ココロほぐれない雑文

○いま、あちきの掌の上にはポポロクロイスのDVDソフトが載っているのです。あれこれ苦心惨憺してやりくりして捻出したお金でやうやく買ったのです。えらいぞあちき。やりくりマムと呼んでくれたまい。ぷぃ。

○でぇぶぃでぇ。その名も妙なるでぇぶぃでぇ。デジタルでヴィデオで、しかもディスクであるのだ。ビデオじゃないよヴィデオだよ。でぇう゛ぃでぇ。いた。舌を噛んだのです。危険なので今後でぇぶぃでぇと称する。CDが単なるコンパクトディスクであったのとは雲泥の差である。CDと同じサイズでありながらも、もうこんなのはコンパクトとは言えないんだぜへへん、時代はデジタルだぜデジタル、と謙遜なのか傲慢なのかわからんちんな態度で挑んでいるのだ。むみゅぅ。

○残念ながら購入可能だったのはこりだけ。なんでも聞くところによると、ぷれぃすてえしょんなる魔法の道具にこのでぇぶぃでぇを填め込むと、あんなことやこんなことまでできてしまう、という噂だ。おそらくどらごんくえすとでマリベル様がやっていたように、石版を台座に填め込む要領ででぇぶぃでぇをぷれぃすてえしょんに填め込むのだろう。きっと異世界へわぁぷするのだ。むろん、ポポロの世界。ろりぷにで三等身の夢の世界。十歳の子供が十五歳に成長しても外見がまったく変化しない世界。なんだか、あちきに向いた世界のようでもある。みゅうみゅう。

○魔法も経済法則には勝てぬ。あちきのやりくり能力では、ぷれぃすてえしょんを買うお金は捻出できなかった。こりではマム失格かしら。やはりあちきの彼のように、下着や衣服や靴や食材や家を買うのも惜しんでお金を貯めるべきだったかしら。しかしあちきの彼は、いけないご本やいけないビデオやいけないゲームにはお金を惜しまないので、ぜんぜんお金が貯まってないのであった。ぐぎゅぅ。

○ろりぷにの世界へのわぁぷは当面諦めるとして、さてこのでぇぶぃでぇをどう活用しようかしら。とりあえずパッケージを眺める。ぷれぃすてえしょん2の文字が輝く表紙には、なにやら切り立った崖の上でろりぷにな幼年とちびっちょ竜がお月見しておる。危ないぞ幼年。剣が浮いておるぞ幼年。保護者は何をしておるのだ幼年。その下に「ポポロクロイス はじまりの冒険」の文字が。はじまりの冒険にしては危険すぎるぞ。そういえば「ポポロクロイス物語」でないのは何故だ。物語ではないノンフィクションなのだ、と主張するつもりなのか。しかし「空想科学読本」でも、「ポポロキャラはあの胴体で頭を支えるのは物理的に不可能」と検証されていたぞ。うにゅぅ。

○裏を返すと、いきなりろりぷにの女の子とお魚と氷の精のあいのこみたいなのがうなだれている画像。あちきの彼であるなら何があっても胸部と股間は人間にするだろうし、おそらくお豆とかお汁まで描き込んでしまって印刷所のおねぃさんから受け取り拒否されるのは確実なところだが、さすが田森庸介さん、胸から下はお魚なので小さなお友達にも大丈夫。そして「それは、不思議な秘密の冒険。子供達だけの小さくて大きな冒険。物語を紐解く始まりの冒険」とあり、プレイ画面らしき数場面が表示してある。さらにその下には容易ならぬ文字列。
「ココロほぐすRPG」
ううみゅ。

 中には燦然と輝くでぇぶぃでぇと説明書、そしてゲームブックの宣伝。シンプルです。物語の舞台は、「ポポロクロイス物語2」から十数年後の世界であるらしい。ピエトロはすっかり太って髭をはやかしているし、ナルシアはなぜか縁もゆかりもないサニア王妃とくりそつになっている。ナルシア、いつの間に王妃にまでのしあがったのだ。生えていたはずのハネハネショッカクはどうしたのだ。ひょっとしたら銀の鍵で。そして赤ん坊声であちきのはぁとを直撃し、ひそかにあちきの心の世間のポポロ2萌えベストを誇るサニア王女まで、すっかりでっかくなっておばさんになってしまっている。髪型は赤ん坊時代のままらしいが。うにゅ。

○どうやらこのお話の主人公は、ピエトロとナルシアの子であるピノン王子と、謎の女ルナ、蛮人みたいな少年マルコの三人であるらしい。たしかWebサイトによると主人公のピノン王子は八歳だったはずなのだが、説明書21ページに描かれたイラストはまるっきりの赤ん坊だぞ。こんなのがそこらを勝手にうろついてもいいのか。おまわりさんは保護しないのか。この世界には児童福祉法はないのか。だいたいモンスターだって後味が悪かろう。こんな幼児を襲い、あまつさえ殺したら、どんな烙印を世間から押されてしまうことか。幼児殺戮もんすたぁ。変態性欲嗜虐嗜好もんすたぁ。もんすたぁ界の宮崎。もんすたぁ宅間。うみゅみゅみゅみゅ、みゅみゅぅ。


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