ジャイアンツの投手を第三戦に使いまくって、後半第一戦のウチとの試合に出られんようにしたる！」などと吠える星野監督とともに。しかし、なんでペタジーニが選ばれないの？ なんでキムタクが外野手なの？
フレッシュオールスターは岡田監督
阪神からは藤川、吉野、的場、松田が選ばれた。しかし的場なんて、「そういえばそんな選手いたねー」という感じになっちゃったな。去る者は日々に疎し。
７月１３日（木）
応援団長・今日のイヤミ
（昨夜８回の応援ボイコットに）「やる気がしない。負けるのはいいけど、選手にやる気が見られない」（全く同感です。試合を見に行くのもボイコットしませんか？）
中日がヘタレとの試合で試合勘を失わないかちょっと心配：阪神２−４中日
「サードはじいた！ 阪神にはこれがある！」「大豊、三振！ おっと、ツーストライクです。ちょっと早まって言ってしまいました」というアナウンサーの言葉を聞いて、ぼく、泣いちゃいました。ううん、泣いてないもん。ぼく強いもん。
７月１４日（金）
野村監督・今日のイヤミ
（くそエラー連発に）「みんなワシが悪い。ワシの指導が悪いからミスが起きる」（田中を起用した私が馬鹿だった、とか言い出しそうですね。さよなら田中。君のことは三年くらい忘れないよ。五年くらいしたら、「そういえば田中って選手がいたね」「昌弘だっけ？ 初スタメン三安打の奴」などと話題にしてあげるよ）
タイホー！ タイホー！ というあのテーマ曲は本人お気に入りなのですか：阪神６−３横浜
阪神先発はゴネ得のラミレズ。初回から、いきなりアンダーシャツを切り裂いたり、意味もなく毎回満塁にしてみたりと存在感を強烈にアピールしたものの、４回３失点でさっさと降板。もういいから鳴尾浜で勝手にほざいてなさい。試合の方は、阪神とおっつかっつの状態に落ちぶれた横浜に大豊の二発などで勝利。試合後、大豊のヒーローインタビューの言葉に従ってビール飲んだら眠ってしまってこんなに更新が遅れちまっただよ。タイホー！ タイホー！ って歌わなかったのが悪かったのか？
的場、フレッシュオールスターを辞退（時事通信）
二岡みたいに「実力がないから」というのかと思ったら、左膝を痛めているからだそうです。
７月１７日（月）
遠山、オールスター初出場（日刊スポーツ）
酷使怪我で辞退の佐々岡（広島）の代役。それはめでたいのだが、今年の遠山は葛西とコンビでなんぼの投手だからなあ。いっそ、ギャラード（中日）とコンビにするか。ギャラード、一塁守ったことある？
それにしても今年はファン投票の偏向に加え、辞退も多い。怪我で辞退の石井（ロッテ）の代役は松中（ダイエー）。同じく怪我の川越（オリックス）の代役は今期十年目の初勝利をあげた戎（オリックス）。上原（読売）の代役は中継ぎの岡島（読売）。マルティネス（読売）の代役は、これだけは格上のペタジーニ。江藤（読売）も辞退を申し出ている。代役は元木（読売）あたりか。今年のオールスターはつまんないぞ。スターいないぞ。一軍半も出るぞ。
タラスコ、婚約者の出産で緊急帰国（日刊スポーツ）
見出しを見ただけで、「夫人でもないのに帰国が認められるのか？」「そもそも、婚約者に出産させちゃっていいのか？」「婚約者ってダンサーだったと思うが、出産しちゃっていいのか？」と数々の疑問が湧いてくるが、それはそれとして。
当初は球宴休みに帰国する予定だったが、足を痛めて二軍落ちしていたのをいいことに早期休暇。なんか、ハンセルもそんなことしてたよな。これからの新外国人獲得調査は、「守備は巧いか」「ミートが巧いか」「三振は少ないか」「日本に定住する気があるか」の他に、「カミさんは孕んでないか」という項目を追加する必要がありそうです。
新庄と矢野のＦＡ流出阻止へ特別プロジェクト発足（デイリースポーツ）
矢野はともかく、新庄は難しいような。なんせお調子者ですからねえ、何するかわからん。工藤や江藤のようにゼニカネで動く選手の方が、まだわかりやすい。新庄だからなあ。長嶋監督に、「ウーン、君、エクセレント、いい動きだねえ。どう、ウチのチームに？」とか言われたらどうなることやら。しかし、そんなときでも、「長嶋さん？ やっぱり、サンヨーのコート着てましたね」とか言っちゃいそうなのが新庄でもあるのですが。
７月１８日（火）
イエス・ノー
今 なにをやったの
他のこと考えて
君のこと ぼんやり見てた
試合を投げてるの
答えたくないなら
聞こえないふりをすればいい
君を信じていいの 桧山を使ってもいいの
君を信じていいの チームは今どこにいるの
メイはどうなったの
お金で済むことなら
繕うこともできたろう
ほらまた代えるんだね
ふざけているみたいに
今 内野の 連携は 皆無
君を信じていいの 山田はなぜ選手会長なの
君を信じていいの カツノリいつまで使うの
君を信じていいの 今岡はバントができるの
君を信じていいの 君にはやる気があるの
万里の河
遠く遠くどこまでも遠く 引き離されて
暮れかかる空に期待空し 今日も負けています
全権監督よ あなたは語る
千もの言葉 期待に満ちて
遠い昔の おとぎ話の 夢のように
どれだけ待てばいいのですか ああ 届かぬ五位も
チームの宿命知らぬ人の 甘い夢を載せて
負け続けてくように
しあわせ未満
はたち前 ここに入らなきゃ
君だって 違った人生
白い夏 ボール追う君に
声かけて名前聞かなきゃよかったよ
貯金あるチーム 無いチーム
野球はいつも 二通り
はにかみやさん 罵声を浴びて
負け試合に出る君が哀しい
最下位未満 最下位未満
ああ 君は 職を探すんだね