トラハタ時事新報(1999年5月)


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5月1日(土)


野村監督・今日のイヤミ(30日)
(新幹線の車中で)「え、だんご3兄弟って宇多田ヒカルが歌ってるんぢゃないの? え、藤圭子の娘?藤圭子って前川清と結婚してたよね。ぢゃ、だんご3兄弟って何?」(ノムさん、**兄弟のことだと誤解してます)

イチロー死球疑惑は藪の中へ(日刊スポーツ)
 先日イチローが「近鉄は狙ってぶつけている」と告発した件について、近鉄は当初「正式抗議する」と息巻いていたが、ここへきてトーンダウン。オリックス代表と電話連絡した結果、抗議しないことに落着。しかし、「調査はしない」「現場のことは現場に任せる」との言葉は、つまりこれまで通りガンガンぶつけまっせ、との意。佐々木監督もこれを受け、「今まで通りやるだけ」と不敵な笑いで答えていた。

今日の阪神
 先発の川尻はデーゲームだとへろへろ球がよく見えるらしく、打ち込まれ3点を献上。対する広島の先発山内は好投するが、バックが凄い。点が欲しいときには野村がエラーで献上してくれる展開。ランナー1塁から絶好のショートゴロを逸らし、その後ジョンソンの3ランで同点。さらに広島が1点リードした場面、1、2塁からブロワーズのショートゴロを後逸してタイムリーエラーで同点と、今日の阪神の得点はすべて野村絡み。「今日の野村の出来なら、いつでも点が取れるぞ!」と喜ぶ阪神ナイン。しかし、これが罠だった。終盤、阪神の選手は野村のエラーを信じてショートに打ち込むが、これがすべてダブルプレーでチャンスを潰す。8、9回も小林幹英を攻めるが、大豊が満塁でゲッツー、坪井が1、2塁でゲッツー。いつでも逆転できそうな試合でついにリードすることができずジエンド。広島野村の計略に阪神野村の知略が負けた試合であった。


5月4日(火)


野村監督・今日のイヤミ(1、2、3日)
(投手陣の薄さに)「福原は1日休ませただけか。ピッチャーがおらん。巨人に借りたいわ。あっちには140キロ投げるのがゴロゴロしてるからな」
(広島戦で初のお立ち台の田中秀太に)「緊張しまくっとったな。初めてやもんな。しかしあの『ファンの皆様に一言』ってのは媚び売ってるようで好かん。ワシの時は『アレは無しや』って最初に言おう」
(不振のブロワーズに)「昨日は両軍とも4番がブレーキやったな。パワーブレーキや。ロールスロイスみたいに人に優しいゆっくり効くんじゃなく、いきなりガツンのベンツブレーキやな」
(広島戦で散々なデビューの井川に)「緊張してないように見えたんやが、ビビッとったな。先発のテストやったんやが、またファームや。マウンドでガチガチやったんで、1発殴ったろうかと思ったで。やっぱ小遣いが月1万円じゃいかん。若い頃は金は使うためにあるんじゃ」
(満塁で併殺打の大豊へ)「問題は併殺の前にボール球を振ったこと。2球目は明らかなボール。あれを見逃せばノーツーで、次はど真ん中に投げるしかなくなるんや。10年見てるけど、大豊は全く変わっていない。あのあと、ミーティングで恥かかしたったよ」

弓長、左肩痛で登録抹消
 広島、高橋健との仁義無き登板過多ブレイクレースは弓長に軍配が上がった。ただし登板数、イニング数は高橋健の方が上。


5月5日(水)


野村監督・今日のイヤミ(4日)
(不調でスタメン落ちの今岡の打撃練習を見て)「粘りがない。諦めが早い。そんなやからションベンフライが上がるんや」
(練習休みのブロワーズとジョンソンについて)「休ませて欲しいというてた。疲れてんのか、練習嫌いか知らんけど。だいたい、練習好きなアメリカ人には会ったことないわ」
(高橋への攻め方について)「高橋が2度空振りした球はチェンジアップやったんやな。スライダーと思ってた。深夜テレビ見て気づいた。こういうときスコアラーの伝達禁止は痛い。プロ野球は営利企業やろう。企業に情報は不可欠や」

松阪、登録抹消
 近鉄戦で中指がつり(痺れ?)、4回で降板。東尾監督は「21日のロッテ戦でも似たような症状が出た。投げられないことはないが大事をとって」と、10日間の休暇を与える意向。ただし「痺れた」なら、血行障害という選手生命にかかわる重傷もあり得る。

キューバ代表のコーチ亡命
 ボルチモア・オリオールズとの親善野球のため渡米していたキューバチームのコーチ、ヘレラ氏がボルチモア警察に亡命を申請、保護された。他に6人の選手も帰国予定の飛行機に搭乗しておらず、亡命意志を確認中。キューバ当局は「飛行機に乗り遅れただけ」としているがそんな、亀山じゃあるまいし。ともあれ、せっかく柔軟路線を打ち出したばかりのカストロ政権がこれでまた硬直化しないかと、アメリカ政府も当惑…するかと思いきや、米兵捕虜の帰還で「キューバ?どうでもいいや、そのうち爆撃するから」だとさ。

今日の阪神
 阪神は3番レフトに2軍から上がったばかりの佐々木、今岡を外してショート星野。読売は清原を5番に下げて4番高橋と、両軍奇策合戦。ま、読売は清原さえ外せば打線が繋がるのは、誰もが知ってるけどね。
 その星野が再三の出塁でチャンスを作り、新庄の2ラン、藪のタイムリーなどで先手を取り続けるが、そのぶん律儀に藪が点を与えていく嫌な展開。和田が3打席連続併殺打のタイ記録を作ったのも嫌な感じ。四番のブロワーズも打席で堂々と絶好球を見逃すなど、泰然としてるんだか呆然としてるんだか分からない。
 嫌な雰囲気を断ち切ったのはやはり一発。2度目の同点に追いつかれた後、ジョンソンが4試合連続の豪快なホームランで勝ち越し。その後のピンチにも遠山が好救援で清水、松井、高橋の中軸を抑える。最後はリベラが締めて対読売4連勝。今期初の貯金2。遠山にセーブをつけてやりたかったがなあ。
 やっぱり野村監督は、星野、佐々木、桧山、高波、田中、大豊ら、レギュラーとしては見劣りする選手を代えながら使っていくのが巧いなあ。

サウスポー幾歳ありてここに立つ
後見人在りて猛打の碧眼砲
四番に案山子は威風堂々と
         虎玉


5月7日(金)


野村監督・今日のイヤミ(5、6日)
(不振のブロワーズに)「何だってあんなに離れて立つんだろう。離れて立つから、届くのかなと思ってみんな外に投げる。それが届かない。前に立つ気はないのか」
(好調のジョンソンに)「好調の訳が分からない。理論的には打てるわけないんだ。開幕から国内にいる外人を捜せと言ってたんだ。海外だと経費がかかるから」(2軍に落とすつもりだったが、契約でできなかったそうな。しかし獲得成功してたら今ごろマルティネスか)
(井川の起用法について)「敗戦処理や。本人のためには違う起用がええかもしれんが、チームのためにはバクチはでけん」
(報知新聞の報道に関して)「東京の方じゃワシのことボロクソに書いてるそうやないか。非難囂々か。最高やな。そんなに憎らしいか、悔しいか、てな。ホッホッホ」(その笑い方はやめいちゅーとんのに)
(新庄について)「最近の送球は悪いな。7、8分の力で投げれば充分なのに、もっともっと、と力を込める。ああいうのをバカ肩と言うんや」(肩はいらんてか)

あちら立てればこちらが立たぬ(日刊スポーツ)
 新庄は左膝負傷のため、妙な力が抜け巧打連発。ところが踏ん張れないため得意の捕殺が0でイライラ。それにしても、「あーもぅムカツク!」はやめなさい。

濱中、全治3週間
 脇腹を痛め登録抹消。骨に異常はないものの実戦復帰には3週間程度を要するとのこと。しかし、何で痛めたの?

ゴンザレス(オリックス)1軍昇格
 外人9人制、そのうち野手は5人という外人の(だけは)層の厚さを誇るオリックス。そのなかでどう見ても最下位の期待度だったゴンザレス。12球団で1軍がもっとも遠い外人と思われた。しかしニール、ペレス、ドネルスが相次いで負傷という未曾有の幸運があって、めでたく1軍へ。しかし働かんと思うぞ。

キューバ代表の未帰還選手6人は帰国
 こいつら、ホンマに観光に夢中で乗り遅れただけらしい。結局亡命したのはヘレラコーチのみ。

今日の阪神
 なんかいきなり2回で10対0で試合が終わってる。ありゃりゃ。だ、か、ら、野村監督、「エース級かかってきなさい!斎藤隆ドンとこい!」なんて広言叩くから……。


5月8日(土)


野村監督・今日のイヤミ(7日)
(先日の”挑発発言”報道に)「言いたかったのは、エースを打てないと優勝は見えない、と言うこと。どうしてそう曲解して喧嘩を煽ろうとするのか」(そりゃ、そっちのほうが面白いもん)
(先発の吉田に)「波留の変な当たりが入っちゃって、びびったな。あれが入るならブロワーズの打球も入るんちゃうか」
(2番手葛西に)「準備は十分だよ。1回から用意してたもの。吉田が打たれまくってる間、ずっと、準備してたんだもの」
(3番手井川に)「……長い目で見てやって下さい」(今期の数字は期待しない、ということだな)
(ブロワーズ、久々の快打を見せるも)「社長に一任する。なんとかするでしょ。どうせ(獲得の際)名前も教えてもらえなかったんだから。こんなこと言うとまた問題かな」(当たり前でしょ)

松阪君って……
 西武のダメ外人の員数合わせとして来日したカール・ジンター捕手兼内野手。来日していきなり松阪に「君は日本のケリー・ウッドだ!」と爆弾発言。注:ケリー・ウッド。グランド・プレイリー高校から1995年カブス入団。1998年メジャー昇格。この年13勝6敗、二桁奪三振9試合、1試合20奪三振(大リーグタイ記録)の記録を残し、「若きドクターK」として新人王に選ばれるも、肘を壊す。右肘靱帯断裂で今年靱帯の移植手術を行う。今期登板は絶望どころか来期も危うい。99年3月、ヤケをおこし酒場で立ち小便して逮捕され罰金刑を喰らう。
 松阪君、その前には、4月完封勝利の新人は森安以来と騒がれる。注:森安敏明。1965年、関西高校から東映にドラフト1位で入団。11勝を挙げ新人王。67年は15勝、68年は16勝、69年は11勝を挙げるも酷使がたたって肘を壊し、70年は5勝止まり。ヤケを起こし酒浸りになったところを暴力団に利用され、黒い霧事件に巻き込まれる。八百長に関係したとして球界追放。その後復権を訴えるも無視され、1998年死去。通算58勝69敗。シーズン与死球22(1968年)のプロ野球記録を持つ。
 つまり松阪が喩えられた人物はすべて、輝かしいデビュー→酷使で肘壊す→ヤケになって失態→泣きっ面に蜂、という人生フォーマットを辿っている。松阪の人生やいかに。

松阪復活は16日(夕刊フジ)
 オリックス戦で復活登板の予定。ひょっとしたら川越とのルーキー対決もあるかも。しかしここでまた指先が痺れでもしたら…。

今日の阪神
 昨日16失点完封負けという汚名を返上すべく川尻・定詰のバッテリーで気分一新を図る。これが当たったのかジョンソンの3ランなどで横浜先発の野村を攻め2回までに7得点と昨日のお返し。しかし3回にローズの2ランなどで3点を失い、4点差まで迫られる。しかし、ここから点を取る取る。新庄、定詰のタイムリーで3点追加。しかし横浜も食い下がり7回と8回に2点ずつ取り、ついに12−12の同点に。
 ここで万事休すかと思われたが、9回表、代打の八木が嫌なムードを吹き飛ばす決勝ホームラン! あと1点を取って裏はリベラで締め、大乱戦を14−12で制する。ま、こういう試合を勝てるようになったといえばいいが、こんな試合にしなくても済んだはずだよな、投手陣がちゃんとしてれば。


5月9日(日)


野村監督・今日のイヤミ(8日)
(横浜との大乱戦に)「いろんな試合があるけど、最高に気分悪い」
(定詰のリードに)「定詰はリードが悪いのか、ピッチャーが悪いのか、分からん。要求したところに行ってないからな」
(投手陣に)「ピッチャーは一生懸命やってるんだろうが、ちょっとお粗末すぎる。四死球7つか。権藤も同じこと言っとるやろな。でもウチじゃあ16点差を追いつけないよ」

広島はいまどうなっておるのか
 昨日のノーヒットノーランもなかったかのように、今日はボコボコに打ち込まれて1−14の大敗を喫した広島。その投手リレーは田中、黒田、菊地原、レイノソと、見方によっては「先発投手を4人つぎ込んだ豪華リレー」と言えなくもない。最近の野球ファンの間では、その日登板した広島の投手名をランダムに挙げて、「先発は誰だ?」というクイズがいま流行している。それにしても田中って誰?

今日の阪神
 このところ田中、星野の二遊間が定着しかかっている阪神。ジョンソン、新庄の本塁打で6回まで4−0とリードし、このまま楽勝かと思われたが、このあと先発のメイ、救援した福原、果てはリベラまでもが横浜に打ち込まれ結局は6−5の辛勝。横浜がしぶといのか、阪神投手陣が不甲斐ないのか。ま、勝てればいいか。


5月11日(火)


野村監督・今日のイヤミ(10日)
(横浜3連戦の大量失点に)「もう横浜にはIDは通用しない。ミーティングをやっても仕方ない」(本能派の横浜打撃陣には考える野球は通用せず?)
(その投手陣に)「技巧のない技巧派ばかり。コントロールもなければ、スピードもない。データがあっても、使えない。ファームにも代わりになりそうな投手がいない」(ないない尽くしで申すなら…)
(不振のブロワーズに)「ビデオで自分の打席を見て驚いたらしいよ。俺はこんなに離れて立っていたのかって」
(阪神の先発予想に)「丸わかりやな。ヨソはもっと分かりにくいよ。広島とか」(いや、広島は、先発投手が翌日敗戦処理にまわる仁義なき投手陣ですから)
(併殺打8と不振に喘ぐ平塚に)「脇が甘いから左がよう打てんな。左をからっきし打てんから、オリックスも出したそうやないか」

仁義なき死球戦争(日刊スポーツ)
 イチローへの故意死球疑惑で燃え上がるオリックス−近鉄戦だが、オリックス河村コーチが自軍投手陣に「報復するな」の指令を出した。同コーチは「報復したら、野球が野球でなくなる」ともっともな発言。これに対し近鉄の大石コーチは「ぶつけろと言いましょうか」とニヤリ。「踏み込ませないためにも、インサイドは厳しく」とも。伊勢打撃コーチも「あんなに内を攻められるってことは、球界の至宝といったって、ONの域には達していない証拠」と援護射撃。エスカレートするこの抗争、もはや佐々木監督の逮捕かイチローの死で終わるしかないような気もしてきた。

今日の阪神
 ヤクルトのハッカミーと藪の先発で始まったこの試合、阪神7安打にヤクルト6安打とほぼ互角。なのに4−0で阪神が勝ったのは、満塁機2回を潰したヤクルトと、満塁機2回にタイムリー1回スクイズ1回の阪神との差。これで藪は今期ヤクルト戦2完封目。野村監督がどうのと言うより、これはミート中心から一発屋攻勢にチームカラーを一変したヤクルト打線がかわす藪の餌食になっている、ということですな。


5月13日(木)


野村監督・今日のイヤミ(12日)
(またも音無しのブロワーズに)「4番が淋しい。4番に打ってもらわないと、ジョンソン1人じゃ勝てないよ」
(中込をはじめとする投手陣に)「ウチの投手陣は日光サル軍団やな。反省ばっかりや」(また2軍落ちだって。エスカレータですな)
(高木に完封された打撃陣に)「ウチの右打者はホンマに左が打てんなあ。みんな開いてドアスイング。よそなら3回もたん投手相手に」
(メイについて)「前回も120球と言ってたんや。7回終わって113球。あと7球、頼む!って言ったら、『僕はもう最後の打者と思って投げたから』だって」(お互いセコい話ですなあ)
(7年ぶり貯金4に関して)「ウチは何年ぶりとかいうのが流行っているが、ブリは美味くない。ハマチの方が美味い」(これで1面見出しになる?いくらなんでも…)

清原恐喝事件で逮捕
 なんて見出しじゃ、清原が逮捕されたと思っちゃうよねえ。狙ってるんだろうけど。まあ、野球賭博で永久追放の可能性もあることだし。


5月14日(金)


野村監督・今日のイヤミ(13日)
(中日戦に向けて)「せっかくだんごが流行っとるんや。セリーグもだんごレースにせなあかん。流行に乗り遅れんようにせんと」(あの…だんご三兄弟、流行は終わってるんですが。それにノムさんがこういうことを言うと必ず負ける。星野監督を怒らせないで!)
(2軍から昇格する投手について)「岡田は生え抜きしか推薦して来んな。片瀬とか寺前とか、全然言ってこない。こういう体質は変えなあかんな」(清原はどうなったのでしょう)
(福原先発転向案に)「福原は先発したら7回まで持たんかな。でも体力なさそうやな。リリーフでも連投になるとスピード落ちるもんな」(3回も4回も投げさせるからでは?)
(井川について)「井川って、あの投げ方でいいのか? ピッチングコーチはちゃんとチェックしとるのか」(開幕前の絶賛からえらい変わりよう)
(不振のブロワーズに)「アドバイスはしない。聞く耳を持ってないらしいからな。プライドが高すぎる。普通、初めて当たる投手の癖とか得意球とか聞きたがるもんやけど、あいつは情報を欲しがらんのや。聞きに来るまで放っとくよ」
(プロ意識について)「こないだホステスに説教したんや。彼氏いるかって聞いたら、おるって答えたから。嘘でもおらんと言うのがプロやろ。何のために高い金払って店に来るか、女を物色にやろ。そのくらい店で教育せんのか。しかし何で客のワシがホステスを説教せなアカンのや、ほんまに」(説教する必要もないと思いますが。第一女を物色というのは穏やかでない。会話を楽しむくらいにしなさい)

打撃投手服部の現役復帰?(日刊スポーツ)
 左投手不足に悩む野村監督、ついに3年前に引退した服部打撃投手の現役復帰を検討。「いいカーブを放る。まだ現役できるんちゃうか?」との野村談話だが、当の服部打撃投手は「現役投手に失礼。ちゃかされると仕事がやりにくくなります」と至ってクール。ま、確かに、このプラン実現すると、湯舟、井川ら左腕投手は「打者転向の遠山以下」に次いで「現役引退の服部以下」の烙印を押される羽目になる。

不振のブロワーズ打法復旧(日刊スポーツ)
 13日、ビデオで丹念にチェックした結果、97年の好調時に比べ右足が後ろに下がりすぎていたことを発見。そのため外角球に届かなかった。今日から好調時のフォームに戻して快打連発と行くか。

長嶋監督、清原を強制復帰(サンケイスポーツ)
 藪の死球で右手甲亀裂骨折の清原だが、長嶋監督は、「ヒビが入っているだけで骨折ではない。あんなのは怪我じゃない」と、きょう14日からの打撃練習再開と18日のヤクルト戦からの試合復帰を命令。鬼だあんたは。

読売に「9」の呪い(夕刊フジ)
 風水占い師のDr.コパによると「9は結果を表す番号。村田負傷で9は悪い結果となった。その番号をヘルメットにつけてるのが読売不振の原因」とか。長嶋監督の背番号は33が9。年齢は63歳で足して9。役立たず外人のホセとデセンス、ノックアウト続きの入来弟の年齢はみんな27歳で足して9。リリーフエース失格の槇原の年齢は36歳で足して9。背番号9、年齢36(足して9)の村田は4月9日に死9負傷して99車で運ばれた。その番号をヘルメットにつけるよう提案した清原はヤ9ザとの交際をば9ろされ、背番号18(足すと9)の藪に死9を9らって骨折。いやあ、こらあきまへんな、ってこじつけだろが。

今日の阪神
 中日との首位決戦。とは言ってもなあ、首位どうのこうの言うのは貯金が2桁になってから言えよ。今日もサムソンを攻めて4点を取り、このまますんなり勝つかと思われたが、9回に吉田がまさかの大乱調。代わったリベラもぼろぼろでついに同点。だ、か、ら、ランナー置いたリベラは井川にも劣るとはっきり決めた方がいいって。結局は9回裏、大豊のサヨナラ本塁打で勝ったものの、先発の勝ち星を横取りしたがる福原とかリベラとかは困ったものだ。年末の更改では、セットアップとリリーフエースの勝ち星はマイナス査定ね。

透明ランナーと思うのだリベラ(キース中村氏に贈る自由律俳句)
よろめきのドラマの如き勝ち方に紆余曲折といふ漢字思ほゆ
                      虎玉


5月15日(土)


野村監督・今日のイヤミ(14日)
(9回2死から4点差を追いつかれて)「こんな試合、負けとったら首吊らなあかんとこやった」
(吉田の投手交代に)「限界なのは分かっとった。でも完封やったからな…もう温情はかけんぞ。完全試合しとっても交替や!」(そんな、佐々木監督のようなことを)
(さらに吉田に追い打ち)「体力はなくなっても、火事場のバカ力ってのは出ないのかね?気力が体力をカバーしないのか。ホンマ、ダイエー野球や」

星野監督の反撃(日刊スポーツ)
 野村監督の「中日包囲網構想」にカチンときた星野監督、「(セリーグの監督の中では)ワシひとりが味方だったのに、ノムさんがいらんことばかり言うから、ヒビが入ってきた」と怒る。さらに阪神ファンに「大阪じゃ5割超えたらお祭り騒ぎだからな。せいぜい夢でも見とけ」と暴言。試合で負けると「3回の3点は矢野で取ったようなもの。大豊の3本塁打は全部ウチから。トレードで星野に騙されたなんて言ってるけど、ノムさんは大豊にあやまっといた方がいいぞ」と。あの、関川、どんだけ役に立ってるんですか?今からでも使ってない久慈返してもらえますか?

松阪、みどりの(夕刊フジ)
 16日の対オリックス先発を控えた松阪が、髪の毛を球界初の緑色に染めて登場。本人は「美容院で寝てたらこうなった」と言い訳。おそらく、先日の加藤コーチの命名した「モンチッチ」というニックネームを嫌って、茶髪を緑に染め変えたのだろうと推測される。加藤コーチは「マンドリルがバブーンになっただけやんけ(ドラゴンクエスト2)」の辛口コメントで「森モンチッチ」と再命名。

今日の阪神
 先発川尻がいきなり4点献上であきらめムードが漂う。なんか最近、勝ち試合=大量点を取って今日は楽勝かなと思っていたら中盤に追いつかれて慌て終盤に再逆転してようやっと勝ち、負け試合=大量点を取られてそのまま淡泊に終了、というパターンが確立した感がある。と、思ったら中盤から点を取り返し、ついに6−7の1点差に。と思ったら9回表に福原が2点取られて万事休す。最近勝ちっぷりが悪いなと思っていたら、ついに負けっぷりまで悪くなったか。


5月16日(日)


野村監督・今日のイヤミ(15日)
(2回で降板した川尻に)「全部悪い。コントロールも球威も。自分に自信がないから恐怖感があるんじゃないか」
(14日の試合でリードを守れなかったリベラに)「そら走るやろ。リベラなら誰だって走るよ。投げるのが遅すぎる。早いランナーを出したら、リベラは交代やな」
(不振の両外人に)「実力的にあんなもんか。チーム事情から期待せなならんのだが…今年1年、見ないかんか」

今日の阪神
 先発のメイが打たれた4点差を跳ね返して逆転勝利。昨日ボロクソに言われた両外人が逆転のきっかけを作り、散々口撃されてきた坪井と新庄で逆転し、これを一昨日ボロクソに言われたリベラが抑えて首位攻防戦を2勝1敗と勝ち越した。野村監督が他チームを口撃するとロクなことがないが、自軍選手を口撃するのはいい結果が出るみたい。

5月17日(月)


野村監督・今日のイヤミ(16日)
(4点差を逆転しての勝ちに)「うまい酒呑んでもらえるやろ。キリンビール(野村監督がCMに出演している)をな」(それはちょっと…特定企業の宣伝になりますから、と困惑する記者に)「いいや、そのまま書いてや」(スポンサーには誠実なようです。しかしタイガースと言えばアサヒではないのか)
(KOのメイに)「ここのところ先発陣にいう言葉が一緒。球は走らない、コントロールは悪い、ゴメスには魅入られている。神野のホームランで駄目だと思った」
(リリーフのリベラに)「1点差なら出すのは怖い。それなら福原を続投させた。リベラが走者を背負ったらジョニー・ベンチが捕手でも走られるやろ」

中日光山捕手と読売吉原捕手の緊急トレード(日刊スポーツ)
 シーズン中の同一リーグ内トレードも異例なら、捕手同士のトレードも異例。読売としては捕手兼打てる右打者として光山に期待しているらしい。まあ、捕手同士のトレードといえば、阪神も笹本と笠間(読売)、ダンプ辻とヒゲ辻(大洋)など、互いに成功したトレードが多い。捕手って結構チームを変えると活躍するのかも。

松阪西武と野村阪神の電波争奪戦(夕刊フジ)
 視聴率を稼げるセパの看板カードとなった西武と阪神。テレビ中継も争奪が激化しているが、西武は東尾監督が解説やっていたテレビ朝日、阪神は野村監督が阪神入団前に解説者内定し、友人の森氏が解説するNHKが優勢とか。柏原コーチが解説してたサンTVは…もともと全試合中継か。それにしても「広島もコーチの大下氏が解説していたテレビ朝日を優遇している。こちらは視聴率とは無縁のチームだからいいが」とは失礼。視聴率云々もだが、たっちゃんさん監督が解説していたフジテレビの立場はどうなる。いや、たっちゃんさん監督の立場か。


5月18日(火)


野村監督・今日のイヤミ(17日)
(TV番組に出演したロッテ黒木投手の発言に)「筋トレで10キロ球速が伸びたのか。努力でスピードが出るなら、ウチもやったらいい。ロッテは立花(コンディショニングコーチ)が能書きばかり言ってるんやろ。専門用語とカタカナでまくし立てれば、野球選手なんかすぐ洗脳される。黒木なんか立花を信じて教祖みたいに崇めている」(それにしても尊師中込は早くならない。あ、教祖じゃだめなのか。信者じゃないと)
(中日光山と読売吉原のトレードに)「何だい、あのトレード。光山ってトシだろ。同一リーグで、捕手同士だもんな。サインなんか全部変えんといかんやろ」(大丈夫です。光山は1軍にいなかったし読売はサインないから)
(星野について)「星野はいくつ?29?うまく育てりゃ育ったのにな。1年目にだれと出会ったかしらないが。人生、いい上司に巡り会わないと損」(ええと……)
(田中について)「何にも言わんで放っといたら、前のまんま。あいつに聞いてやったんや。お前、将来阪神で何番打つつもりや、と。方向性がわかってない。ただ何となく練習してる」
(竹内について)「インコースに130キロの真っ直ぐ投げて、どうやって抑えるの。ちょっとでもシュートを覚えればいい。川崎もシュートピッチャーになって、詰まらせたときの快感は何ともいえない、って言っていたよ」(ホント、シュート好きっすね)
(新庄について)「今や阪神で堂々のクリンアップ。不動の3番や」(ホメ殺し?)

清原と安達にサイドスロー改造指令(日刊スポーツ)
 野村監督、サイド好きなんですよね。「左のサイドでカーブとシュートが投げられれば、とりあえず使える」そうです。遠山もサイドで復活したし。ま、先発完投はもはや望み薄の2人だし、使えりゃ儲けもん?

「飛ぶ横浜」発言に抗議(日刊スポーツ)
 5月7日の試合後、「横浜の攻撃の時は飛ぶボールを使ってるんちゃうか」と言った野村監督に対し、17日、セリーグは正式に「そうした事実はない」と回答。さらに横浜球団は、阪神に抗議を申し入れた。これに対し野村監督は「『使ってる』といったんじゃない。『使っていると思うほど』と言ったんや」と中途半端な言い訳。
 野村発言には2つの間違いがある。「横浜の攻撃時には」は、「守備時には」の間違い。「飛ぶボールを使っている」は、「飛ぶ投手を使っている」の間違い。

ノムさん3300万、サッチー6400万?(日刊スポーツ)
 全国高額納税者名簿によると、野村夫妻の収入額は上記の推定。旦那が嫁さんの半分なのはともかくとして、阪神が払った5億はいったいどうしたの?

元阪神選手が全日本コーチ就任
 5月21日から神戸で行われる4カ国地域国際大会の全日本チーム打撃コーチに長崎慶一氏、投手コーチに野村収氏が就任(監督は大田垣氏)。奇しくも阪神OBが全日本を指導することとなった(って、まあ普通なら大洋OBと言うよな)。

近鉄石毛、リリーフ転向に(日刊スポーツ)
 バルデスが最近救援に失敗しているために、香田と石毛のトリプルストッパー体制で逃げ切りをはかる構想。それにしても、読売でリリーフ失格の烙印を押された投手のうち、アメリカでは木田がデトロイトの守護神となり、今度は石毛が近鉄のリリーフエースとなってしまったら、「監督の起用法が悪かった」というのが完全にばれてしまいますな。西山、日本ハムの8時半の男になるチャンスだぞ!

悪質応援団を排除せよ!
 開幕直後に横浜の暴力応援団の暴行・球場の被害届提出で、各チームの悪質私設応援団の話題が盛り上がりましたが、阪神も悪質応援団では負けていない(自慢するなよ)。てゆーか、ほとんど阪神が本家。「東京岡田会」の悪行は去年も阪神の掲示板を賑わせましたが、今年も悪い応援団がいるみたい。
 「黒法被対応虎の巻」というページで、応援団の悪行、対処方法が語られています。

今日の阪神
 読売がホセ初先発というお笑いにすっかり話題を奪われ、ひっそりと藪−山内で始まった広島戦。序盤は野村の本塁打とブロワーズのタイムリーという、お互いスタメン落ちが噂される不調者の久々の打点で1−1と静かな立ち上がりだったが、4回に矢野のタイムリー3塁打で均衡を破ると、なんと藪のタイムリー3ベース、坪井の2ラン本塁打というむちゃくちゃな攻めで5点をもぎ取る。どうなっとんねん。そのまま藪の完投勝利で首位と1.5差に迫ったが、こういう訳のわからん勝ち方はちょっと怖い。


5月19日(水)


野村監督・今日のイヤミ(18日)
(坪井の本塁打に)「神風が吹いてるんや。これを利用しない手はない。風に乗せて打てって、言ってたんや」
(広島・ミンチーの登録抹消に)「違和感ってやつか。しかし違和感ってのは調和がとれないって意味やろ。流行してるけどおかしいぞ」(おかしいのには同感ですが、違和感ってのはそんな意味ですか?)
(試合終了後のピースサインについて)「えらい沸いとるから、ファンに応えたんや」(今日はバンザイしてました。おちゃめさん)

光山いきなり猛打賞
 中日から読売にトレードされた光山がいきなり今日のヤクルト戦でスタメンマスク。3安打と期待に応えた。しかし同点の満塁機で迎えた4打席目は三振。こんなもんか。

今日の阪神
 井川のプロ初先発はランナーを出しながらも7回まで抑える上出来。打線も和田やジョンソンの本塁打で援護。それにしても昨日の坪井、今日の和田と、たっちゃんさん監督に「阪神は飛ぶボールを使っている」と告発されても申し開きが立たない。7回には井川が打たれ無死満塁となると、左の前田に遠山、右の江藤には伊藤を送って遠山をファースト、更に左の金本に遠山をファーストから戻す奇策で抑えきる。投手をライトやレフトに置くのはよくあるが、牽制やゲッツーに絡むファーストに投手を置くのは大胆すぎる…と思ったら、そうか、遠山は去年までファーストだった。それにしても相手を見下す展開になると、野村監督は新聞の1面を狙ってあざとい采配をする。まあ、去年は135試合、見下されることはあっても見下したことはないことを思えば、何でもいいか。今期最高の貯金6で首位に1ゲーム差。


5月20日(木)


野村監督・今日のイヤミ(19日)
(遠山投手を一塁に一時避難させた奇策に)「苦肉の策や。左がひとりしかおらんからな。遠山は野手の経験もあるし。でもどこを守っていたか誰も知らんのだよ」(何故?)
(今岡に)「どうも今岡は分からない。フライを追うのを途中で諦めたり、走塁の途中でスピードを緩めたり。実際はどうか知らないが、手抜きしてるように見えるんだな。見える、見える…昔ゼブラボールペンのそんな宣伝あったな。高橋がウルフなら今岡はゼブラや」(そんなCM、今の若い人知りませんって)
(サッチー騒動に関連して)「むかし南海をクビになったとき、嫁さんの管理もできん奴が選手の管理ができるかと言われたけど、夫と父親と監督は全然別だと思う。財界でもお偉いさんが家に帰るとカカア天下だったり、そんなことはよくあるじゃないか」(家庭内なら何でもいいです。球団経営に口を出させさえしなければ)

横浜、読売の三野投手を獲得
 金銭トレードとのこと。中継ぎが惨状の読売にも放出する投手がいたんだねえ…って、使い方さえちゃんとしてりゃ三沢、入来、小野、岡島らは働くよな(三沢は先日の好投で手放さんかもしれん)。横浜では「ミノを買ったぞ!」と貧乏人が焼き肉屋に行ったような大喜びとか。(このギャグ、高田文夫からの盗用)

野村監督は理想の上司?(サンケイスポーツ)
 恒例の新聞アンケートで、「有名人の中から上司になってほしい人物は?」で、今年の1位は阪神野村監督、2位ビートたけし、3位読売長嶋監督とか。ノムさんは「長嶋を抜いた」とニヤニヤしているらしいが、当局としては3人ともイヤだ。野村監督は毎日イヤミを聞かされたあげく大量のレポートを書かされそう。たけしは無理矢理雑誌社への抗議に連れて行かれたあげく共犯で投獄されそう。長嶋監督は自分の指揮能力のなさを棚上げにして「彼の失策が痛かったですねー」などとテロられたあげく子会社へ左遷されそう。それにしても横浜の権藤監督は早くも圏外か。仰木監督の時代も去ったか。

松坂天覧試合の可能性(夕刊フジ)
 先日の園遊会で天皇が横浜高校監督・渡辺氏に「松坂の調子もいいようですね」と話しかけたことをきっかけに西武の天覧試合への期待が高まっている。セリーグ開幕戦は日本一の横浜はスタジアムに貴賓席がなく、読売阪神戦はガルベス先発ということで中止のやむなきに至ったが、西武ドームは貴賓席も備え、条件は満たしている。あとは気品ある対戦相手だが…、近鉄は下品なビーンボール球団、日ハムはフランクリンが松坂とモメたことがあるし、ロッテはあまりにも地味だし下手をすると「天覧弁当(中身は天ぷらランチ)」など作りかねないので却下。となるとイチローのオリックスか世界の王監督のダイエーだが…王采配を見せて「ああ、野球はああやるの」などと納得されても困るなあ。まあ、オリックスかなあ。んでイチローが松坂からサヨナラホーマーを放ち、松坂が「あれはファウルや!」と泣いて抗議する、と。(なぜに大阪弁)


5月21日(金)


野村監督・今日のイヤミ(20日)
(2軍落ち通告の井川に)「井口…いや井川には下に行ってもらう。先発?あれはローテーションの谷間でお願いしただけや。また谷間が来たら呼ぶ。それまで下でフォームを固めてきてもらう」
(1軍昇格の田村に)「岡田からもう上げてもいいと報告が来た。田村はいつ頃よかった? ヤクルトと優勝争いした92年? あまり印象がないな」(打たれたら岡田2軍監督のせいにする所存と見た)
(中継ぎ降格の川尻に)「川尻は難しい。調子が悪いなら待つけど、普通であんなもんなのか。球が遅いのは敵の立場でも知っていたが、今年はさらに遅いなあ」

田村いよいよ1軍登録
 広島戦でプロ初勝利を挙げた井川を落としてまで、待望の左腕投手、田村を昇格。「巨人は左投手が多い。遠山は終盤まで置いとかなあかんが、前半で使える左が欲しいのでな」とのこと。

川尻中継ぎ降格
 3連続KOで先発陣から離脱し、スリークォーターにフォーム改造して復活を期す。しかし、今日の内容では1軍に置いとく必要ないな。これで先発は藪、メイ、吉田、竹内……、おーい井川、谷間は来週早々にやって来るぞ。

黄金の野村像(日刊スポーツ)
 またもや商魂逞しい阪神百貨店が首位前祝いにと野村監督の純金像を制作した。値段は100万円で受注生産とのこと。「優勝したら監督にプレゼント」って、考えてみたら安いもんだな。

読売、マルティネス獲得へ
 渉外担当をメキシコに派遣し、「メキシカンリーグで活躍している、日本球界経験者」をターゲットと言っていたことから、元西武のマルティネスか元ロッテのフランコかと噂されていたが、どうやらマルティネスらしい。しかしファースト専業選手、どうするつもりなのかねえ。東尾監督すら怖くてできなかったサードコンバートか?

今日の阪神
 さあ首位奪取だ、弱体巨人を叩くぞ……こんな威勢のいいときはロクなことがないという経験則通り、先発の吉田がいきなりガルベスに満塁本塁打。さらに代わった川尻が松井、高橋に連続本塁打を浴び、甲子園は時ならぬ花火大会。川尻、2軍に落としちゃおかなあ。頑張って9回に3点返したがそれまで。あああああ、欲を出すとこんなもんだよ。ヤクルトがいらんことして火をつけた読売打線、中4日で藪が消すしか3連敗を免れる道はないぞ。しかしながら、順当に行けば明日先発の竹内、明後日先発のメイ……松井、高橋の餌食だ。ひえええええ。3連敗か。気分はむっちゃ後ろ向き。


5月22日(土)


野村監督・今日のイヤミ(21日)
(かつての部下・江本に)「あいつも巨人批判は絶対せん。変わったな。悪口言うと票に響くのかな。ウエから何か言われてるのかな。なら辞めりゃいいのに。ありゃ巨人応援団や。解説でも評論でもない」(江本はまだマシなほうだと思いますが……江川、中畑、カズシゲ、大久保の元読売は救いようがないとしても、掛布とか)
(読売コーチの弘田に)「弘田は身体も背丈も小さいけど、ひとつだけ大きいモノがあるんだ。ふふふ……立派なんだよ。もの凄いんだ」(ああん、また下ネタ)
(吉田、川尻に)「いい投手の条件とは、打者にフルスイングさせないんだ。何を目的にピッチングしてるのか」

実名でプロ野球がプレイできるのは、コナミのゲームだけ!
 「実戦パワフルプロ野球」を擁するゲームメーカーのコナミが、日本野球機構と2000年4月から3年間の肖像権独占契約を交わしたとのこと。つまり、アスキーの「ベストプレープロ野球」、ナムコの「ワールドスタジアム」など、他メーカーのゲームでは「イチロー」「松坂」「阪神タイガース」といった実名を使用できない。この際だから、「イチ口ー」「松阪」「阪ネ申タイガーズ」などという紛らわしい名前で厭がらせするというのも、いいと思うが。てゆーか、そういう名前ばっかりのゲームが出たら買うぞ。名前を見るために。まあ、いっそのこと他社は大リーグに特化するのもいいかと。ただし日本人選手はワンランクアップしとくことと、ソーサとマグワイアは当たればホームランの「ホームランナイター」状態にしておくこと(昔ドラクエ4と抱き合わせで買ったんです。しくしく)が売れる秘訣。

野村監督「外人取っ替えたい病」が出た(夕刊フジ)
 「阪神好調の救世主」との世論の支持を背景に、野村監督が新外国人選手の獲得をフロントに強く要求しているそうな。好調のジョンソンはともかく、ブロワーズは全然打てない、メイは球数限定投手、リベラはリリーフ失格との主張を裏付けに「第3の投手」を要求しているらしい。それはいいのだが、問題はこれが息子のケニー野村の失対事業ではないかという疑惑。野村監督はヤクルト時代にも主砲のホージーをさんざん批判した挙げ句クビにし、ケニーの連れてきたテータムと交換した前科がある。結果は皆さんご存知の通り。人格識見はともかくアメリカで顔の広い大物代理人の団はともかく、小物代理人のケニーは一流選手を引っ張ってくる力がないのだ。バニスターみたいなのはいらんぞ。

今日の阪神
 先発陣種切れでついに竹内を先発させたが、読売はもっとナメた先発西山。
 星野が再三のチャンスを潰しまくる間に高橋の2ランで先制した読売だったが、西山が案の定というか当然というか押し出しから崩れ、代わった入来からブロワーズが久々のタイムリーで勝ち越し。もっともブロワーズの安打はこれきり、あとは2凡打2三振。どうやらブロワーズ不動の四番とは、単に打席でバットを振りもしないという意味らしい。
 6回に同点に追いつかれたが、7回には柏田の暴投でまた勝ち越し、同点機を坪井のバックホームで凌いだりして辛うじて逃げ切る。
 しかし1点差の9回、リベラを使わず福原続投したあたり、ノムさんこりゃ本気でリベラを追い出しケニーの新外人を獲得する気らしいぞ。注意しろよ!


5月23日(日)


野村監督・今日のイヤミ(22日)
(新庄の打撃ベスト10入りに)「新庄の育成には普通の方法ではダメ。彼は少し打率が上がればいい選手なんだから打撃と逆のことをやらせてみようと思った」(それは2刀流失敗のいいわけですか?)
(読売の高橋に)「アイツは素振りなんかしたことないって言いよる。練習も決められた時間が終わってまでやらないんだって。やっぱり天才や」(阪神にいなくてよかったですね、高橋くん)
(先発投手陣に)「竹内も、昨日の吉田も、ビビりたおしとる。まだ1、2回というのに。そりゃ餌食になるわ」

マットソンに集中砲火(日刊スポーツ)
 したのは自軍の監督とコーチ。昨日ノックアウトされたマットソンを佐々木監督は、「自分の持ち味をわかっていない。ストレートが通用する投手と思っているのか」と批判。大石コーチに至っては「ナックル以外は高校生並みの球。屁みたいなもん。アホですね」とイチローをボロクソに言ったとき以上の激語。確かに初回5点取られたが、完投したピッチャーですぜ。9回を5点なら近鉄では優秀ではないですか。なぜそこまで言うかね。なにが二人をそうさせたのか。野村監督を見習って、もうちょっとソフィスティケーティッドされたイヤミの言い方を習いなさい。

今日の阪神
 メイと上原の投げ合いで始まった今日の試合。上原の調子が出ないうちにブロワーズのタイムリーで先制するが、松井の2ランで逆転される。しかし6回、疲れの出た上原から連打で2点取り再逆転。遠山が左の強打者を抑え、福原で8回まで繋ぎ、今日は9回にリベラが締めて3−2で勝利。しかしリベラを出したのは信頼からでなく、単に福原を酷使しないため。まあ、今日の投手リレーは白人→苦節のベテラン→新人→黒人とバラエティに富んでいた。しかし読売の上原は負けたが2試合連続の完投。完投能力がついてくると後半戦怖い存在となりそう。


5月25日(火)


野村監督・今日のイヤミ(24日)
(ある阪神OBが、「監督、ワシが今阪神におったらどんな使い方を?」と聞いたのに答え)「そうやな、クビやな」(このOB、絶対川籐です)
(不振の投手陣へ)「早くデータが活かせる、藪の域に達してほしいんや。いつまでも井川では困る。井川はミーティングにも出なくていいんだけどね。子供が大人の話を聞いているようなもんだから」(ここまで言われるとは、井川、なにかやらかしたか?)

おまえら子供か(サンケイスポーツ)
 首位決戦を控えたDT両監督が何とも低レベルな舌戦。野村監督がまず
「『亢竜悔いる』という言葉がある。上りきったら後は落ちるしかない、という意味や。こんなこと言ったらまた星野監督に『あのオッサンは…』と怒られるかな。しかし星野は川上さんやオーナーには礼を尽くすくせに、ワシのことは陰でオッサンと呼んどる。どうせ言うなら目の前で言え」
 と得意の故事成語をちりばめながらぼやくと、星野監督は
「オッサンをオッサンと言って何が悪い。ちゃんと『サン』付けで呼んどるやないか」
 と言い返す。どうでもいいけどご両人、セリーグを代表する監督なんですから、論争するならもうちょっとまともに。

野村よ金毛の虎になれ(日刊スポーツ)
 開幕前に「目機銖両」というえらい難しい熟語(しかもなぜか禅の言葉)を野村監督に教えたことで知られる、天台宗ハワイ開教総長の荒了寛氏が今度は「首位に立ったら仏画を進呈」と。画題は金毛の虎。「金毛の獅子は鼠1匹獲るにも全力を尽くすが、野村監督はどんな試合も全力投球で相手を逃がさない『金毛の虎』になってほしい」とか。これ、茶髪嫌いのノムさんへの挑発ですか?

長嶋監督、トレード相手くらい覚えて下さい(サンケイスポーツ)
 手薄になった代打陣を埋めるために、昨年近鉄にトレードしたばかりの大森にカエレコールを。それはいいんだが、長嶋さん、「大森は、だれとトレードしたんでしたっけ?」はないだろ。そのうちカズシゲ現役復帰とか言い出すかも。

デラクルーズ、いよいよ1軍へ(日刊スポーツ)
 近鉄の160キロ男、戦慄のノーコン野郎、対イチロー最終破壊兵器、ハカイダーことデラクルーズがいよいよ1軍入り。むろん、オリックス戦に照準を合わせてくることは間違いない。早くも西武松坂の「MAX160キロ」Tシャツに対抗して「MAX161キロ」Tシャツを作るとか。いっそのことダイエーの小久保も対抗して「TAX3000万円」とか。

今日の阪神
 両監督のつまらない舌戦で幕を開けた首位決戦だが、試合は緊迫した投手戦となった。藪と山本の両エースの投げ合い。チャンスを作りながら併殺や盗塁失敗で点が取れない阪神打線に対し、中日は3回にゴメスのタイムリーで先制点。
 このあと両投手粘投で得点を許さず、迎えた8回。先頭の代打八木のヒットを坪井の併殺でチャンスを潰したかに見えたが、和田が3塁打。新庄がタイムリー2塁打でついに同点に追いつく。しかし山本、きょうノーヒットのブロワーズを敬遠して1安打のジョンソンで勝負。理解不能の策ながらジョンソン三振で逆転ならず。結果オーライか。
 そして9回。阪神はまたもゲッツーでまたもやチャンスを逃す。これ、なんと4イニング連続併殺。9回裏、ゴメスは外野フライに打ち取り、これは延長か?と思われたが、立浪四球、山崎ヒットで1、3塁。山崎がID野球のお株を奪う盗塁で2、3塁となり久慈を敬遠で満塁。ここで中村がサヨナラのタイムリーで中日が接戦を制し、首位を守る。
 しかし阪神は福原がランナーを貯めたらお仕舞いですな。リベラは使えないし。福原、けっこうランナー貯めるし。左のサイドスローも必要だけど、右のリリーフも必要じゃない?


5月26日(水)


野村監督・今日のイヤミ(25日)
(試合前、中日の広報に)「オイ、明日の試合の切符取れないか?阪神の人間に頼んでもアカンのや。ワシは権限ないから。チーママや。セリーグで権限ある監督といえば星野と長嶋くらいやろ。後は全部チーママや」(こんな時にもフロントにイヤミを忘れないノムさんでした)
(外国人補強について高田社長に)「補強せんと言うてるらしいが、状況は変わる。現場は勝手にせい、でええと思うてんのか。阪神優勝したら凄い経済効果なんやろ。強くする気がないのか。強くなれば客も来るとわかってるやないか。面白い球団やで」(フロントイヤミ第2弾)
(肝心の所で打てない打線に)「8回で勝ち越さんと話にならん。今日は打線の責任や。ジョンソンが真っ直ぐを見逃し三振ではどもならん。9回の坪井のジャッグルもなあ、ちょっとしたところなんだが、立浪にいい走塁をされてしまった。今岡もセカンドライナーで飛び出すようでは。ホームに帰りたい気持ちは分かるが、セオリーにはしたがってもらわんと。修行が足らん」(この機会に嫌いな選手に総イヤミでございます)

野村vs星野、誠意なき握手(夕刊フジ)
 「大阪のオッサン」「オッサン言うた方がオッサンじゃ」と子供レベルの喧嘩を繰り広げていたオッサン2人がなぜか、25日の試合前に和解した。グラウンドに出た星野監督はつかつかと野村監督に歩み寄り挨拶。「オッサンというのは、関西では親愛の情をこめた言い方。オレは前から野村さんの選手起用をうまいなあと尊敬していた」と歯の浮くような言葉で褒め上げると、グラウンドでは相手チームと親しくしないのがモットーのはずの野村監督もすっかり上機嫌になって「さすが大監督や。挑発?全然気にならんよ」とエビス顔。星野監督から和解を求 めた理由は、元気が出てきた読売の包囲網を再度復活しようとする目論見か、それとも怒らせると手強い野村阪神の精気をホメ殺しで削ぐつもりだったのか。

サッチーキーホルダー発売へ(夕刊フジ)
 野村サチヨの声の出るキーホルダーが、吉本興業のお笑いタレントキーホルダーを手がけているメーカーから製造、発売される運びとなった。ボタンを押すと「私サッチー。大きなお世話よ。自分は何なのよ」と怒鳴る一般バージョンと、「1回や2回負けたからって、何クヨクヨしてんのよ」とわめく阪神バージョンの2種類。これで既に発売の野村監督キーホルダーと合わせて夫婦漫才キーホルダーが…え?ノムさんキーホルダーは喋らないの?……てっきり「坪井は天才やからな。天才の教育はワシにはでけん」とぼやくのかと思っていたのに。

今日の阪神
 首位攻防第2ラウンドは川上と川尻の先発。川上を信頼して投げさせる中日に対し、阪神は川尻から竹内、田村、伊藤とめまぐるしい継投でまるでシーズン終盤の優勝決定戦のよう。2−1とリードしながらもなかなか2塁ランナーを返せないじれったい攻めが続いていたが、ついに6回、ランナーを2人置いて不振のブロワーズがホームラン!10日間続いた便秘に牛乳とグリセリンの原液を直腸浣腸したような爽快感であった。これで1勝1敗。ゲーム差をふたたび0.5と縮めた。


5月27日(木)


野村監督・今日のイヤミ(26日)
(矢野に)「一昨日の福原もな、外角低めに投げさせたかったらそこに座って構えろって。ミットだけ出してもあかんのや」
(途中降板で登録抹消の川尻に)「肩がおかしくなったみたいやな。無理することはない。おかしくなったらやめればええんや」(やめるって、野球を?)
(20試合ぶり本塁打のブロワーズに)「ベンチで音頭とってたんや。働け、働け、ブロワーズってね。みんなで合唱してたんや。そしたらホンマに働きおった」(そりゃ、ブロワーズ暗くなるって)

佐々木も大人げない
 昨日の試合でヤクルトに打たれ一時同点とされた横浜の佐々木。結局その裏にサヨナラ勝ちしたが、試合終了後、佐々木はヤクルトベンチに向かい「バーカ、ターコ」と打たれた腹いせに怒鳴ったとか。やっぱこいつ、野球抜きの野球バカです。

近鉄の総括は終わらない(日刊スポーツ)
 近鉄ベンチ、どうなっているのか。先日のマットソンボロクソ事件に続き、昨日は試合終了直後のベンチ、衆人環境の中で大石投手コーチはバルデスを呼びつけて「いっつも四球から入るやないか! 緊迫した場面もあるんだから、ゲームを考えろよ! 打者勝負でどんどん投げろ!」と怒鳴りつける。佐々木監督も逆転勝ちにもかかわらず「こんなレベルが低いんではコメントできん」とインタビュー拒否。近鉄ベンチがなにか凄いことになっている。

今日の阪神
 勝てば首位のこの試合、1回の表、ノーアウト1、2塁の絶好の先制機に新庄がサードゴロ、トリプルプレーという珍妙な場面で始まった。良くも悪くも派手ですな、新庄は。
 阪神打線は今日も噛み合わず、中日の倍のヒットを打ちながら3併殺で点が取れない。トリプルプレーがあるから実質4併殺。これに気落ちしたか、先発の吉田が山崎のホームラン、満塁からの立浪のタイムリー、そしてまたも新庄が走者一掃のエラーで大量失点。「ここで勝てば!」という正念場に弱いのは相変わらずですな。
 0−7で今日はお仕舞い…と思ったら粘り強い今年の阪神。6回に今日のアンラッキーボーイの新庄が2ラン、7回に矢野の犠牲フライ、そして8回にはブロワーズの2試合連発の2ランが飛び出してたちまち2点差、予断を許さない展開となってきました。その後もジョンソン四球、今岡ヒットなどで2アウト2、3塁で矢野。一打出れば同点の場面でリリーフエース宣がワイルドピッチ、1点差! だが、矢野はあえなく三振。
 そして迎えた9回、ワンアウトから坪井がヒット。しかし和田三振。そして良くも悪くも今日の試合の立て役者、新庄が登場。吉と出るか凶と出るか……結果は中吉。センター前ヒットで2アウト1、3塁。ここで迎えるは2試合連発で調子に乗るブロワーズ。ヒットで同点、長打で逆転という緊迫の場面。ああしかしここでセカンドフライ。試合終了。
 結局このカード1勝2敗で負け越し、首位から1歩後退となったが、3連敗しておかしくない試合を1つ負け越しで止めたのは大きい。大敗の展開からしぶとく粘って相手のリリーフエースを引きずり出すまでの好試合にしたあたりは今年の成長。しかし中日はさすが首位だわ。読売や広島みたいに、接戦に持ち込めば勝手にコケてくれる球団とは違う(もっとも第2戦はコケてくれた感なきにしもあらず)。


5月28日(金)


野村監督・今日のイヤミ(27日)
(阪神監督論)「昔は現場中心で動いていたから、監督が球団社長より偉かった。いまの阪神は方針はフロントが立て、責任は監督がとる。監督の地位は係長程度や。星野は専務クラス。長嶋はれっきとした常務だもんな」(チーママ=係長論?)
(最近の体調について)「どうも風邪らしい。咳が出て寝付けない。弱くなったな。女性ホルモンが足りないのかな。だれかデートしてくれんかね」(あ、俺もだ)
(不調の吉田について)「使えんな。だらしないなあ。ストライクが入らないんだ。ヤクルトにもそんな投手がおったけどね。石井という。でもあいつは150キロ投げたからな。吉田程度のスピードじゃボール球を振ってくれんよ」

セ・リーグもオリンピックに協力します
 27日の実行委員会で、9月から始まるオリンピック予選にプロ12球団から1軍スター選手(潮崎、古田など主力クラス)を中心に最終22人の代表を選出することを決めた。反対している読売球団には川島コミッショナーが直接説得する意向。ま、9月には読売は暇になっているからいいですね。むしろ宣や李が韓国代表に取られかねない中日が問題か?

オリンピック協力の裏取引?
 オリンピック出場を決めたこの実行委員会で、読売シンパの委員から「高校生はドラフト対象から外して自由競争すべきだ」との意見が出た。ドラフトについては2000年まで現行方式を踏襲し、2001年から制度改革する予定であり、この提案も当面の検討は見送ったが、読売がオリンピック協力の見返りとして求める可能性もあり、悪は監視する必要がある。


5月29日(土)


野村監督・今日のイヤミ(28日)
(吉田豊彦に)「吉田はあの投げ方じゃダメだ。ダイエーでもスライダー以外ストライクが入らないでクビになったんだろ。理にかなってないんだ。ゴメスを敬遠したときのフォームはよかったんだがなあ。もったいない」(去年シーズン途中に金銭で獲得した投手に、そんな過大な期待はいけませんよ)
(阪神投手陣について)「この間、末永編成部長と話しててな、どうしてウチは小さくまとまった投手しか取らんのかと言ったら、『入団時にはみんな140キロ以上投げてた』と言うんだ。中ノ瀬も。『じゃあなぜ遅くなるんだ』と聞いたら、『なぜでしょうかね』だって」(そりゃ、投手コーチのせいでしょ)
(ヤクルト投手陣と比較して)「阪神の投手は身体が大きくならんね。ヤクルトでは石井も川崎も馬のようにゴツくなったが。ああなったら、スピードも3、4キロ増すだろう」(だって、川崎は馬だもん)

新庄が5月の月間MVPに王手(日刊スポーツ)
 現在までの成績が打率.385、4ホーマー、18打点だそうな。対抗馬は9ホーマーの松井か。今日からの読売戦で打つことが受賞の条件だそうだが、それよりワンポイントでも投げれば心証がよくなるのでは?

「ピッチャー余ってないか、余ってたら買うよ」(日刊スポーツ)
 って、まるでダフ屋ではないですか野村監督。「狙い目は巨人。あそこは起用法がまずくて腐ってる投手がごろごろいる」は正論ですが、「次いで中日、ダイエー」だそうな。中日は投手王国ですが、ダイエーもやっぱり腐ってるんでしょうね、ミツグ、ヒデカズ、吉武あたり。それにしても2軍では井上が防御率1位なんですけど、なぜ上で使わない?

艱難は共にするも、富貴は共にするべからず?
 ちょっと前項の余談ですが、阪神の公式ボードでもトレードの話題が出たのですね。そしたら「小野、岡島、西山のようなヘタレの役立たずはいらん!」というのが支配的な意見でした。この3人、使い方が拙かったので芽が出ないでいるが、なかなかの実力を持った選手だと思うのですがね。ちょっと今年の阪神ファン、今の好調で調子に乗りすぎている感があります。浮かれるのは早い。まだ貯金6です。これからまだまだ嵐も来ます。自粛しましょう。

読売・斎藤雅の復帰は依然未定(サンケイスポーツ)
 今日の阪神戦あたりで復帰予定の斎藤投手だったが、まだ実戦練習を開始しておらず、復帰のメドすら立たない状態。宮田コーチは「体調は90%は回復しているが、古傷の再発を怖がっている」といい、要は本人が練習再開に不安を持っている状態。長嶋監督は、「ウチのトレーナーは慎重だから…」と言うが、肺に穴があいた人や骨が折れた人を「何ともない」と診断するトレーナーが慎重ですか?

ジャッジ問題は迷走模様
 23日の日本ハム−近鉄戦で山本球審のヘタクソなジャッジに不服の上田監督が球審を殴打、退場と2試合の出場停止処分となった。上田監督の「ヘタをヘタと言って何が悪い」という日ハム監督の大先輩、近藤貞雄氏の名言を引用した発言に態度を硬化させた山本審判は、傷害罪で上田監督を告訴、グラウンド外でも争う方針を固めた。
 これを受けてオリックスの仰木監督は、「上田監督のやったことは許せないが、もともと審判がヘタだったから始まったこと。審判の判定について、監督、審判、リーグ事務局も含めてみんなで話し合おう」と訴えたが黙殺された模様。
 さらに28日、ダイエーの岸谷代表はその山本審判を、「1軍のレベルに達していないヘタクソ」として2軍に降格するよう事務局に申し入れた。直接の原因は27日のロッテ−ダイエー戦の判定を巡ってのことだが。
 とりあえず今回の騒動でわかったことは、山本審判がヘタクソなのはパリーグ全球団の総意だ、ということだけか。

今日の阪神
 なんか負けたみたい。しかも読売相手に得意の僅差継投戦に持ち込んで。松井はサヨナラタイムリーで新庄みたいなヘナチョコぶち破って月間MVP王手だし。ああ明日は谷間だ。相手は苦手の上原だ。ジョンソン駄目だし。連敗しそう。ああまたマイナス思考。


5月30日(日)


野村監督・今日のイヤミ(29日)
(サヨナラ負けに)「しょうがないわ。勝ち目が全くなかった。松井は1−3になったら歩かせればいいのに、ああいうところが福原は勝負弱い」
(松井3塁打でランナーホームインの場面で)「今岡は(中継に)行かないかんやろ。和田でなく今岡が外野からの返球を中継してれば、(走者は3塁を)回ったかどうかわからん。右中間でも行けと言ってるのに、今岡ちゅう奴は……」
(好投のヤクルト高木に)「あるコーチに言われてサイドにしたと言ってたけど、あれは違う。言ったのはワシや。監督が言うたんや」(そこまで功名争いしなくても……)

今日の阪神
 昨日はメイ、今日は藪。左右両エースを立てて読売戦に挑み、そして破れた。まずいよ。まずい。今は先発投手が足りない(なぜ井川と井上を使わんのかね?)、ジョンソンと今岡が打てない、ブロワーズもポチポチしか打たない、と状態は最低に近い。6連敗あるよ。こういうとき無理して中継ぎを酷使すると去年までのように完全投壊現象が起こる。ここは1歩前進2歩退却だ。無理せず敗戦を受け止めることだ。ダメージを最小に食い止めること。6月の目標は借金を作らないこと、これだね。


5月31日(月)


野村監督・今日のイヤミ(30日)
(ベンチを訪れた江本に)「魅力なしや。以前は巨人のヨイショをしなかったのに、今じゃ長嶋、長嶋か」
(4回、矢野の安打で2塁にストップの今岡に)「オーバーランして戻るってのもしない。ベースの手前で諦めてる。見事にあきらめが早いな、打つのも守るのも走るのも」
(6回の松井の打席に)「1球目はストライクと判定したところが2球目にはボールにされる。巨人戦になると、ここぞ、という試合のツボのところでこれをやられるからこたえる」
(最終回桧山の打席に)「真っ直ぐしかない、というとこで真っ直ぐを打ち損ねている。あそこで一発で決めなきゃ駄目だ」

松坂破壊計画再び(夕刊フジ)
 今年のオールスターは3試合。このすべてに松坂が登板する可能性が出てきた。
 第1戦は西武球場。全パの東尾監督は早くも松坂先発を決めている。ところが第2戦は甲子園。「松坂君の甲子園凱旋で盛り上げたい。ぜひ甲子園でも登板を」と要望すると、第3戦の岡山マスカットスタジアムも「松坂の登板しないオールスターなんてダシガラ。ぜひとも地域振興のために登板を」と他の選手に失礼な発言で松坂登板を切望した。このままでは全試合登板で2、3戦は1球のみ、という西武ドームこけら落とし紅白戦の再現か。しかし、紅白戦では伊東が初球打ちでアシストしたが、もし和田とか坪井だったら、イヤガラセなくらいファールで粘ったりして。スタンドから「人非人!」コールが起こったりして。


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