さあ婚約者の徳田、ゆっくりとkasumiのもとへにじり寄りました。うどんと糠漬けで露命を繋いでいるとは思えない、腰を据えた姿勢です。いや、kasumiはかぶりを振った。あの糠漬けは糠漬けではない。かつては糠床ではあったが、そこに繁殖するのは乳酸菌ではない、なにか怪しい雑菌である、と主張しました。おおっとここで徳田が雑菌攻撃! kasumiの顔面に、なにかわかりませんがいいことはあまりないであろう雑菌をしたたかに浴びせました。さあkasumi怒った。式の日取りはどうするのか、婚約者に迫っています。徳田、ああっと、ふしぎな踊りで親族を呼び寄せた! 徳田一族、一丸となってkasumiに襲いかかります! ……いや、なんだか内ゲバの様相を呈してきました。徳田母、あたしは式に出る気はないのでなんとかしろ、と徳田に迫っております。徳田父、ワシにはかまうな、と言っております。徳田叔父、私は結婚式に行くのか行かないのか、どっちなんだ、と困っております。徳田伯母、結婚式はキリスト教ではなく不受不施教の式典で、と主張しております。徳田叔母、いややはり金光教でと言い張っております。徳田弟、オレのスピーチはいったいどうなるのだ、と怒っております。まさに、ひとり一派を主張せずにはおれない岡山人気質であります。日本のユダヤ人と呼ぶにふさわしい、岡山県人の鑑であります。おおっと、業を煮やしたkasumi、ここでびゅびゅびゅびゅびゅびゅの威嚇! あっさり崩れ去った徳田一族。kasumi、ゆっくりと糠床を入れ替えております。まずは勝利です。