虎本営発表

 

 


97・7・2

 ペシミスティックな話が先月は続いてしまいました。ひとつよーきに行きたいと思います。

 阪神タイガースいろはカルタをこれから随時掲載していきます。字が読めなかったらごめん。

三村がつき吉田が差しだす天下餅

 喰らふ野村に吐き戻す長嶋

               虎玉

 

97・7・10

 ダイエー吉永、古来希なり。

 かつて打てる捕手の「守備の負担を除く」と称して行われしコンバート、悉く失敗せり。巨人藤尾、中日中尾、阪神関川。捕手とは認め難き西武田淵すらこの例外にあらず。されど吉永、以前にも増して打ちまくる。

 ・・・・よっぽど捕手が嫌いだったんだね。

 

97・7・12

 阪神中継ぎ投手陣は投壊現象を起こせり。

 葛西の腕にしなり無く、伊藤の制球は乱れり。弓長は月を求め徒に吠え、田村は入魂すべき球を失う。月月火水木金金では三ヶ月持たず。締めるべきは締め、緩めるべきは緩めるが名将の道なり。ここは一旦退却し戦線を立て直すが良策なり。

 目をつぶって先発に任せ、(若手を起用するも可なり)捲土重来を期して八月よりの反攻に備えるべきなり。山村先発、井上先発も佳きかな。

 

コールズと新庄のアメリカンジョーク・コーナー

コールズ「ヘイ新庄、オマエの守備とオレの打撃を兼ね備えたらスゲエ選手ができるぜ」

新庄「だけど、もし私の打撃とあなたの守備を兼ね備えた選手になったら、どうするの?」

コールズ「大丈夫。そんな奴は即クビだから、チームに迷惑はかからねえぜ。HAHAHAHA!」

全選手「くだらねえこと言ってる間に練習しろ!」(二人を袋叩きにする)

 

野村見ればちぢに心は乱れたり

  我が身ひとつの恨みにあらねど

 

名を聞かばくみしやすしと思へども

  野村のあやかしと人の言ふらむ

 

憂き世には今宵傘立つヤクルト戦

  これや堕ちゆくはじめなるらむ

 

むらがりて燕つひばむ虎の子や

               虎玉

 

97.7.14

桶のたが外れて酒をぶちまけり

今岡に無理な代役勤めさせ

最下位を納得させる立役者

負け戦オールスターには一人出て

清原と新庄無粋な客恨み

          虎玉

 

97.7.28

 帝虎軍は後半戦に一見よさげなスタートを切れり。されど横浜に勝ったに過ぎず。阪神はヤクルトに勝てば優勝できるが、横浜も阪神に勝てば優勝資格充分ならん。

 オールスターは松井(西武)に救われし感あり。やはり新庄と清原は出場すべきにあらじ。嗚呼、何故上田(日ハム)を出場させぬか。桧山より新庄に多く投票した阪神ファンの責任、万死に値する。

 前半戦終了し、我、吉田監督に不明を恥ずべき二点あり。一点は葛西なり。九三年以降ヤクルトに全く歯が立たぬ投手がリリーフエースになれるとはよもや思わじ。投手は使い方、とはまさに至言なり。二点目は八木。勝負弱い、先行逃げ切り型、との一般の評価を破り、代打の切り札として再生させた手腕、並々ならず。

 前半終了間際にヤクルトに一勝一分の成績、一婁の望みを繋げり。


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