というわけでなし崩しにプレイ日記が始まってしまったわけだ。
そもそもこのゲームのシナリオは徳田さんが書いているわけで、それを徳田さんのまねっこでやるなど屋上屋を架す醜態、もはや企画倒れは確実、ではないかと思ったり。
それにしても主人公の台詞が長いので、どうせなら会話ウィンドウを画面の三分の二くらいに設定したらよいのではないか、などと愚考してみたり。
などと考えながら教室でうだうだしていたら、いきなり教室の戸をあけて覗き込む美少女がいたりしたのだ。
ところがこの美少女、教室に入るとなぜか美幼女になってしまったのだ。
断じて違う。あの覗き込み少女と、教室にいるこの三等身幼女とは。
なぜなら覗き込み少女は、まあ、中学一年生といっても不思議でない程度には成長していたのに対し、この幼女は、どうみても、幼稚園から一歩も出ていないと断言しきれるからだ。
三等身ぷにぷにの体型。
制服のスカートがどう見てもブルマにしか見えないこの服装。
目が頭長の半分より下にあり、しかも顔面積の二分の一を占めているこの顔立ち。
断じて高校生ではない。
と、私が理論武装しているあいだにも、この幼女は勝手にチェロだのなんだの言い散らして、勝手に私を器楽合奏同好会だかなんだかに入れていってしまった。
幼女の名は笹木灯音。
ささきとうゆ、と最初に読んでしまったことは内緒にしておこう。
しかし言っておきたいことがある。
小さめの頭、って。
あんたの身体でもっとも大きいパーツだぞ。
その頭が小さめなら、あんたの胸は。首は。腕は。尻は。足は。
ナノマシンだ。
うみゅう。
あちきはどうやらこのシナリオによると三人の女性をかけもちさせられるらしい。三人の女性とゆうか、三幼女とゆうか。そして三人でひとりの成年男子を手玉に取るです。にへら。
とりあえず笹木とうゆちゃんになりきりしてみるぞ。みゅうみゅう。
どうやらこのダーは伊津和也という名前らしい。
あちきはろりぷに美幼女になりきってこの和也を器楽合奏同好会とやらのチェリストとして強奪することが使命らしい。しゃらんら。いやこの場合、ぴぴるまぴぴるま、が正しい呪文か。
この和也という男、あちきの彼氏よりは優柔不断だが、やや優しい性格らしい。
あちきの彼氏だったら、入部する前に、チェロはアメリカ東部のチェロキーインディアンが発明した楽器で、などとあやしげなうんちくを二時間くらいこねまくるね、きっと。
しかし。
言っておきたいことがある、とゆわれてもなぁ。
メシはうまく作れ、とゆわれても、あちきの彼氏はうどんと糠漬けしか食べられない身体になってしまっているし。
いつもきれいでいろ、ってゆわれても、あちきは彼氏からいっつもきれいだね、ってゆわれてるし。うふ。うふうふ。うみゅみゅみゅみゅぅ。