ぷにぷにでもいいですか

結婚、そして出産。めまぐるしく変わっていく人生のなかで紡ぎだされる言葉たち。kasumi教団があなたに贈る、最初で最後のメモリアルアルバム。夫婦のセキララな生活をセキララに語る自然主義メモランダム。今世紀最初で最後のビッグヒット。これを聴かずにkasumi教団は語れない。(ライナーノーツより)

はらみ・ます
はらみます はらみます
あちき石女なんかじゃないもの
はらみます お嬢様だと
思われなくていいもの

肥えてるのは あちき一人
旦那になんか太らせない
辞めたてのOLくらい
太りやすいものはないんだってね
あんた何を買ってきたの
そのプレッツェルはいくらだったの

はらみます はらみます
あんたの子供 産むまで

雨が降る 雨が降る
雨谷の庵のかなたから
雨が降る 雨が降る
あちきのネタで更新

はてな日記に書いてゆくわ
やさしくされてたらうれしかったと
あんた何を書いているの
あちきの寝言はいくらウケたの
はらみます はらみます
あんたの子供 産むまで

はらみます はらみます
あんたの子供 産むまで
はらみます はらみます
あんたの子供 産むまで

殺りたい夜に
殺りたい夜にひとりで出ると
かえって殺される
殺りたい夜にひとりはいけない
あちきのチームにおいで

ひとりで殺すとなんだか
自分だけイクナイ気がする
冗談じゃないわ 世の中 誰も皆 
同じくらいイクナイ

まるで アカの他人を殺す アサシンのように
殺りたい夜にひとりはいけない
あちきに殺されにおいで

ファイアウォールくらいは雪女の結晶でも
あれば 防げるだろう
けれど心の傷口は
まめたんでは縫えない

子供のころに好きだった女の
名前をいってごらん
あちきのキャラにつけてあげよう 
そして虐殺しる

なんて暗い時代を 泳ぐ 魔法士のように
殺りたい夜にひとりはいけない
あちきのそばにおいで

なんて暗い時代を 泳ぐ 魔法士のように
殺りたい夜にひとりはいけない
あちきのそばにおいで

殺りたい夜にひとりはいけない
あちきの胸においで

河童刈りの歌
髪を刈りにゆくなら ララ気をつけておゆきよ
ねぇ散髪は素敵さ ただ普通の髪型なら
ねぇ空は晴れた 風はおあつらえ
あとは床屋の その腕次第

もしも見事に決まったら
君は職場の英雄
さあバリカンだ モミアゲ上げろ

髪を刈りにゆくなら ララ気をつけておゆきよ
ねぇ散髪は素敵さ ただ普通の髪型なら ねぇ

髪を刈りにゆくなら 枕持つのも忘れず
見事髪を刈ったら ちょっと寝てみたくなる
ねぇ空は晴れた 風はおあつらえ
すっきりした髪で ひと眠りしたなら

そいつの頭を見てみろ
妙に髪がとんがってないか
妙にてっぺんが寝てないか

髪を刈りにゆくなら ララ気をつけておゆきよ
寝起きのその姿が 河童だったりするから
君の刈った 君の頭頂は
寝てるときの圧力で 倒れてたりするから

慶喜屋
世界じゅうがだれもかも偉い奴に思えてきて
まるで自分ひとりだけがいらないような気がする時
突然おまえが呼び出してくる
突然おまえが呼び出してくる
あのね ホットケーキが食べたい ってね

べつに今さらおまえの顔見て
ホットケーキ食っても仕方がないんだけれど
ぶーたれているのもなんだかみたいで
おまえの作ったホットケーキ食べてみる
どうでもいいけど小麦粉を
どうでもいいけど小麦粉を
そんなに混ぜちゃよくないよ ってね

ベーキングパウダー使ってなくて
中にはどういうわけかお餅がごろりと
おまえの失敗作にけらけらわらって
これ以上食べるのを遠慮しながら おまえ
あのね わかんない物を作んなって
あのね わかんない物を作んなって
あんまり突然云ったら 涙ぐんでいた

あちきが作るとふわりと完成
上には練乳と蜂蜜たっぷり
くやし涙を流しながらおまえは
さぬきうどんを食べている
おまえは丼に顔つっこんで
おまえは丼に顔つっこんで
ネタをせっせとこしらえてる

雨谷の庵はきょうも雨
雑文はきょうものろけた嫁さんネタ

ケコーンするのなら九月
ケコーンするのなら九月 新横浜のアリーナのそばの九月
コスプレするのなら九月 人は皆 チャイナドレスに夢中だ

牧師がいなくても 藁)は藁)は藁)は
藁)は まるでネタのようにある
ケコーンするのなら九月 誰も皆 ケーキ食い飽きた頃の九月

コースをとばすなら九月 たくさんの珍味を抜かれた新婦(義妹は葱を抜かない)
カラオケへゆくのなら九月 知らぬまに新郎が娘さんに嫌われてる

新郎がいなくても 新居は新居は新居は
新居には どうせろくでなしが来てる

旅行に行くのなら九月 ドイツには萌えのアニメが溢れてる
ケコーンするのなら九月
誰も皆 ネタが切れかかった頃の九月

Instrumental(新郎のフリ付き)

しれ〜ぬ
風にとけていったおまえが残していったものといえば
おそらく誰も着そうにもない
穴のあいたドレスと下着がひとつづつ

みんなたぶんぷにぷにと言いたくなるような趣味のCD
どこにもおまえの親友だったと
口に出せない奴らが流す真実

そんなおまえが嫁を持ち子供まで作って年月流れて
突然なにも知らぬ子供が
ひき出しの裏からCDをみつける

それはおまえの生きたコミケで金に替えたわずかな売れ残り
その時 青ざめたおまえの淋しさが
突然私にも聞こえる

しれ〜ぬ ぷにぷにでもいいですかと誰も問いたい
しれ〜ぬ その絵描きを誰もが知ってるから 誰も問えない

流れてくる噂はどれもみんな本当のことかもしれない
おまえは たちの悪いロリで
ぷにぷにでないと生きられぬ奴かもしれない

けれどどんな噂より
けれどおまえのどんな雑文より 私は
描かずにいられなかったぷにぷにだけは真実だったと思う

今夜嫁は冷たい
行く先もなしにおまえはいつまでも
灯りの暖かに点った幼稚園の窓を
ひとつずつ のぞいてる

今夜嫁は冷たい

しれ〜ぬ ぷにぷにでもいいですかと誰も問いたい
しれ〜ぬ その絵描きを誰もが知ってるから 誰も問えない

しれ〜ぬ ぷにぷにでもいいですかと誰も問いたい
しれ〜ぬ その絵描きを誰もが知ってるから 誰も問えない

異国
30キロでも走る車なら
愛車と呼ばせてもくれるだろう
電柱にぶつけて泣きながらも
旅を誘うホーンが聞こえる

二度と来るなと唾を吐く教官
あちきがそこで習ってた原簿さえ
風で飛んだと教習所が云うなら
臨終の際にもそこは異国だ

百年しても免許は取れない
あちきの乗れる車などないから
百億粒の灰になってもあちき
路上教習を受けつづける

燃費が悪いと自慢のように
車の話はあたたかい
乗らないふりを装いながらも
ぬいぐるみが置いてある 愛車

学科試験でも9割取れない
実技試験でも車庫入れできない
オートマの免許もないと云うなら
高速もGSもあちきには 異国だ

車はあちきを死んでも乗せない
あちきは愛車の話に入れない
免許はなにかときかれるたびに
まだありませんと うつむく

百年しても免許は取れない
あちきの乗れる車などないから
百億粒の灰になってもあちき
路上教習を受けつづける

百年しても免許は取れない
あちきの乗れる車などないから
百億粒の灰になってもあちき
路上教習を受けつづける

百年しても免許は取れない
あちきの乗れる車などないから
百億粒の灰になってもあちき
路上教習を受けつづける

百年しても免許は取れない
あちきの乗れる車などないから
百億粒の灰になってもあちき
路上教習を受けつづける

百年しても免許は取れない
あちきの乗れる車などないから
百億粒の灰になってもあちき
路上教習を受けつづける


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